2019年7月22日月曜日

ナツメヤシの種

東京のNGOの事務所に、スーダンに長くかかわっている人たちのお話を聞きに行きました。
2011年には南スーダンが分離・独立。その後スーダンも南スーダンも経済がひっ迫して不安定な中、今年4月には、スーダンでは民主化のデモによって、30年も独裁を続けたバシール政権が倒れました。
しかし、バシール政権が倒れた後、隙をついて政権の座に就こうとする旧勢力も後を絶たず、不安定な状況は今も続いています。
そんな中で人々はどんな暮らしをしているのか、そんなお話が聞けた集会でした。


ところで、お話の後、スーダンのハイビスカスティーと、デーツ(乾燥ナツメヤシの実)がふるまわれました。


私がお菓子づくりのために買っているデーツは、包装袋を見るとイランのもの、種なしでとても甘いものですが、スーダンのデーツはもっと乾燥していて甘みはほどほど、いくらでも食べられそうなものでした。


私はその場でデーツを二つもいただいて種を持ち帰ったのですが、


夫は硬くて食べられないからとポケットに入れて、そのまま持ち帰りました。


帰りの電車の中、特急列車を待ち合わせしているとき写真を撮っていたのですが、


その夫のデーツを、車内で私がいただいてしまいました。
種離れがとてもいいのがわかります。

1990年の湾岸戦争のとき、広島ではイラクからのナツメヤシが輸入できず、お好み焼きのたれづくりで大変困りました。
広島のお好み焼きのたれには、イラクのナツメヤシ以外は、甘さが変わってしまうので使えないというものでした。
ナツメヤシは栽培種が400種類ほどもあります。

ウィキペディアより

パレスチナの市場では、生のデーツを売っていました。それはまた、乾したものと違ってとても瑞々しく、美味しいものでした。
ナツメヤシは、紀元前6000年前にはもう栽培されていたという、世界で最も古い栽培植物の一つです。








2 件のコメント:

hiyoco さんのコメント...

うわ~、デーツってどんど焼きのお餅みたいに生るんですね!デーツは得意ではありませんが、お好み焼きにはオタフクソースです(笑)。結局口にしてますね。
去年の夏、遊びに来た夫の小学校の同級生の中に、間もなくJAICAの南スーダン事務所に赴任するという人がいました。怖くない?と聞くと「シェルターとか防弾の車とかあるから大丈夫ですよ。ちゃんと対応していなかったタンザニアにいるときの方が怖かった」と言っていました。とは言え、安全とは言えない状況でどうしているのかな~と思います。一般の人々の生活は全く想像できません。

さんのコメント...

hiyocoさん
南スーダンは内戦状態ではありますが、JICAが行くとしたらそう危なくないということです(笑)。また、JICA職員は、近づきたくても危ないと思われたところには行かせてもらえないので、大丈夫でしょう。

スーダンでは、危ないのはデモ隊に軍や警察が発砲すること、4月から断続的に危ない状況があるみたいですが、いざとなったら外国人はエチオピアに脱出するそうです。
まぁ、どちらの国も、日本で想像するのとは安全度は違うのでしょう。スーダンに通算8年いて、15年かかわっている人が言っていましたが、真夜中に歩いても危険は感じない、安心感があるそうです。

それに比べると、タンザニアのダルエスサラムは確かにナイロビみたいに大都会なっているのかもしれません。
ナイロビで青年海外協力隊の人たちがスリに遇った話があります。新旧交代で任期を終えて帰るスタッフと来たばかりのスタッフが街に繰り出して楽しく食事をして帰る途中、道路を横断していてスリにやられ、見事に新任者全員がすられて、これから帰国する人は誰もすられなかったそうです(笑)。雰囲気が全然違うのでしょうね。
雰囲気と言えば、私も、タイに弁護士たちをスタディーツアーに連れて行ったのですが、二人ばかり仕事の関係で遅れてきたことがありました。遅れる二人が空港から列車でバンコク中央駅まで行くというので、「中央駅には悪い人もいるからやめて。たいして高いわけじゃないし、必ず空港のタクシーで来てね」と念を押していたのに列車に乗り、案の定駅でパスポートもお金も入ったカバンを取られて、パスポートを再発行してもらうため、一緒に田舎に行けなかった人がいました。どうせ田舎には列車で行くのだから、その時列車の旅は堪能できたのに(笑)。
はた目にはそう見えないのに、自分は旅慣れていると自信をもっている人は、けっこうどこでも危ないです。