2010年4月29日木曜日

賑やかになった庭



どこにも行かないので、拾い物もなし。しかたなく、我が家の庭を歩いてみました。
ギョウジャニンニクは、ニンニクボウズをつけていました。植えて3年目、だんだん株が大きくなってきています。




マムシグサよりちょっと遅れて咲く、ウラシマソウ。肉穂花序が長く伸びているのを、漁師の浦島太郎の釣り糸に見立てた名前は、マムシグサよりずっと素敵です。花も大きくて、見栄えがします。

これからの時期、あとからあとから草が生えてきます。マムシグサやウラシマソウは残したいと思いながら、刈り払い機でついつい刈ってしまいますが、毎年元気に咲いています。




こちらはヤブレガサ、素敵な名前です。これも、自生していたものです。これから、白い花が咲きます。




そして稲。犬に踏まれ、スズメについばまれ、雪にも降られましたが、なんとかやっと芽を出しました。
遅~い!!

2010年4月25日日曜日

忙中閑あり



週末、大人数のお客さんをしました。てんてこ舞いの二日間、ふと、テラスからトチノキを見降ろすと、この前まで拳のように結んでいた若芽が開き、若葉が勢いよく伸びていました。

昔、車窓から見た、森の中で華やかに咲くトチの花、ホオの花が忘れられず、我が家にも植えました。トチノキは30センチほどの稚苗を200円で買ったのですが、やっと3メートルほどになりました。




トチノキの足元を見ると、葉柄が腐りもせず、たくさん落ちていました。
なにをつくろう。とりあえず、先に鳥の羽をつけて、猫をからかってみようと思っています。

2010年4月23日金曜日

角張った種



以前、同僚だったIさんから、ヴェトナム土産にいただきました。
「なんだかわからないけど、植えてみてよ」と言われたのに、いつかタイにでも植えてみようと思っていたのに、ついつい植えそびれてしまいました。

この形、どことなく、なにかに似ています。




そう、ニガウリの種に似ているのです。




ところが、ニガウリの種とは大きさが違います。その種の大きいこと、ニガウリの種の5倍以上です。いったい、何の種だったのでしょう。植えてみればよかった。

などと、昔を思い出している場合ではありません。
いくら天候不順だといっても、早くサトイモを植えなくては。夏野菜だって、もう植えどきが来ています。苗箱いっぱいいただいた、サギゴケも植えてないし...。
あせりながら、大工仕事に追われている私です。

2010年4月21日水曜日

ハナイカダ



いつからあったのか、ハナイカダ(たぶん)の乾燥したものがあります。不思議なのは、葉の形です。
ハナイカダの葉は、普通、楕円形です。でも、この葉っぱは、とっても丸い。でも、やっぱりハナイカダでしょうか?
そして、ハナイカダの実は、確か黒かったような?この実は、黒くありませんが、十分熟しているようです。




ちなみに我が家のハナイカダ、蕾がつきはじめています。たぶん、左が雌で右が雄だったと思います。
これから花が咲いて、実がなります。よく見ると、花のところまで、葉柄が太くて、しっかりしています。

2010年4月20日火曜日

ラフィア



昨年、これはなに?でUPしたヤシの実です。ヤシの実であることはわかっていましたが、どんなヤシかわかりませんでした。ラフィアヤシ(Raphia ruffia)の実だったのですね。




タイで拾ったものですが、直径より、高さが低い、ぺったんこの感じのものです。




そして、母がくれたというか、処分のために私によこした種類の中に、あったのが、この実です。やはり、ラフィアのようです。でも、細長い形で、あまり艶もありません。一つ割れかけたのがあったので、割ってみました。見栄えのしない、小さな種が入っていました。
ラフィアの実は花屋さんでも売っているそうです。母も、買ったか、プレゼントされたのでしょう。原産地、マダガスカルからきたものでしょうか

2010年4月19日月曜日

メジロの巣



メジロの巣が落ちているのを見つけました。咲きはじめた都忘れの上に置いてみましたが、転がっていたのは、我が家への坂道のコンクリートの上でした。昨年も、2つか3つ拾いましたが、どうして巣が地面に転がっているのでしょう。
これが、メジロの巣とわかったのは、




『鳥の巣の本』(鈴木まもる著、岩崎書店)という絵本で調べたからです。

巣が落ちているのを見たとき、「ウグイスは、地表から1メートルくらいのところに巣をつくるため、よく猫などに襲われる」と、この本に書いてあったのを思い出し、てっきりウグイスの巣だと思って本を開いたのですが、違っていました。
ウグイスの巣はお椀型ではなく、卵型だそうです。稲を刈ると、ときどき鳥の巣がわらにくっついているのを見つけますが、それがたぶん、ウグイスの巣のようです。




よく見ると、材料は草だけではなく、ビニール紐を割いたようなものも混じっていました。まあ、雨には強いでしょうけれど、雛にはどうなのでしょうか。

2010年4月18日日曜日

タラの芽



昨日は、朝起きてみたら、苗代の上には雪が降り積もっていました。その前の日には桜が積もっていたというのに、めまぐるしいことです。




そして、今日は一転、久し振りに朝から晴れ渡りました。山すそには、盆地独特のもやがたなびいていました。




タラの芽を摘みました。ちょっと大きいけれど、しかたがありません。1週間、採らずに放っておいたからです。でも、お味は一緒です。
タラの芽は苦味もなく、癖がなさ過ぎるほどの味ですが、てんぷらの材料にはもってこいです。




穴子、ワカサギ、サツマイモ、しいたけ、ミョウガの芽などとともに、てんぷらにして、いただきました。

2010年4月17日土曜日

オオバマホガニー



1月にタイに行ったときのこと、クラビの空港に迎えに来てくれた友人は、クラビの市街も見せようと、古い町をまわってくれました。私は、久し振りに見る熱帯の木々を堪能していましたが、マングローブ林を見ながら、海沿いの道を走っていたとき、空に伸びているオオバマホガニー(Switenia macrophylla )に実がなっているのを見つけ、「あっ、マホガニー」とつぶやいてしまいました。
すると、友人が聞きつけて、「マホガニーはこのあたりにはないよ」と、言いました。友人はデンマーク人で、アフリカでも、南アメリカでも、もちろん東南アジアでも長く働いたことのある人です。

確かに、マホガニー(Switenia mahagoni)は、東南アジアでは見たことがありません。しかし、オオバマホガニーはインドネシアでも、タイでも、フィリピンでも見たことがあります。どちらのマホガニーも中米原産ですが、オオバマホガニーの方が、どこにでも適応し易いのでしょう。
固くて有名な材は、マホガニーの方が少し比重が重くて、耐久性も大きいようです。




あのとき、車を停めてもらって、オオバマホガニーの実が落ちてないか見ればよかった。ちょっと遠慮しました。
また、この道を通るかもしれないとも思いましたし、ここにあるなら、他のところにも生えているかもしれないとも思ったのですが、それっきりでした。

我が家にたった一つあるこの実、とっても軽いもので、いつのまにか折れて、接着剤で張りつけてあります。

2010年4月15日木曜日

ジオクレア?



そろそろ、整理しなくてはならない、手つかずの荷物が少なくなってきました。棚が完成して、種などは、いろいろな容器に入れて、棚に納めたら、また、なにがどこにあるのかわからなくなってしまいそうですが。

今日は、こんな豆が出てきました。まるくなくて、なにか角を出したような形をしています。なにでしょう?漂着マメ図鑑を見ると、一番それらしいのは、ジオクレアでしょうか?




口のところは、こんな感じです。

どこで拾ったか、覚えがないのですが、可能性としてはやはりタイ、それも南部のトラン県でしょうか。

2010年4月14日水曜日

たけのこ



裏山が、そろそろ笑いはじめました。山桜が散りはじめるころから、もっといろいろな色に塗り分けられます。




散歩の帰りにたけのこ発見。ちよさんの家の孟宗が、しろうさんの土地と道のあいだあたりに顔を出しています。ちよさんは、しろうさんの土地に生えたものは採らないし、しろうさんは、毎年、たけのこは採らないで、背丈より高くなる頃にぶった切りますが、昨年はご高齢(90歳以上)のためか切りそこね、そのまま竹になって、残っています。




というわけで、厚顔のよそ者が掘らせていただきました。かたまって3本ありました。




1本は年貢として持ち主に納めて、2本はいただいて、直径24センチのお鍋に入るように切り、一時間ほど茹でました。
まだ、山椒の葉が出ていないので、今夜は、たけのこを薄切りにして、ナンプラー、トウガラシ、にんにくを混ぜたたれにつけて、タイの田舎風に食するつもりです。




たった5本ですが、わらびも初物。ストーブの灰のお風呂でしばし、あくを流していただいています。




ドウダンの枝に絡まったコナラの枯葉の上では、アマガエルが日向ぼっこをしていました。

2010年4月12日月曜日

ホウガンボク



ホウガンボク(Gouroupita guianensis)は、とっても不思議な木です。なにが不思議かって、南米ギアナ原産の木なのに、東南アジアやインドで、仏教やヒンドゥー教に、とてもよく似合うのです。

これは、カンボジアの村のお寺の境内に生えている木です。
タイでは、ホウガンボクには、山吹色の布が巻いてあります。山吹色の布が巻いてあるということは、聖なる木の印、むやみに切ったりはできません。




ホウガンボクは、名前のとおり、砲丸のような実をつけます。大きい実は直系20センチくらい。確かに、幹から、実がわらわらとぶら下がっているのを見ると、「不思議な光景を目にした」、という感じになります。
神話の世界に引きずり込まれる木なのです。

2010年4月11日日曜日

アサリ



お隣のえいこさんにアサリをいただきました。親戚の方が送ってくれたもので、金沢八景のあたりで拾ったのではないかとのことです。おやっ、なんだか懐かしい顔をしています。

いつもは、ぼんやりした模様の、もっと茶色っぽいアサリを食べていて、「どうも、小さい頃食べたアサリと、違うような気がする」、と感じていました。私が小さい頃に食べたアサリとは、瀬戸内海産のアサリです。
ネットで調べてみると、アサリも産地によって、いろいろな模様があるのですね。

横浜市には、ほとんど自然海岸は残っていません。しかし、金沢区には、横浜市で唯一残っている野島海岸があり、その隣には海の公園という、人工海岸があります。どちらで拾われたにしろ、アサリは人工的に撒かれたものに違いありません。
となると、アサリの本当のルーツは、わかりませんが、いっとき、小さい頃を思い出させてくれました。

かつて、美しかった遠浅の水島海岸には、背中を伸ばす暇もないほど、アサリがびっしりと転がっていました。

2010年4月9日金曜日

ご褒美は縄文土器



このところ、昼間は頭を使わずに、のほほんと過ごしているのに、いざ眠ろうとすると、目も頭も冴えて、なかなか眠れない日があります。昨夜も、「昨年は4月7日に苗代をつくったのに、今年はまだだった」と、突然思い出し、しばらくは、どうしようかと、お布団の中で考えてしまいました。
天候が不順で、日照も暖かさもあまり期待できませんが、土曜、日曜は来客もあり、来週ではちょっと遅いような気がします。となると、金曜日、今日しかありません。

午前中は別の仕事をして、午後、「石をもらいに行こうか?それとも苗代をつくろうか?」と、夫がたずねます。「もちろん苗代よ。石にはタイミングがないんだから」と、私が答えます。

杉林になっている斜面から、夫が山土を運んできて、私がその土を苗箱にふるい入れます。
「おれ、やっぱり石をもらってくるわ。もう力仕事はないし」。「ええっ。今日中に種蒔きを終わらせたいから、これをすませてから行ってよ」。「Sさんに、今週行くって言ったから」。




夫は、こういう単調な、しかし細かい仕事が好きじゃないのです。おかげで、労働力が半減しました。
土を苗箱に入れたら、種をまき、その上にまた土を被せ、切りわらを敷いて、鳥除けのネットも張らなくてはなりません。
やっと土を入れ終わりました。




蒔くのは、コシヒカリと、




赤米です。種籾は、足踏み脱穀機を使わないで、手で種をわらからはずして、数日間、流水に浸しておいたものです。




種籾は、重ならないように、密にならないように、蒔きます。
昨年は苗が足りなくなり、よそでもらってきてやっと間に合わせたので、今年は苗箱を5箱増やしました。もっとも、一昨年は、昨年と同じだけ苗を作ったのに余って、足りなくなった友人にわけてあげました。同じようにやっているつもりですが、毎年少しずつ違います。

田んぼを5畝しかつくってない我が家では、1本植えにすると、苗は3,000余本で足りる計算です。しかし、苗の生育が悪かったりして、2本植え、3本植えにすると、苗数は二倍、三倍と必要になります。自然相手ですから、毎年苗の出来具合も違います。いずれにしろ、苗が多すぎるのは少なすぎるより、ずっと安心です。

一人で作業をしていると、なかなかはかどりません。日は暮れてくるし、だんだん焦ってきました。夫がいないだけでなく、犬どもが、放し犬がからかいにくるたびに、植えたばかりの種箱を踏んで走っていきます。これでは、鳥除けではなくて、犬除けのためにも、今日中になんとかネットを張らなくては、安心して眠れません。




5時過ぎに、やっと夫が帰ってきました。労働力倍増は大きく、今日はあきらめようと思っていた切りわら敷きも、なんとかできました。




そして、今日の労働のご褒美は、ふるっていた土の中から出てきた、縄文土器でした。
作業の途中、夫がいなくてよかった。夫だったら、きっと石だと思って、捨ててしまったことでしょう。

2010年4月8日木曜日

まだ、つくしあります



この春最後のつくし摘みをしました。
これだけのつくし、摘むのは簡単でしたが、はかまを取り除くのに、1時間20分ほどかかってしまいました。とってもおいしいけど、手間がかかるので、野草として売り出したりするのは、きっと無理でしょうね。指も、爪の中も、真っ黒になってしまいました。

しかし、卵とじにしたら、お客さんには受けました。7人分で、三分の一だけ使い、あとは茹でて冷凍しました。
ノカンゾウもあったので、摘んできて酢味噌和えにしましたが、もうちょっと固くなってしまっていました。

2010年4月7日水曜日

ソマリアのトゲ



乾燥地帯、半砂漠地帯の植物は、さまざまな工夫をして、生き延びています。
これは、ソマリアの半砂漠地帯の潅木のトゲです。ヤギや羊に食べられてしまわないように、ほとんどの植物は鋭いトゲを持ったり、ちょっとした毒を持ったりしています。
しかし、ヤギもしたたかで、トゲにはお構いなく食べ、しかも下の方に食べるところがなくなると、木に登って、食べたりするのですが。

このトゲは、長さが8センチくらい、太さが1センチほどで、中は空洞になっています。
1年に数回、しかも、ある時期だけにまとまって雨が降る地域に生えるこの植物は、雨が降ると、水分をトゲの中に蓄えて、あとの厳しい乾燥の日々を生きていきます。




私がソマリアを訪問したのはわずか1週間ほどでしたが、首都モガディッシュから田舎町のルークに行って帰るまでのあいだに、雨が降りました。
行きは、泥を厚くかぶって、まるでゴミの塊のようだった、道路沿いの潅木は、たった1、2日のあいだに葉を出して、帰り道は、どこも、柔らかな緑、緑、まるで別世界のようでした。

日本には四季があるように、地球上のどこにでも、季節の移り変わりがあります。それは、三季だったり、あるいは五季だったりするかもしれませんが、その移り変わりを利用して、動植物は、もくもくと命をつないでいるのです。

2010年4月5日月曜日

けなげな小石



散歩道の農道で、相変わらず、一度は舗装用にアスファルトに閉じ込められてしまったのに、風雨に晒されて、再び現れたを拾っています。
強風の次の日、おやっ、なんとなく道端の感じがいつもと違います。泥がすっかり飛ばされたのでしょう、いつもよりすっきりとしていて、たくさんの小石が目につきました。




拾って帰ってみたら、まあ、「生まれも育ちも違います」と言いたげに、どれも個性的な表情を見せていました。もともと、石は旅するものですが、閉じ込められた道路から出てきたなんて、なんてけなげな石たちでしょう。

2010年4月3日土曜日

種の手燭



花 のような種はよく見られます。種の周りの羽を利用して、遠くへ飛ぼうという、植物の知恵です。
この種は、羽が4枚のKydia calycinaで、乾燥が進む前は、とっても鮮やかな桃色をしています。タイ南部の友人の家の高床のテラスに、飛んできていました。




こちらは、5つの羽を持った、星のような種です。木ではなく、蔓の種でしょうか?直径は2.5センチほどですが、柄が種と90度の角度でついていて、まるで、手燭のようなかわいらしさです。

2010年4月2日金曜日

石 二つ



ずいぶん長いあいだ、我が家に逗留している石たちです。出所があやふやになっている石もある中で、これらは、どこから来たかが、はっきりとしている石たちです。




こちら、すべすべしているのに、あばたのある石は、タイのかつての国際空港ドンムアンの、待合室のディスプレイに使われていた石です。大きくて重いものだし、まさか持っていく人がいるなんて想定していなかったでしょうけれど、いただいてきてしまいました。
当時は、仕事でしょっちゅうドンムアンを利用させていただいていました。他のところからドンムアンに到着すると、もう我が家に帰ったように、ほっとしたものでした。そして、出国の待ち時間も、素敵な石があちこちに配置してあったので、それを見ているだけで、全然退屈しませんでした。
コック川、ナーン川など、北のメコン川の支流の石ではないかと思われますが、定かではありませんが。




こちら、法師温泉の、長寿館の法師之湯の、湯船に沈んでいた石です。こちらも、こっそりいただいてきてしまいました。
法師之湯は100年以上前に建てられた、木造の、趣のある湯屋です。温泉に行くなら、法師温泉に行きたいものですが、最近は、もっぱら八郷之湯(つまり我が家のお風呂)で、満足しています。

こちらは、温泉の石ですから、もともとは溶岩なのでしょうか。しっとりした感じですが、手触りはすべすべしています。そして、写真では写せませんでしたが、なんだか雲母のようなものが、きらきらと光っています。