2012年8月30日木曜日

ラタンの実


ラタンは200種類くらいある、ヤシ科の植物です。
太いのも、細いのもあり、他の木などに寄りかかって、長いものは300メートルにも伸びるそうです。籠、家具などつくるのに、こんなに便利な植物はちょっと見当たりません。

私が生えているところを見たことがあるラタンは、せいぜい五種類くらいでしょうか。
深い森が残っているところに生えると信じていたのに、カンボジアのプノンペン近郊の村で、道端に雑草みたいに生えているのがラタンだと知ったときは驚きました。また、バングラデシュで、家の近くの畑にラタンを栽培をしているのを見た時も、びっくりしました。

本当にいろいろなラタンがあります。
でも雑草のようなラタンや栽培できるラタンより、圧倒的に多いのは、豊かな熱帯林で採れるラタンです。カンボジアのコンポントムの近くだったか、大きな自然素材屋さんがあって、近隣の人たちが森で集めてきたものを買い取り、世界中に輸出していました。

どのラタンもとげがありますので、その採集はたいへんです。

そんなラタンの実です。


実は、サゴヤシなどでお馴染みの、うろこ状の表皮に包まれていて、ビー玉ほどの大きさです。


2 件のコメント:

Tomoki さんのコメント...

ラタンは種類が多いですから、判別大変ですよね。
タイでも国立公園などで、葉の様子から5種類は識別できていますが、それ以上はわかりません。
また、タイの市場で売られているラタンの実は、春さんの写真のものとつき方が異なります。
そしてそのラタンの実がどんな葉をつける種の実なのかもいまだにはっきりせずに、悶々としています。
サゴヤシやラフィアみたいなうろこ状になるラタンの実も大好きですが、ちょっともろいのが残念ですね。

さんのコメント...

Tomokiさん
私的にはココヤシやパルメラヤシのような硬い殻のできるヤシが一番好きですが(実用的なので)、うろこ状の実も捨てがたいですね。
それに比べると、ニッパなどさして魅力がありませんが(失礼!)それでもそれが日本まで流れついたとなると、また別の魅力が出てきます。
ヤシはとにかくいいですね。日本で出ているヤシの本の大半はココヤシやアブラヤシに割かれていて、一冊の本のラタン部分なんて、半ページ(笑)くらいです。