2022年3月6日日曜日

にわか豆長者

毎年、暮から1月にかけて、堆肥をつくるためにクヌギとコナラの落ち葉をさらいに来るK夫妻が、今年は1月の半ばに来たきり、姿を見せませんでした。2月以降落ち葉をさらうと、シュンランの生育に影響するので、できるだけ早く来てくれと頼んであります。
どうしたのかと思っていたら、昨日になってやってきました。夫のKさんが電動丸鋸で左手の指を切り、救急搬送されて、ほかの部分から肉や皮膚を移植する手術をして、冬仕事は何もできなかったとのことでした。
左手にはまだぶかぶかの手袋をはめています。


そんなKさんから、北海道で無農薬栽培している友人から送ってきたと、小豆、金時豆と白いんげんをいただきました。こんなにたくさんもらえないと言ったのですが、たくさん送ってきたからとのことでした。


小豆だけで2キロもあります。
お汁粉をつくろうと買い置いた小豆は、200グラムで400円の値段がついています。ということは、これ、小豆だけで4,000円ということになります。
しかも完全無農薬です!


豆保存箱に入れようとしたけれど、小豆は入り切りませんでした。
金時豆を200グラムだけ煮ようと水に浸してあるけれど全部煮ればよかった。煮豆は冷凍保存できます。

Kさんにどれくらいで指の痛みが取れるかと訊かれました。というのも1979年に夫がやはり丸鋸で指を落としているからです。
「痛みは、手術しなおしたら取れたんだけど、先がなくなった指がしびれて、長い間もんでもらいたがっていたのよねぇ」
と私が、それがどれくらいかかったか考えていると、
「3か月くらい?」
とKさん。
「いやいや、そんなものじゃなかった。3年くらい指サックをしていて、そのあと指サックがなくても大丈夫になって。でも、しびれるからもんでくれと言わなくなったのは10年後ぐらいかなぁ」
「えぇぇっ、そんなに!」
「まぁ、4本切っちゃったからね。あなた1本だから早いはず。絶対よくなるって信じなきゃだめよ。そしたら治るから」
ついでに私が怪我したけど治った話と、友人の友人のお医者さんが、患者さんを一目見た時から、治る人と治らない人を見分けられるという話をしていたことを話して、
「よくなると信じなきゃだめよ」
と念を押しました。
「それを聞いて安心した。僕も集中治療室にいたときも、絶対治ると信じていたもの。希望が出て来たなぁ」
と喜んでくれました。
起きてしまったことは仕方がない。疲れたなと思ったときは無理に作業を続けないことを学んだと思う以外ありません。





 

2 件のコメント:

hiyoco さんのコメント...

ええーーっ、旦那さん、指先を4本切り落としてしまったのですか!ひーーーっ。

さんのコメント...

hiyocoさん
いえいえ、4本切りましたが切り落としたのは1本だけです(笑)。
人差し指は先端を切っただけだったかな、中指は落として、薬指は皮でつながっていたのをくっつけて今でも関節は曲がらず、小指は半分くらい切ったのですが大丈夫でした。
丸鋸だったし、夕方で近所の整形外科で縫ってもらうしかなく、落とした指の神経がうまくカバーされてなくて痛く、数週間くらい後だったか大きい病院で、肉とか皮とかを他から持ってくる再手術をしました。
今でこそ話せますが、当時は話すだけで恐怖がよみがえり、そんな話はできませんでしたね。
そのあと、わりとすぐにタイに行ったので暖かくてよかった気がします。