2019年9月11日水曜日

北海道で見た植物


北海道で、まず目にしたのは、道路の両脇にどこでも生えているイタドリでした。
しかも大きい、斜面に2メートルから3メートルくらいに育っています。
そしてこの季節、白い花が咲き乱れていました。


浜には、竹に見える、太くて長いイタドリの茎がたくさん打ちあがっていました。
八郷には残念ながらほとんどイタドリが生えていません。道路造成をした傾斜地などに生えるので、それだけ八郷には大規模工事の跡がないということにもなりますが。
春先に、新しく伸びてきたのを食べるのが好き、もう何十年も食べていません。


そして、どこにでも自生しているのはカシワです。

利尻島に一番近い場所

海岸沿いのカシワは、雪や風で痛めつけられて大きくなれないのか、地を這うように生えています。


稚内の近くのカシワのドングリはまだ熟れていませんでしたが、


帯広近くの芽室公園のカシワの木の下には、もう茶色くなったドングリが落ちていました。


ドングリは、持ち帰ったらすぐ煮ました。


園芸種のバラはそう好きではありませんが、ハマナスは大好きです。
かつて、北海道から苗を取り寄せて植えたことがありましたが、数年で消えてしまいました。
そんな、我が家では育たなかったハマナスが、北海道では雑草で、どこにでも生えていました。


実を食べてみたら、種は多いけれど、なかなか美味でした。


もう花の季節は終わっていましたが、ところどころにぽつんと咲き残っていました。


これは一面ヒシで覆われた池です。
日本で、生えているヒシを見たのは、子どものころ以来でした。しかもすごい量です。


ヒシは増えすぎて、盛り上がって、半ば乾燥している株までありました。


ひっくり返してみたら、みどりのヒシの実が育っていました。


浜辺に打ちあがっていた、角が一本とれたヒシです。
川から流れてきたもの、ということはヒシの生えている川もあるのでしょう。


そのわきにはこれ、のらさんが名前を知っていて、呼んでいたのに忘れてしまいました。


何だろう?三角何とか言っていたかな?

追記:のらさんが教えてくれました。ミクリでした。「み」で三角かと思っていましたが、関係ありませんでした。


こんな植物でした。


富良野にあったベニバナトチノキの木です。
トチの木はあちこちで見ましたが、ベニバナトチノキの大きく育っているのはそうないらしい。


とげのある実が落ちていました。


中の種も、トチの木とは二色の配分が少し違うそうです。


道端に生えていた草にも、かわいい花が咲いていました。
ナミキソウ(浪来草)。


タツナミソウより少し大きい花です。


ニリンソウみたいな花は、フウロかとも思ったけれど、調べてもフウロとは葉が違うみたいです。
  

イタドリ同様、道のわきに生えていたノラニンジンです。


こんな花が咲いて、


こんな実になっていました。

そうそう、私が目の敵にしている葛は北海道ではほとんど見られないとのことでした。篠竹もない、そのため、景色にあまり荒れた感じがありませんでした。

追記:

一つ忘れていました。


浜に、黄色い花が咲いていました。


なんだかなぁ?
名前はわかりませんでした。

追追記:

のらさんに教えていただきました。エゾオグルマ(蝦夷小車)でした。






2019年9月10日火曜日

ガラス浮き


本州の浜でも拾うことができますが、北海道で拾いやすいものといえば、やっぱりガラス浮きでしょうか。
ガラス浮き製造会社は北海道以外にもあったのかどうか、全国各地の漁師さんの間でも、かつてはガラス浮きが使われていましたが、圧倒的に北海道のものだったようです。


この3つは、今回の浜歩きでのらさんが見つけました。
一番下の大きめのガラス浮きは、
「ほら、そこにある」
と言われて、
「どこどこ?」
と別の方を見ていたほど、私はうっかり者でした。


一番下のガラス玉は、竹にくっついていて、竹には大きな釘を打ってありました。
タコをひっかけて獲る「いさり」という道具です。
錆びたくぎが引っかかるし汚らしいからと、外してガラス玉だけ持ってきましたが、すぐ後悔しました。


というのは、羽幌町の海鳥センターでこんなものを見たからです。
何と素敵な道具でしょう!
左が昔のもの、右が今のもの、タコはこれを目の前に突き出されると、別のタコが来たと思い、自分の縄張りから追い出そうと襲い掛かっていさりに抱き着くため、あえなく捕獲されてしまうというわけです。


じつは、浜で今風のいさりも見ました。網とがんじがらめになっていて取り出して見ることができませんでしたが、これも拾って来ればよかった。
どちらも今回最大の失敗でした。

右のガラス玉の内側のへそがよく見えます。

最初の写真の上段の大きいガラス玉2つは、羽幌在住ののらさんの弟さんが、のらさんのために拾って庭に転がしている中からいただいてきたものです。
気泡も入っていて、素敵なものでした。


最初の写真の中段の左2つは、稚内の北方記念館を訪ねたとき、Tさんにいただいたものです。
撮ったはずの写真がなくて残念ですが、北方記念館ではTさんの拾った漂着物の展示をしていました。透明のガラス浮き、コバルトブルーのへそがついたもの、茶色、紫色、きれいなエメラルド色の模様がついたようなものなどなど、珍しいガラス浮きが展示してありました。
Tさんは、ビーチコーミング歴がまだ数年と比較的浅い方ですが、
「いままで、ガラス浮きはどのくらい拾われましたか?」
とたずねると、
「手元にはもうないけれど、300くらいでしょうか」
というお答えでした。

あとで、ビーチコーミング歴がTさんより長いのらさんにどのくらい拾ったかと訊くと、案の定もっとたくさん拾ったそうでした。
のらさんは今では、印(マーク)のあるガラス浮きしか拾ったり手元に置いたりしないそうですが、マークのあるガラス浮きだけで、ゆうに30種類を超えているそうです。


これはガラス浮きのほかにTさんにいただいたものです。
メノウ、貝、そして「ご自由にお持ちください」と書かれた箱の中にあった石もいただきました。


最後に、やっと私が拾ったものが出てきました。
ガラス浮きが波間を漂って、岩などにぶつかって割れて、さらに波に洗われて、削られて丸くなったガラス浮きのへそ部分です。
私には、ヒスイなどの宝石を拾ったより嬉しいものでした。






2019年9月9日月曜日

拾わなかったもの

未明から台風の雨風が強くなり、朝7時過ぎに停電しました。
それから11時間、やっと電気が通じました。
2011年3月11日の大地震のときは、片づけなどやるべきことが多く、無我夢中で停電していた3日を過ごしましたが、正直今回は電気が来るのが待ち遠しかったです。


さて、北海道の報告です。
のらさんと一緒に、北海道北部日本海の浜を、10か所ほど歩かせていただきました。
どこものらさんの馴染みの浜、それぞれ漂着物が違っていました。
まずは、それらの浜で見かけたけれど、拾わなかったものたちです。


ハングルが書いてある、韓国製のポリタンク。


韓国製のアナゴ獲りの筌(うけ)。ちょっと違う筌ですが、まだ何種類かあるようです。


置いてきぼりにされて寂しい犬と、見ただけでそれとわかる中国製のサンダル。


ふやけてしまった白樺浮き。
白樺浮きは2つ拾いました。


赤いのは、アナゴの筌に入れる餌箱、緑のは、餌袋(マクラメ編み)です。これらはのらさんが「拾ったもの入れ」として拾っていきました。
どちらも完品です。


台湾製の豚の貯金箱。
かなり大きなもので、お尻の方が割れています。


タコつぼ。


オオヘビガイ?



打ち上げられていたぼんてんは、


ちょうど半球形の穴が開いた浮きも転がっていたので、それに立てて遊んでみました。


魚を集める大きな集魚灯が割れて、中だけになったもの。
稚内の北方記念館で見た、Tさんが拾ったものの中に、集魚灯の完品がありました。それも含めていろいろ写真に撮ったはずでしたが、何故かカメラに残っていませんでした。


漁港に積み上げてあるホタテ養殖の網。
勿論、こんなものを拾ってはいけません。


背中は緑、お腹が赤いカメムシ。


打ち上げられた昆布はよく見ました。昆布で埋め尽くされた浜もありました。
昆布は打ちあがって日にちが経ったものは美味しくないそうです。晴れた朝に採った昆布は、すぐに石の浜などに広げて干し、片面が乾いたら裏返してよく乾燥させますが、たった一日の勝負で、夜露には当ててはならないのだそうです。
  

鳥の顔のような流木。


手前が鴨で、奥は誰?


ロシアのジュースの容器。


二枚貝の化石入りの大きな岩。







2019年9月8日日曜日

道北浜歩き

「一緒に道北の浜を歩きませんか?」
とのらさんが『のらつうしん』に書いていたのは、もう1年も前でしょうか。
「わぁ、行ってみたいなぁ」
と思ったものの、フットワークが重くて近場でさえなかなか行かない私、そのときは行きたい気持ちと、行かないだろうという気持ちと半分半分でした。

昨年、健康診断で不整脈が見つかり、半年ごとの検査を勧められていました。
「よし、昨年9月の検査より良くなっていたら、北海道に行こう!」
そう思って臨んだ3月の2回目の検査、昨年より改善されていました。24時間で約13000回もあった不整脈が、約5000回に減っていたのです。ちなみに、24時間の私の脈拍数は約120000回です。
すぐにチケットを予約購入、9月を待ちました。
そして9月2日、無事出発の日を迎えて、北海道へと旅立ちました。
のらさんにおんぶにだっこ、空港まで迎えに来てもらい、全長で約1000キロの長い旅を同行させてもらいました。

荷物はいつもの小さな肩掛けバッグに中くらいのリュックサックです。それにのらさんへのお土産を入れたエコバッグも持っていましたが、帰ったときも同じような姿でした。
5日間の旅から帰りついたとき、駅まで迎えに来てくれた夫が、
「あれっ、荷物これだけ?」
と訊きました。
さすが長いつき合い、私が身軽な姿で出かけても、いつも帰りは荷物に埋もれるような姿で帰ってくるのを、知っていたのです。
「そうよ」
と、澄まして答えましたが、リュックは厚みも出るもの、じつは嵩でも重さでも、行きの倍くらいに膨れ上がっていたのです。


その、リュックとエコバッグの中身はこんなところでした。
いろいろな浜に連れて行っていただいて、たくさんの拾いものをしました。そしてそれだけではなく、のらさん、のらさんの弟さん、のらさんの友人のTさん、Iさんなどからのいただきものもあります。
明日から、少しずつUPしていきます。





2019年9月1日日曜日

ナナフシ


久しぶりに作業棟二階の織り室に行くと、箪笥の上にナナフシがいました。
保護色、こんな濃い色にもなるのです。
 

逃がす前にお顔の写真をと前に回りましたが動きません。
もしかしたらと触ってみたら、死んでいました。長いことこの部屋に入らなかったのでいつ死んだのか、かわいそうなことをしました。あちこち開いているので入ることはできるのですが、出るのは難しいのです。

追記:

ちょっと出かけます。
週末まで一週間ほどブログを休みます。