食卓で、夫とお茶を飲んでいると、土間の入口近くにある、動物出入り口の扉が、パタンと音を立てました。
続いて、たったったっと軽快な足音、
「あっ、トラだ」と、見もしないで私。
トラが食卓の横を駆け抜けたとき、
「ぎゃあぁぁぁ!」と、夫が叫びました。普段、叫び声を上げたりする人ではありません。
「ネズミを持ってきたの?」
「いや、しっぽが長かった」

どやどやとついて行ってみると、トラは、書斎の床に獲物を投げ出して、余裕で毛づくろいをしています。しかし、時折見上げる目に、「どうだ!」という自慢が見えています。

庭に葬ってやりましたが、リスにしては足が長すぎる気がします。
もっとも、足をお行儀よく折りたたんで座っているリスのイメージが強いけれど、このくらい足が長いのかもしれません。

鋭くてかわいい歯と、

きれいな足を持っていました。合掌。