2018年5月20日日曜日

切り株の犬

2週間ほど前、かつて同じ仕事に携わっていたM+M夫妻からメールがありました。
M+M夫妻はこれまで、時には夫婦そろって、時には別々にタイ、インドネシア、タンザニア、南アフリカ、時に日本などで暮らしてきましたが、ネットで八郷に土地を見つけたから、一緒に見てほしいというものでした。

この森の中の土地

さっそく見に行きましたが、なかなか素敵な土地でした。平らで広い土地の三方が傾斜していて、その先が低くなっているのですが、二方の傾斜地には年月を経た楓が、数十本も植えてあり、敷地にはその傾斜地も含まれていて、緑に囲まれています。
「あらぁ、いいところ」
「なかなかいいけれど、一か所だけ見て決めるのもなぁ」
と、彼らは大きな買い物を一発で決めるのをためらっていました。

そして、ほかの土地も見てみたいと言うので、それから何度か、知り合いの地主さんたちにお願いして、七、八か所土地を見せていただきました。


でも、不動産屋さんを通さないで土地を手に入れるとなると、それなりの煩雑さがついてきます。
その土地を測量して境界線をはっきりさせ、車の入れる道がなければ道をつくり、電気や水道を引き、家を建てるためや眺望を得るために、生えている木を切り倒したりしなくてはなりません。
Mくんは当分東京に通わなくてはならないし、Mさんは自他ともに認めるぶきっちょだし、彼ら自身でそんなことはできないと人を頼めば、一気に予算がオーバーします。


見せていただいた土地の中には、敷地に沢が流れているものもありました。
「この土地はどのくらいの広さですか?」
「わからないけれど、二町歩以上あるね」
「二町歩って?」
「6000坪よ」
「わぁ!世話しきれないわ」
当たり前です。そして、地主さんは売るなら全部売るで、分筆を嫌います。
というわけで、いろいろ見た末に納得、彼らは最初にネットで見つけた土地を手に入れることになりました。


そんな、土地探しのおりに見つけたわんこです。
栗の木林の中にたたずんで、こちらの様子をうかがっていました。

最初見た土地に決めたとの連絡をもらったときは、ホッとしましたが、
「これから、嫌っていうほどお邪魔するからね」
と書いてありました。
この二週間で三回会いましたが、今日もこれから来ます。いったい、これからどのくらい会うことでしょう?
M+M夫妻とバンコクで初めて会ったのは、かれこれ40年も前、彼らは十代の学生で、もちろん結婚もしていませんでした。
その後、彼らは留学したり、仕事で外国に行ったりして、時たま会うことがあるだけ、私たちがここに来てからは、一、二度会いましたが、平均すれば、二年に一度くらいか、もっと低い頻度で会っていたような気がします。
それが、まさか、すぐ近くに住むことになろうとは...。

八郷に住んでいるかつての仲間は、これまでGさん、Sくん、私たち夫婦の4人でしたが、M+M夫妻を加えて、6人となりました。
これって、確率が高くないですか?






2 件のコメント:

  1. 八郷がみんなを呼び寄せているんですね!ほんと犬がこっち見てる(笑)。

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  2. hiyocoさん
    ほんと、誘ってくるとかいうもんじゃないし、八郷がみんなを集めているんでしょうね。
    ここに住み着いた人たちも、偶然通りがかったらその気になったとか、ものづくりの人がいて面白そうだったからとか、いろいろですが、みんな八郷に呼ばれたのかもしれません(笑)。
    今回、決まりはしなかったけどいろいろな土地を見て面白かった。限りなくワイルドな人ならとっても楽しめそうな土地ばかりでした(^^♪
    わんこ、ずっと見ていましたよ(笑)。

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