東京から遊びに来たKさんが、バッグから大きなザクロを取り出しました。
「ノーベル賞をもらった「チュニジア国民対話カルテット」のうちの一人が来日したとき、僕にくれるためにチュニジアから持ってきたんだ。よく検閲を通ったね。食べ方を知らないから持ってきた。もう一か月も前にもらったんだけどね」
とのことでした。
Kさんは、長らくアフリカのための運動をしてきた方です。
そのザクロは、大きくてずっしり重い、まだ水分が十分あります。
ザクロは、ティグリス川東方のザクロス山脈あたりが原産地、5000年以上栽培されてきた、古い果物です。熱帯にも温帯にも育つ木はそう多くはありませんが、ザクロはその一つです。
1960年半ば、初めて日本を出たときの寄航地がレバノンのベイルートでした。当時は飛行機も少なく、ベイルートでアクラ行きの飛行機を二日ほど待ったのです。
活気にあふれた街角で、ピタパンに肉、野菜、ハーブ、そしてたくさんのザクロの実を挟んんだサンドイッチは初めて食べる味、とても美味しかったことが思い出されます。
その日、食後にザクロも出すと、みんな手を伸ばしました。
やっぱり種が柔らかい。日本のザクロ(もう長いこと食べていませんが)は種を出さずには食べられなかったと思うのですが、地中海のザクロはそのまま食べられます。
さて、次の日、お皿に少しザクロが残っているなと横目で見ながら、泊った人たちの朝食の支度をしていて、気がついたら、ザクロはなくなっていました。
Hさんに食べられたのです!
まっ、いいか。
ちょっと元気がなかったHさん、きっとザクロで元気が出たことでしょう。
。
2 件のコメント:
確か前に、よい感じの割れたザクロの写真を春さん載せていたなーと思っていたら、それはSさんちでしたね!よほどのザクロ好きで有名なのでしょうか?
地中海のザクロは種がやわらかいのですか!それは食べやすくていいですね~。ピタパンにお肉とザクロを一緒に挟むなんて考えたこともなくて、えー、どんな味なのか気になる!!!
hiyocoさん
偶然ですよ、偶然(笑)。
割れていないザクロは絵にはなりにくいけれど、水分を保つという意味ではとっても有効ですね。美味しかったです(^^♪
小さいころは、ザクロは毎年のように食べていたけれど、最近では15年に一度くらいですか(笑)。ザクロ以外に食べるものが増えたってことかな?粒の間の薄い紙みたいな仕切りを取り除きながら、少しでは味が感じられないので口いっぱいに放り込んで、がりがり噛んだのが懐かしいです。
ピタパン、ケバブ、レタス、ハーブ、ザクロの取り合わせ最高でした。その後、一度も食べていないけれど(笑)。
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