2018年5月19日土曜日

紅花山法師


夫が、移植を繰り返して枯らしてしまったヤマボウシの代わりに、苗木を一本買って植えておいたのは、6、7年も前のことだったでしょうか。
木立に囲まれて陽が当たらないせいかいつまでも細くてひ弱、背も高くならず、変なやつだと思っていました。


草を刈りながら何気なく見ると、赤い花が咲いていました。
「あれっ、ヤマボウシって散り際に赤くなるんだったかしら?」


と、ほかの花を見ると、それも赤い。明らかに赤い。
赤いヤマボウシを買った記憶がなかったので、びっくりでした。

調べてみると、これは岩手原産の「サトミ」という名のヤマボウシでした。
30年以上前に、盛岡の園芸試験場で働いていたリンドウの育種家の、吉池貞蔵さんが、山中で、赤い花の咲くヤマボウシを見つけて、試験場に移植しました。
その後、川口市安行の植木屋の柴道昭さんが原木から穂木を採取して接ぎ木繁殖させたのが「サトミ」、サトミはそのころ柴道さんちに生まれたお孫さんの名前を取ったのだそうです。


「サトミ」は最初、ヨーロッパでもてはやされ、その後、日本でも騒がれるようになったのだとか、何も知らずに植えていました。


そろそろ支柱は取り外してやってもいいかもしれません。
それにしても花が少ない、たった4輪しか咲いていません。でも、ヤマボウシは隔年花をよくつけるので、来年はよく咲くかもしれません。


ちなみに、普通のヤマボウシは、今年は当たり年です。






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