2017年10月17日火曜日

アデニウム


初めてタイに行ったとき、やたら目についたのがアデニウムでした。
あっちに行ってもアデニウム、こっちに行ってもアデニウム。茎がまるで木のようで、私の背丈ほどのものもありました。
当時、日本では全く見たこともない、不思議な植物でした。
 

そんなアデニウムが、先日、こんこんギャラリーで開催されていた、「花と板金展」に3鉢出ていました。
メキシコ在住の方のブログで、アデニウムを育てていらっしゃっる様子を知り、「うらやましいなぁ」と思っていたら、いつのまにか日本上陸を果たしていたのです。
懐かしさで、ひょろっとしたのを買おうとしていたら、夫が太いのを買ってくれました。
まるで、バオバブのようです。


バオバブのようだけれど、日本的というか、盆栽的というか、徒長しないでちんまりとまとまっています。
タイで馴染んでいた、枝が四方八方に伸びて、伸びきって、ところどころに花が咲いているアデニウムとは、別もののようです。

ところが、ネットでタイのアデニウムを調べてびっくり。
木のような、盆栽のような育て方は、なんとタイではじまったようです。そして、我が家に来たアデニウムも、タイでつくられたもの、アデニウム・アラビカムでした。

道理で、「結いのはな」のよしださんが、
「このアデニウムは、2、30年経っているでしょうね」
とおっしゃったとき、ふと、
「誰が2、30年も育てたんだろう?」
という疑問がわいたのですが、なぁんだ、タイ人が育てたのです。
 

タイでは今、こんなアデニウムがいっぱい栽培されていて、日本に直輸入されているそうです。
 

日本で直輸入できるとすれば、きっと中国やヨーロッパにも輸出されていることでしょう。


それにしても、タイ人おそるべし。
上の3鉢は、アデニウム・タイ・ソコトラムです。
アデニウム・ソコトラムは、アフリカのソコトラ島固有のアデニウムですが、タイで栽培されたものは、混同しないように、アデニウム・タイ・ソコトラムと、間に「タイ」をつけて呼ぶそうです。


ちなみに、イエメンのソコトラ島のアデニウムです。
すごいなぁ!
アデニウムは、東アフリカからナビビア砂漠のあたりと、ソコトラ島にも自生していますが、マダガスカルにはないそうです。


こんな写真を見ると、ソコトラ島に行ってみたくなります。


まだ、葉がついているけれど、冬になったら落ちるらしい。 そしたら、春まで水はまったくやらなくていいそうです。


そして、夏に花が咲くそうです。

ところで、ネットで種類を調べていたら、アデニウムの値段の高いのでびっくり!
「結いのはな」のよしださんからは、三分の一ほどの、お友だち値段で譲っていただきました。








10 件のコメント:

hiyoco さんのコメント...

でっぷりした面白い木ですね!そしてソコトラ島は魅力的!!!イエメンといってもソマリアの方が近そうですね。鵠沼から八郷経由アラビア海へ頭がワープしました。
それにしても寒いです。早すぎとは思いつつ、とうとう石油ストーブ点けちゃいました。

karat さんのコメント...

最後の方の写真の茎と葉っぱのアップが何だかプルメリアの茎に似ていたので調べたら、どちらもキョウチクトウ科ですね。
そういえば、バリ島でもこれの鉢植えはやはり沢山見かけて、なんだかあちらの人が「ボンサイ」「ボンサイ」と言っていたような覚えがあります。間に入った人が「日本の盆栽を真似たらしいよ…」と。本当かなと、思っていたのですが、盆栽仕立てなのですね。
プルメリアの鉢植えはガンガン伸びて大きくなり困ってしまいますが、これは盆栽仕立てで大きくならずにいいかも。冬の間葉を落として水やりしなくていいところは同じ。

さんのコメント...

hiyocoさん
種から育てて、何十年も経っているなら、私が枯らすわけにはいきません。でも、日本の山野草などに比べると、つき合い方はなんか簡単なような気もします。もうこりごりと言いながら、枯らしてしまった岩シャジン、また買ってしまいましたが(笑)。
ソコトラ島、私でも興味津々ですから。植物好きの人にとってはたまらないでしょうね。でもイエメンは今紛争中、遠いなぁ。
このところ、「寒いですね」があいさつでしたが、今日の午後は久しぶりに陽射しがありました。

さんのコメント...

karatさん
そう、小さい葉の写真は、ちょっとプルメリアに似ていますね。
プルメリアは木姿がこんもりして、美しい木は本当に美しかったです。黄色、白、赤、桃色、どんな色の花も素敵で、しかもいい匂い、散ったのを拾っても、長い間みずみずしいのがまた嬉しいところでしたね。
中南米の原産なのに、ラオスでは「チャンパー」と呼ばれて、国花になっています(笑)。
でも、プルメリアは、気候のせいか、季節のせいか、葉が落ちて、茎ばかり目立ってきれいじゃない木も、結構見ました。
大きくて豪華に育てたら素敵なのかもしれませんが、karatさんのブログを見ると難しそうで(笑)、手が出ません。鉢を大きくしなくても、枝が伸びちゃうのかな?

karat さんのコメント...

プルメリアは鉢が小さくてもどんどん伸びて、で、バランスが悪くなって倒れるのです…。私のやり方が悪いのか、冬に葉を落とすと、春には先端部に芽が出てそこから茎が伸びるので葉のない茎ばかり長くなります。常夏の国では多分葉は落ちないのでこんもりと茂るのかもしれません。かの地で見たプルメリアは本当に大好きなんですけど、この寒い日本では再現は難しいです。特に研究しているわけでもないのでそのままにしておくと、伸びっぱなしがバランスを崩して倒れてきます。風の強い日はすぐに倒れる(笑)。これはカットして挿し木にすると短く保てるみたいです。でももう増やしたくないし…(^^;)。

さんのコメント...

karatさん
プルメリアの育て方、読んでみました。肥料のやり方とか、戸外への出し入れとか、やっぱり熟練するまでが大変そう。その点、アデニウムの方が楽でしょうか。基本的には肥料はいらないみたいだし。そういえば、私は時折植物の土を替えることはありますが、肥料は遣ったことがない(笑)。
ここに越して来たとき、周りは緑だから、室内で育てる植物とはおさらばだ!と清々しい気持ちになったのもつかの間、ついつい増えてしまっていますが、そろそろ気をつけたいと思います。

mee さんのコメント...

バリ島の大きな催しの展示会の「ボンサイ」。それはそれは立派なのが並んでいました。
懸崖仕立ても、硫黄を塗って枯れた白い部分を作るのも大層な仕立てがしてありましたよ。やはり呼び名は「ボンサイ」で、聞くところによると日本の盆栽を習って作っているようです。
ベトナムでも「ボンサイ」と言っていましたが、鉢も植わっている木も大きく、普通の観葉植物の延長のようにしか見えませんでした。
あちらの人は「ボンサイ」も、「錦鯉」も好きなようですね。
貼る膏薬や湿布状のものを「サロンパス」。お湯を入れるだけのインスタントコーヒーは「ネスカフェ」。(その他のコーヒーは呼び名が違う)
面白いなぁ~と思いました(笑)

さんのコメント...

meeさん
ずいぶん前に、タイでも「ボンサイ」と言っていましたが、その当時は確か刈り込んだ木のようで、日本の盆栽とは似て非なるものでした。動物や鳥の形に仕立てたのもありました。
このアデニウムは小さいんですよ。20cmくらいしかありません。

確かに、「ボンサイ」とか「錦鯉」は珍重されていますが、あちらの人が見たらただの雑草のオジギソウやランタナ、グラリオサなどを喜んで植えている日本人もおかしく見えるでしょうね(笑)。野に勝手に生えている野生のグラリオサやノボタン、フウセンカズラ、トケイソウなどを見たときは、わけもなく感動してしまいました。

mee さんのコメント...

春さん
おはようございます。「野に勝手に生えている」確かに!あちらの人が言っていました。
日本人が鉢植えや庭に「草」を植えて世話をするのが何故!?らしいです(笑)
私も!勝手に生えているフウセンカズラやトケイソウがやたらと目について、じっと見ています。

小さなアデニウム。もし家にあったら遠い地での風景をジオラマのように想像して眺めたいなぁ。

さんのコメント...

meeさん
日本の雑草で、ほかの国で珍重されていると言えば、何でしょうね?ちょっと思い浮かびません。ギボウシはイギリスなどでも植えられているようだけど、日本でも庭に植えているし...。
アデニウム、楽しんでいますよ(^^♪あってよかったと思われる鉢です。