2013年4月30日火曜日

悔しい事実


先日、お客さまたちに採っていただいたワラビやゼンマイがいい具合に干上がりました。

でも残念でしたね。
昨日の新聞によると、原発から遠く離れた栃木県の山の中のワラビから、基準値の100ベクレルを超えるセシウムが検出されたそうです。きのこ同様シダ類もセシウム含有量は高いのです。

山の生態系は循環型。何でも吸収して循環していくシステムになっているのです。ということは、少なくても半減期の30年後まではなんともならないということです。
現実的ではありませんが、山の深くつもった落ち葉をすべて取り除いたら、セシウムは少しだけ減るかもしれないけれど、山の生態系は根底から壊れるそうです。


というわけで、せっかくのワラビとゼンマイ、捨ててしまいました。

ゴールデンウイークもたけなわ、今年も幼児たちが遊びにきます。何を食べさせようか?頭の痛いことです。

2013年4月29日月曜日

チゴユリ


お不動さままでの山道の道端に、チゴユリが群生しています。


丈が短くて、葉がきれいで、花が大きい。


チゴユリは爽やかです。


こちらはアマドコロでしょうか。


大きく育つのに、花は見栄えしません。


我が家(といっても他人の敷地)にもアマドコロがあります。
株が大きいものは刈り残します。お茶の木の左に見える群れがアマドコロです。


このくらいの株になるまで、時間がかかりましたが、


大きな株になると、刈り残すことができます。でも株だとごつくて、かわいさ半減です。


こんな感じに生えているのがいいのですが、ぱらぱら生えていると草刈りはお手上げです。
周辺まで刈り残すと、後で手で草を取らなくてはなるので、思い切って全部刈ってしまいます。


いっそ、刈らないとどうか?
篠竹、セイタカアワダチソウ、ヨモギ、クズなどの天下になって、アマドコロもウラシマソウもすみれも、以後何年も陽の目を見ないことになってしまいます。


2013年4月28日日曜日

れんげ


どこの田んぼも田植えの準備がはじまりました。
畦の草刈りもすっかり終わって、草ぼうぼうなのは我が家の畦だけ。まだまだ必要ないのですが、草刈りしました。
不耕起に戻して三年目、まだ田んぼ自体にはあまり草が生えていませんが、単に時期の問題でしょうか。


他の畦には咲いていないれんげが、我が家の畦だけに咲いています。


上から見ると、きれいに並んだ八つの花。


刈り取る前に、せめての記念写真です。


おやっ、れんげにも八重の花があったんですね。


2013年4月26日金曜日

拾いもの上手

昨日、福島県双葉町から、つくばに避難されている方たちが遊びにいらっしゃいました。
滝の話が出て、行こうと言うことになり、片づけの私だけ残って、みんなで出かけました。

帰って来た方の手には、ワラビとゼンマイがどっさり握られていました。
じつはこの季節、近所のひでちゃんが、酒屋に頼まれて毎日ワラビ取りに、このあたりの山を歩きます。パートのお兄さんと二人暮らしのひでちゃんは定職に就いたことがなく、セリとワラビ採りが年間最大の収入源で、他の季節は酒屋の使い走りをときたまするくらいで、無収入です。
ひでちゃんは生える場所を知りつくしていて、毎日レジ袋二杯ばかりワラビを採っています。ひでちゃんの歩いた後にワラビが見つかると思ってもみませんでしたが、さずが、山菜の本場育ちの方たちです。
滝までの道の脇だけで、ゼンマイだけでなく、ワラビまでいっぱい見つけたのですから。


「ゼンマイは採ったことがない。どうしたらいいの?」
と聞くと、みんなでゼンマイの綿を取って下ごしらえしてくれました。
「巻いているところも取ったんで見てくれが悪いけど、巻いているところは揉んでいると、どうせ取れちゃうから」
「ワラビも乾燥させるんですか?」
「そう、すぐ食べない時はワラビもいっしょ」
そうなんだ、ワラビはあく抜きして茹でていましたが、乾燥ワラビもありだったのです。
 

茹でて、干します。しばらく置くと、しんなりしてきました。
「もう揉んでいいかしら?」
「うぅん、まだ。明日のお昼ごろから揉んで。ひじきみたいに固くなるまで、三回くらい揉むと、柔らかく食べられるから」


今朝のゼンマイとワラビです。しなしなして、すっかりいい感じ。お昼を待てずに揉んでみました。


いい香りがぷーんとします。
いいなあ、ゼンマイ採りは、これまでは映画やテレビでしか見たことがありませんでしたが。


「これも滝の上で拾ったからあげる」
寛永通宝です。
「あれぇ。私何度も行っているのに」


拾いものの名人がいるものですね。
私なんか、本当に未熟者だと痛感しました。




2013年4月25日木曜日

またてんぷら話


 
福島県双葉町からつくばに避難されている方たち八名がいらっしゃいました。
津波に遭い、原発事故を目の前で見た方たちのお話は、とても衝撃的でしたが、そのことはまた明日にでも書いてみたいと思います。
今日はまたてんぷらの話、数日前の天気予報では雨の予想でしたが、朝から晴天に恵まれ、てんぷら日和となりました。
誰か、晴れ女か晴れ男がいたに違いありません。


もう葉になっていますがタラの芽。


今回はこれが主役のウド。


アクセントの酸っぱいスイバ。


柿の葉。


クズ。
いつもは目の敵にしているから、だんだん少なくなり、探してもあまり見つかりません。
 

ミョウガは一ヶ所ではこんなに大きくなっているので、使えません。


まだ、やっと頭をのぞかせたところを掘ります。


きれいに洗って、


根を取ったらおいしそう。


ノビルも、


タケノコも、てんぷらにします。
 

我が家のネギは「ボウズシラズ」という種類のネギで、ネギ坊主ができないので、ネギ坊主はKさんからもらってきました。


ガスボンベは遠くに置いてありますが、 テラスまで配管してもらっています。

2013年4月24日水曜日

ケヤキの正体



昨年の八月に撮った、中貫郵便局の庭のケヤキです。
「そうか、やっぱり郵便局をやっている家は、その地域の旧家なんだ」
と思わせる、見事な大木でした。
 

ところが昨日、郵便局の脇の道を通り過ぎようとしたら、
「あれっ、なんだか明るい」
見ると、ケヤキが丸坊主にされていました。それにしても、こんな大きな枝を落とすのは、一仕事です。

そこで、あっと気がつきました。ケヤキは大木ですが、主幹と枝がはっきりせず、放っておけば箒を逆さに立てた形になるものを、ケヤキの大木のある家は、枝を払い払い、長年かかって主幹を育ててきたのではないかと!


我が家の中庭に植えたケヤキは、どちらも途中から主幹らしいものがありません。
これらは日除け用ですからこれでいいのだけれど、


北に植えたケヤキ、一本の棒だったのに、枝分かれして、やっぱり主幹らしいものがありません。


そして、家の南に植えたのケヤキも同じ姿です。
大きくて立派な幹を持ったケヤキにするためには、嫌だけれど枝を切る以外なさそうです。ちなみに苗を植えたケヤキの背後の株立ちの木は山桜、山桜は株立ちが普通です。



2013年4月23日火曜日

ホオノキの芽吹き


ホオノキの葉芽が、だいぶ膨らんできました。



こんな感じ。
冬の間はしっかり筆状の赤っぽい苞葉に包まれていたのですが、 それが少しずつ開いているのです。


すでに、葉を見せているところも、ちらほらあります。

赤ちゃんホオノキはどうしているでしょう?


わぁ、りっぱ。
大人のようにおずおずと開かず、一気に開いちゃっています。


いずこも、季節を先取りするのは、若い子でしょうか。
今年中に枝ができて、「棒」から「木」になるかどうか、楽しみです。

2013年4月22日月曜日

やっちゃった!

何年か前に拾って来て、蒔いたら毎年芽を出していた大麦ですが、今年は一株しか出てきませんでした。


たいせつに、種がこぼれるまで放っておこうと思っていたのに、 草を刈っていたらカエルが飛び出してきて、それに気を取られていたら刈り払機の方がおろそかになり、あっというまに切り倒してしまいました。
あぁん、残念。
今年は、どこかの大麦畑から、また刈り残しを拾ってくる以外ありません。


それにしても、今年は美しく育ちました。
いじけたような株になるのも、減ってたった一株になってしまったのも、ひとえに若い頃に切り倒してしまうからでした。
来年からは気をつけなくっちゃ。