2018年2月28日水曜日

沖縄裏白樫

「オキナワウラジロガシは持っている?」
「持っていない」


というやり取りがあって、のらさんから、オキナワウラジロガシもいただきました。


コナラとの比較です。オキナワウラジロガシは、日本では一番大きいどんぐりです。


私の、どんぐりの引き出しを開けたら、幅は負けているけれど、オキナワウラジロガシより長いどんぐりがありました。
なんだか、わかっていないどんぐりです。


盛口満さんの『ひろった・あつめた ぼくのドングリ図鑑』(ちしきのぽけっと岩崎書店、2010年)を見ると、全ページが写真ではなく絵の、大力作ですが、これを見てもどんぐりはわかりにくい気がします。


オキナワウラジロガシは特徴があるのでどれだかすぐわかりますが、上の上の三つ並べた写真の真ん中のどんぐりは、よくわかりません。
強いて言えば、47、85、106(三つとも同じもの)のアオナラガシワのような気がします。


上段の左と真ん中もわかっていません。
何だったかなぁ。


でも、どんぐり集めは、とっても楽しいです。
盛口さんは、どんぐりは一つ一つ形が違うから、どれも宝物と言いますが、コナラやクヌギのドングリを全部集めていたら、たちまち住むところがなくなってしまうに違いありません。


これらは、いただきもののどんぐり、左はオキナワウラジロガシ、右上はmmerianさんに送っていただいた、斑入りのマテバシイ、そして右下は、以前のらさんが送ってくれたピンオーク、アメリカのどんぐりです。

追記:


かねぽんさんから「ハシバミ(ヘーゼルナッツ)ではないか」とご指摘いただいたので、若いヘーゼルナッツの写真を載せておきます。
左が、デンマークのコペンハーゲンで2010年8月初旬に、どこにでも生垣として植えてある木から失敬させていただいたヘーゼルナッツで、右が栗かマロニエかと言われている、不明のどんぐりです。
言われて見ると、むいたのですらそうですが、殻つきのヘーゼルナッツは、日本ではなじみが薄いですね。

追記2:

下から二番目の写真の右下のどんぐりは、のらさんの私への伝え間違いで、ピンオークではなく、レッドオークだったそうです。和名はアカガシワ、またはアカナラだそうです。
扁平でなかなかかわいいどんぐりで、ピンオークとも似ています。上からの写真で、のらさん以外誰も気がつかないと思いますが、ここに謹んで訂正いたします。




2018年2月27日火曜日

砂に洗われたガラス浮き


のらさんからの届いた胡桃の入った箱の、お菓子の下に隠れていたのは、


ひゃっほーぉ。
北海道、とりわけ道北では、拾いたい放題拾える(?)という、ガラス浮きです。
そんなぜいたくな環境に慣れたのらさんは、浜でガラス浮きを見ても、印刻が入ってない、ただのガラス浮きは、無視して拾わないと聞いています。
送っていただいたガラス浮きも、もちろんただのガラス浮きではありませんでした。


ハングルの陽刻のある、韓国製ガラス浮きです。


砂に洗われてできた景色が、たまりません。


こちらも、サンドブラストの逸品。
網を掛けたまま、砂浜に寄せては返し、すっかり削られて、ほとんど正球になってしまったガラス浮きです。


へそですら、突起がほとんどなくなるほどすり減っているのに、網の掛かっていた跡は、くっきり残っています。


そしてこれは極小、ゲゲゲの鬼太郎の目玉おやじに例えられる、小さなガラス浮きです。
へその周りに、「川口」の陽刻が、放射状に三つあります。
Shigeさんの、「浮き球マーク、川口」の項を見ると、川口印の浮きの大きさは、直径5センチから7.5センチとありますが、これは直径が4.5センチしかありません。


おへそも、とっても小さなものでした。


私の、手持ちの小さいガラス浮きは、自分で浜で拾ったものではなくて、あちらで一つ、こちらで一つと買ったものばかりですが、どれも使われていた形跡があります。
もともとは浜で拾われたものばかりのようで、部分的にはサンドブラストの跡もありますが、のらさんが拾ったのは、輝き(輝きのなさ)が違います。






2018年2月26日月曜日

北の胡桃

殻が硬いオニグルミを、夫に粉々にされた話を読んで、北海道ののらさんが胡桃を送ってくれました。
昨秋、のらさんが浜で拾った胡桃です。


届いた箱の一番上には「のらつうしん」が、


その下には、私が好きそうな絵本(図書館の廃棄図書)が入っていて、


その下に、オニグルミがたくさん入っていました。お菓子の箱も見えます。


もしかして、私の人生で、こんなにたくさんの胡桃を手にしたのは初めてでしょうか?
のらさんは浜辺をよく歩いているとはいえ、こんなに集めるのは大変だったことでしょう。


次の日、早速ストーブの上で胡桃を温めてみました。
温めると、中の空気が膨張して、殻に隙間ができて、割りにくいオニグルミも割れるというのです。


まず、温めたらいち早く隙間ができた胡桃に、スクリュードライバーを差し込んでこじ開けてみました。
隙間ができたものは、殻はきれいに割れるのですが、中身がからからに乾いたり、かびたりしたのが続きました。
流れ着いたのは、昨秋のものだけではないのでしょう。


中身がいい具合のものも、出てきました。
ドライバーを差し込んで開けると、二つには割れるのですが、中側の殻も硬いので、なかなか中身を取り出せません。
「四つに割ってみたけど、胡桃が食べられるのを拒否しているよ」
と夫。
確かに、胡桃は殻に閉じこもっています。


ここで作戦変更、ドライバーを差し込むのをやめて、御影石の上で金づちで割りました。温めたので殻がすっかり脆くなっていて、簡単に割れます。
しかも、中身がきれいなのが五割くらいあります。


なかに、リスか誰かが齧って、裏表に穴を開けたのも混じっていました。
リスの方がずっと上手に食べています。

追記:
のらさんから、リスではなくてアカネズミの食べ跡だそうです。どちらもげっ歯類ですが食べ方が違うそうです。


胡桃の割り方も分かったので、胡桃がこれでもかというほど入ったフルーツケーキをつくろうと思っていましたが、こんなにあっても、2カップほどのむき胡桃を用意するのは、容易ではありません。
それに、そのとき一緒に使おうと思っていた文旦ピールも、つまみ食いして残り少なくなりました。
フルーツやナッツたっぷりのフルーツケーキは、どうやら夢に終わりそうです。


流木をストーブで燃やすと、塩分を含んでいるので青い炎で燃えると本で読んだことがあります。クルミの殻をストーブにくべてみたのですが、青い炎は見られませんでした。





2018年2月24日土曜日

うすっ!


見上げれば、薄い、薄いイワシ雲、あるいはうろこ雲。


こんなに薄い雲は、本当は何と呼ぶのでしょう?


そのうろこ雲の端の方は、やはり薄い筋雲になっていました。





2018年2月22日木曜日

文旦ピール

妹から、文旦をもらいました。
数年前、柑橘類の皮でピールばかりつくっていましたが、ずいぶん長いことつくっていません。
文旦の皮があまりにも見事なので、久しぶりにピールをつくってみることにしました。


まず、皮をごしごし洗った後、四つに切って、一晩水に浸けました。


こういうもののレシピはたいてい、茹でこぼして苦みを取ると書いてあります。
苦みがあってもいいんだけどなぁと思いながらも、たっぷりのお湯で二度、それぞれ沸騰してから10分ぐらいずつ茹でました。


水で洗った後、縦に細く切ります。


ひたひたの水に、文旦の皮の重さの60%くらいのお砂糖を加え、最初は細めの中火で、途中から弱火で水分がなくなるまで煮ます。


煮あがりました。


クッキングペーパーの上に広げて、粗熱が取れてから、
 

グラニュー糖をまぶしました。数日はこのままにして乾燥させます。
食べてみたら、だいぶ苦みが残っていました。食べられないほど苦くはないのだけれど、
茹でこぼして正解だったかもしれません。

ちなみに、身の方も美味でした。





2018年2月21日水曜日

花芽


毎年のことですが、春は足踏みしています。
クヌギ、コナラの葉が落ちて、わりと陽が当たる斜面、春蘭の花芽が、少しは伸びているかと見てみても、数日前と変わりありません。
まだ、花芽の姿がない株の方が多いのです。


でも、ありました。しかも長い!
待ち遠しい春です。





2018年2月18日日曜日

胡桃との戦い


農産物直売所で、八郷産の胡桃を売っていました。
300グラムで150円は安い、市価の半分以下です。買ってきて、いつものように殻の隙間にドライバーを差し込んで開けようとしましたが、隙間がありません。


しかたなく、挟んでつぶす形の胡桃わりで試してみましたが、固いのなんの、びくともしません。
その日はもう夜になっていたので、食べるのはあきらめました。
これでは、リスも食べるのに苦労しそうです。


次の日、明るいうちに金づちを持ち出して、御影石の上で割ってみましたが、固い!
私は、金づちの使い方は下手な方ではないと思うのですが、殻が割れないで、はじき返されたりして、一つ割るのに、何度も振り上げなくてはなりませんでした。


10個ばかり割って食べましたが、種子(仁)が殻から取り出せないので、ナイフで掻き出して、粉々になったものを食べました。そうまでして食べるほどのものかと思うほど、四苦八苦しました。
しかも、食べられるところが、普通の胡桃より小さいような気もします。


30年ほど前の、食べないでコレクションにしてしまった胡桃を取り出して、胡桃そのものの大きさを比べて見ました。


八郷産の胡桃は小さいと思い込んでいましたが、大きさは同じくらいでした。
30年前のものが右、殻が飴色になっています。
30年前の胡桃も割って種子の大きさも見たいのですが、さすがに食べる気はしない、捨てるなら、30年も一緒だった胡桃たちから一つだけ取り出して割るのもかわいそう(?)と、結局中身は比べられませんでした。
それにしても、殻付き胡桃は、いったい何年くらい食べられるものでしょうか。








2018年2月17日土曜日

林中の黄色


枯れ枝を拾い集めようと、林の中を歩いていたら、ヤママユの繭が黄色く光っていました。
素敵な黄色でした。
 

でも、拾ってきてよく見れば、色もかなり褪せていて、林に落ちていた時ほど、魅力的でもありません。

 

おやっ、裏返すと、葉っぱの跡がくっきりとついています。
葉に押しつけながら繭をつくったのです。


以前拾ったのを見ると、同じように葉っぱの跡がついたのが一つありました。


植えた雑木たちがまだ低いころは、枝の上にウスタビガの繭やヤママユの繭がぶら下がっているのを見ましたが、全部高くなってしまって、枝の先に残っているのが葉っぱか繭かなんて、下から見上げてもまったくわからなくなってしまいました。