2016年9月4日日曜日

「星影のワルツ」


ちよさんの畑との境にベニカナメを植えたのは、十年以上前のことでした。
その後、ベニカナメに根が細菌にやられて枯れるという病気が、このあたり一帯で大発生して、我が家の数本も罹ってしまいました。

せっかく植えたけれど、ベニカナメはあきらめて、真ん中あたりの害がひどいところからドウダンに植え替えたりしているうちに、左右のベニカナメは放りっぱなしになってしまいました。
しかし、五年ほどで病気も下火になったようで、我が家のベニカナメは一向に枯れる気配がありません。いずれ枯れると放置していたので伸び放題、ときおり思い立って切るのですが、枝は張っているし、幹は太いしで、なかなか仕事がはかどりません。


数日前から夫が、母屋の北側の崩れかけている材木置き場を取り払ったり、雑木を伐ったりしています。そして、片づけなくてはならないものを、いちいち焚火場まで運ぶのが面倒と、家の北側で火を燃やしています。
これはいいチャンスと、ベニカナメを切ることにしましたが、手鋸で切ったので腕が痛くなり、たった半日で中断しています。


ベニカナメに絡みに絡んでいるカラスウリを引きずりおろしたら、もう実が生っていました。
見ているうち、なんとなく「星影のワルツ」という歌が頭に浮かびました。一世を風靡しましたが、あれはなんてひどい歌だったのでしょう。

♪別れることはつらいけど 仕方がないんだ君のため 別れに星影のワルツをうたおう
 冷たい心じゃないんだよ 冷たい心じゃないんだよ 今でも好きだ 死ぬ程に♪

こんな身勝手な歌、歌う方が歌う方なら、歌われる方も歌われる方です。
でも、切られたカラスウリに鎮魂歌として、なんとなくこの歌をささげてしまいました。






2 件のコメント:

hiyoco さんのコメント...

こんな歌詞だったんですね。未練タラタラの気持ち悪い歌です。でもせっかく実ったカラスウリに贈るにはピッタリですね。死ぬほど好き、は大げさだけど(笑)。

さんのコメント...

hiyocoさん
未練たらたらというより、分かれたい方が「本当は好きだけど」と言いながら、絶対分かれるつもりでいる歌です。「嫌いになったから別れよう」と言われる方がずっとましだと思いません?私だったら、ワルツなんか歌ってもらわないで、後足で砂でもかけて、さっさと去ります(笑)。
でもカラスウリの場合、理不尽に割れてしまって、どうしようもなくて、ぴったりでしょう?笑