
数本生えていた
エビスグサが邪魔になり、抜いて焚き火場に積み上げていました。
ある夜、布団の中でうつらうつらしているとき、ふと、
「エビスグサの豆をお手玉の詰めものにしたらどうだろう」
と思いつきました。
お手玉の詰めものには、通常小豆やくず米を使います。小豆はちょっと粒が大きすぎるし、くず米はいい具合ですが、遊んでいるうちに割れてきます。
なにより、食べられるものを、遊びに使ってしまうという後ろめたさも感じてしまうので、エビスグサの豆はぴったりではないかと思ったのでした。
翌朝、豆だけを採って、殻をはずしておきました。

お手玉の布は、9センチ×5センチに切ります。

お手玉一つにつき、布4枚を風車のように組み合わせ、5ミリの縫い代で縫います。

長辺と短辺を合わせて縫い、角まできたら、角と長辺(この場合は模様布)の中点をしっかり合わせながら、四辺のうち二辺を縫います。、

立体的になってきました。
次も同様に縫いますが、ひっくり返して詰めものを入れるため、次は2-3センチ、縫い残しておきます。そしてその次は二辺全部縫い、最後はやはり少し縫い残しておきます。

初めて、あるいは久しぶりに縫うのでわかりにくかったら、角まできたらいちいち糸を切りながら縫えば、間違えないかもしれません。

ひっくり返すために縫い残したところを除いて、できあがりです。
裏返して、角を針で整えます。

詰めものを入れたら、口をまつります。
詰めものが足りないと、軽くて遊びにくいし、多すぎるところころして手になじみにくくなります。
一つにつき、50グラムほどのエビスグサを使いました。

五つあれば一人遊びができます。
「♪おじゃみ、おふた、おひとつおとして、おさら♪(ん?何地方の遊び?)」
というのもできますし、五つ並べて掌の上に置き、投げ上げて全部を手の甲で受け止め、もう一度投げ上げて、掌を下に向けたまま、上から掴み取って、いくつ取れるかを競うこともできます。
もちろん、ジャグリングもできます。