2011年5月31日火曜日

流木





あんまり拾いませんが、ときどき流木を拾うことがあります。
上は逗子の浜で、下の三つは下田で拾った流木です。
一番下の蛇の顔のような木は、




反対側にも蛇の顔がついています。
ちょっと彩色して、「双頭の蛇」をつくろうかと思ったりしますが、今でもものが溢れているのに、これ以上増やさなくてもと、思ったりもします。

地震で壊れた招き猫を修理したときは、流木を充填剤の下地に使いました。




種のモビールの一部にも流木を使っています。
転がしておけば、またいつか、流木の出番があるかと思います。



2011年5月30日月曜日

紅花エゴノキ






パン屋さんの庭木に桃色の花が鈴なりです。
近づいて見たら、エゴノキの花でした。紅花エゴノキというそうです。

きっれい!
山では白い花しか見かけませんし、紅花エゴノキは花数も多いので、栽培種か、あるいは洋種かと思いましたが、日本の自生種だそうです。

それにしても、今年はヤマボウシの花もめちゃくちゃ咲いています。



2011年5月29日日曜日

古代瓦





家の近くに、その昔、瓦を焼いた窯の跡があります。
1968年に山林を開墾中に、7基の窯跡が見つかり、現在では20余基が確認されています。

天平13年(741年)に、常陸の国の国府に国分寺、国分尼寺を建立したとき、この窯で、瓦類をつくりました。地下式有段登窯の窯跡としては、日本有数のものだそうです。

窯跡は一ヶ所だけ掘ってあって、崩れないように屋根を掛け、フェンスで囲ってあります。訪れる人は、目撃したことはありませんが、一年に、延べ50人くらいでしょうか?それでも保存会の人たちが周辺の草を刈り、きれいに保っています。




発掘されたとき、窯跡からは、布目瓦など、多くの古代の瓦類が出土したそうです。
そして、いまでも窯のまわりには、石のような顔をして、たくさんの瓦の小さな欠片が落ちています。




数枚拾ってきて、洗ってみました。




布目がしっかりついていますが、布は、どんな材料で織られた、どんな布だったのでしょう。葛布か苧麻(からむし)か、それとも大麻だったのでしょうか?
また、瓦を焼いた人々は、どんな布の衣服をまとっていたのでしょう。




瓦の表です。下の方で、横に真っ直ぐ角度がついているのがわかります。




この欠片にも、ちょっとだけ布目のようなものがついています。




その表です。

国府だった場所の、国分寺も国分尼寺もとっくの昔に失われています。
華やかであったろう建造物はすべて消え失せ、規格に合わなかったのか、使われなかった瓦だけが今でも残っているというのも、おもしろい歴史の巡りあわせです。

2011年5月27日金曜日

白い花





ギョウジャニンニクを楽しむ余裕もないままに、春が過ぎていきましたが、いま素敵な花を咲かせています。




イバラは、鋭いトゲがうっとうしいので、いつも目の敵にして切ってしまいます。そのため、最近はあまり花も見たことがありませんでしたが、こっそり伸びてきた枝に、花を見つけました。
イバラの花は、つぼみの時はピンク、咲けば純白で、なかなかかわいいものです。

小さい頃は、イバラの赤い実を噛んで遊んだりしていました。
ほのかに甘い味がします。



2011年5月26日木曜日

尺取虫





垣根の枝を払っていたら、慌てた尺取虫が、自分が吐き出した糸でぶらさがってしまいました。
早く、元の枝にもどろうと焦っていますが、なかなか戻れません。

仕方が無いので、切り落とした枝を使って、糸の引っ掛けてある枝に乗せてやりました。




すると、すぐに固まって、枝になったふりをしています。
遅いっていうの!もう、きみが尺取虫であることは、割れています。

写真はちょっとピンぼけでした。

2011年5月25日水曜日

じゃがいもの虫





猪にやられるので、何年もじゃがいもは植えませんでした。
今年、Kさんに「種芋が残っているんだけれど、持っていく?」といただいた、そのときすでに播種期を逃していた種芋を、さらにぐずぐずして、五月に入ってやっと植えました。

耕さず、肥料もやらず、穴をあけて植えただけのじゃがいもに、勢いがないせいか、季節外れだからか、虫がびっしりとついています。

こんなときはお風呂、しかも熱めのお湯に入っていただくのが一番です。




虫は羽があるのに飛ばず、のろまなので助かります。
お風呂に入って羽を伸ばすと、おやっ、胴着は赤です。粋な江戸のおにいさんのようでした。

瞬く間に、100匹ほど捕れました。
お風呂は、入ったが最後出られない、地獄湯でした。


2011年5月23日月曜日

ひたちなかの石



ひたちなか港の魚市場に、震災後はじめて足を向けました。
行きつけのお店の中にはなにもなくて、屋外で、まだ小規模に店を開いているだけでした。

市場で津波の高さは、4.5メートルだったそうです。市場より一段高くて、海寄りにあった駐車場は陥没してめちゃめちゃになっていました。
地震後、訪れる観光バスは皆無になっているとか、あたりには、閑散とした空気が漂っていました。

海沿いにホームセンターへ行こうとしたら、道が陥没して、通行止めになっていました。
回り道をして行くと、海沿いに通れる場所もありました。しかしその道は、路面がでこぼこになっていて走りにくく、路上に砂が堆積しているところもありました。




道路から、東海村の発電所を望んだところです。
左は火力発電所、右手遠くに霞んでいるのは、原子力発電所です。




浜には、ところどころ大木が転がったりしていましたが、いつもの浜とそう変わりありませんでした。
ただ違うのは、人も車も、ほとんど通っていないことです。多かった釣り人も、まったく見かけませんでした。




ちょっとだけ浜に降りて、魚の形の石を拾いました。




そして、丸い石と、




好きな、レンガ色の石も拾いました。




そのあと寄ったホームセンターでは、石と化石の特別展をしていました。

その展示会で買ったのは、マダガスカル産のセプタリアです。
大きいビー玉を扁平にしたくらいの大きさで、方解石、アラレ石、泥炭岩でできているそうです。525円で、マダガスカルの大地の一部が買えるなんてすごい!と思いました。




そして、もう一つはインドのタントリック・リンガムです。こちらは、千円札一枚では買えませんでした。

大小のアンモナイト、デザートローズ、水晶などが並んでいましたが、化石より、キラキラ光る石より、やっぱり丸っこい石が好きでした。



2011年5月22日日曜日

ヤブデマリ





毎年、少ししか花をつけない自生のヤブデマリが、今年はやけに花をつけています。昨夏の猛暑と関係しているのでしょうか、ヤブデマリだけでなく、ヤマボウシもたくさん花をつけています。




それにしても、あじさいそっくり。




そして、マユミの花の地味なこと、地味なこと。実があんなに華やかなのに...。

自生している木々は、私の独断と偏見で、めちゃめちゃに切られたり、手厚く保護されたりしています。
もちろん、ヤブデマリやマユミは大切にされている木です。
嫌われものの筆頭は、アオキ、コウゾ、ハゼでしょうか。それが、切っても切っても出てきます。



2011年5月20日金曜日

夫の大きな拾いもの





夫が地震前に、造園屋さんからいただいた石の中で、ユンボ(パワーショベル)では持ち上がらない、大きい石二つが、ワイヤーを掛けたまま、道端に転がっていました。

それを昨日、三トンのユニック(クレーン車)を借りてきて運びました。




石は、一度置いたら動かすことができず、位置は変えられませんから、置く場所は熟考の末の選択です。
一つは、家の北側に降ろしました。




そして、もう一つは家の前、将来は中庭になるところに降ろしました。
夫が、石の大きさや高さを細かく計算してあったので、ぴたっと収まりました。




石の設置場所の近くまでは車が入れません。前方にアームを長く伸ばすと、石の重みでユニックの車体後部が浮き上がってしまうので、お尻をユンボでしっかり押さえて作業しました。
ユンボがあってよかったぁ!




そして、夫はその足で、石屋さんの町真壁へ行きました。
ユニックは、半日借りても、一日借りても値段が同じなので、将来駐車場に敷く石を買ってきたのでした。

45×90センチで、厚みが10センチほどの石ですが、石屋さんでは一枚1,350円です。
ちなみに、ホームセンターで買うと、一枚が倍以上の3,200円ほど、また、石屋さんから配達してもらうと、我が家には大きすぎて入れない10トントラックで一往復だけでも、配達料が37,000円ほどかかり、小さいトラックで数往復すると、もっとかかります。




機械が石を持ち上げてくれるといっても、綱を掛けたりはずしたりするたびに荷台に上がったり降りたりしなくてはなりません。また、石が重いため、車体がバランスを崩しやすく、その緊張感で、一瞬たりとも気が抜けません。この一包は、一トン半くらいの重さがあります。

二往復して買った石を、やっと全部降ろすと、夫は別の石屋さんの、石捨て場に行ってくると言います。
「時間もないし、十分働いて疲れたから、もう今日は終わりにしたら」
「どうして、文句ばかり言ってるんだ。やると決めたんだから、やるしかないだろう」
「私以外に、誰が文句を言ってくれるの?そうやって、焦っているときが一番危ないんだから」

仕事が立て込んでくると、お互いにとげとげして、必ず言い合いになってしまいます。




それでも夫は行きます。
そして、「いつでも持って行っていいよ」と言われている石を運んできました。庭まで運び込む時間がなくなり、あとでユンボで動かせるからと、道端に降ろします。

仕事の後のビールは美味しかったけれど、一夜明けた今日、夫は背中に、いつもより多い四枚もの湿布を張っています。







桐の苗





毎年、春先に草刈りしていると、桐の苗を、あちこちで見つけます。秋から春のほんの短いあいだに、けっこう大きく育っています。
切らないで放っておくと、一年で三メートル位にはなるでしょうか。成長の速さに驚いてしまいます。

朝、散歩していたら、道端に元気に芽を出している桐の苗を見つけました。
う~ん。こんなところに芽を出して、なんとかなる気でいるのでしょうか?




どこからやってくるのか、この時期アオサギもうろうろしていて、あちこちの田では、田植えが行われています。





2011年5月19日木曜日

タイの豆





豆が、四つだけでてきました。
以前、makinoさんが教えてくださった、タイ・ビーズのお店では、この豆に穴を開け、ビーズとして使えるようにして、売っています。

なんの豆だろうなあ?
最近、熱帯の豆を見ていないので、さっぱり見当もつきません。



2011年5月18日水曜日

拾いもの?落としもの?





家の裏で草むしりをしていて、移植ごてを見つけて拾いました。
半年以上なくなっていたものです。

気をつけていますが、剪定バサミ、鋸、移植ごてなど、いろいろなものが、土や、抜いた草などにまぎれて、なくなってしまいます。
たった今使っていたものなのに、しかも畑の畝と畝の間の線上にしかないはずなのに、どうさがしても見つからなかった剪定バサミもありました。

このごろは、柄が赤いものなど目立つ道具を選んで使っています。色のついていないものは赤いテープを巻いて使っていますが、それでも三つくらいのものを同時に使っているときは、なくしてしまうことがあります。

道具を入れる籠も持っていくのですが、ついつい籠の外に置いてしまったりして...。




移植ごては、アルミ(アルミ合金)製だったので、洗ったらすっかりきれいになりました。




この草掻きも、土に埋れて、しばらく行方不明になっていたものです。
移植ごてと違って、草掻きは、見つけ出したときには鉄も錆びて、傷んでいましたが




堅木でつやつやしていた柄は、まるで遺跡から発掘した木のように、ぱさぱさになっていました。
こうなると、ただのぼろですが、さいわい性能はあまり失われていません。
さすがイギリスのアンティークです。





2011年5月17日火曜日

土鈴の玉





3月11日の地震で割れてしまった、招き猫の土鈴の中に入っていた玉です。
土鈴はぐちゃぐちゃに壊れて捨てましたが、丁寧につくってある玉は捨てられませんでした。




本日、偶然開けてみた猫の中に、別の土鈴の玉がありました。
こう見ると、たかが土鈴の玉にも、しっかりした個性が宿っているものです。



2011年5月16日月曜日

じっとしていれば、なんとかなるでしょ





この時期、庭はカエルだらけです。置物の猫の頭にも乗っています。

カエルは、オタマジャクシ時代をどこで過ごしたのでしょうか?
我が家には池がないので、下の田んぼや沢で育ったとしたら、みんなえっちらおっちら登ってきたことになります。




カエルの近くで草むしりをしていたら、トラがやって来ました。
「やばい!」
トラは、猫の台に飛び乗って、たまった水を飲んでいます。
カエルはひたすらじっとしています。
う~ん。どうなる?




トラは、カエルにまったく気づきませんでした。

二時間ほどして見ると、カエルはまだ同じところにいました。
なんて、暇なのでしょう!



2011年5月15日日曜日

使い捨ての匙





お隣に住む「工房八郷910」が、毎年春秋に益子陶器市に出すキーマカレー屋さんは、今年の大型連休は、地震後だったので、入りを心配していましたが、なかなか盛況だったようです。

そのカレーについてくる、使い捨ての木の匙です。
これは、昨秋の匙、




そして、こちらが今春の匙。




おやっ。同じものだと思っていたら、この春の匙の方が大きくなっていました。




サンドペーパーでちょっとだけ磨いてみたら、素敵になりました。
左の二本です。
オリーブオイルを染みこませたりしたら、もっと素敵になりそうです。




Baskin-robbins、31アイスクリームの匙です。
変哲のない形ですが、桃色という色がかわいくて、捨てる気になれません。
小さいので、スパイスをすくったりするのに重宝します。

使い捨ての匙も、なかなか頑張っています。
侮れません。