2014年1月31日金曜日

キバナキョウチクトウの実


プーケットで見かけたキバナキョウチクトウ(Thevetia peruviana)は、ちょうど実の生る季節でした。
 

キョウチクトウ科とアオイ科、全然違うのに、キバナキョウチクトウの実には、どこかサキシマスオウを彷彿とさせるものがありました。


もっとも、キバナキョウチクトウの実の方がこぶりですが。


高いところに生っていましたが、ひとつだけいただいてきました。


今でもちょっとだけみどりを残しています。
傷は、叩き落としたときについたもの、このごろ目立ってきました。




2014年1月30日木曜日

サキシマスオウ


プーケットの浜で拾ったサキシマスオウ(Heritiera littoralis)の実です。
和名を、どんな発想からサキシマスオウと名づけたのかと思っていたのですが、ウィキペディアによれば、南方から赤色染料として輸入していたスオウの枝の代用品として、サキシマスオウを染料にしていたからだそうです。


サキシマスオウはあまり虫に喰われないと思っていましたが、一つ何かに穴を開けられた実もありました。

浜の漂着物ラインに、サキシマスオウの実が黒々と光った大きなかたまりでふわっと乗っている姿は、どきっとするものでした。
乾くと、光は失われましたが。


サキシマスオウの実には個体差があるようで、今回拾った上の段のものは、どれもふっくら太った大きめの実でした。
下の段は、右端がmmerianさんにいただいた宮崎の海に流れ着いたもので、真ん中はプーケットの東にあるトランの海岸で拾ったもの、左はどこから来たものだったかしら?、覚えていません。


さて、サキシマスオウは板根が発達する木ですが、この木はサキシマスオウでしょうか?ホテルで見かけた木です。
毎日水遣りしているようですが、サキシマスオウの生育に適した湿地帯というわけではありません。それにしてもこんな小さいのによく板根の発達していること、葉は、サキシマスオウの葉とよく似ていましたが。






2014年1月29日水曜日

サンゴ・サンゴ


宮崎の海はいざ知らず、茨城あたりの浜には、どんなに目を凝らしてもサンゴは落ちていません。
ところが、プーケットの浜はサンゴだらけ、もしかしたら砂もサンゴのクズからできていたかもしれません。


プーケットの浜で拾ったサンゴたちです。
ヤギサンゴは落ちていないかなと、目を凝らしましたが、見つけることはできませんでした。


模様の小さいもの。


もっと小さいもの。
右の丸いサンゴは洗われて丸くなっていますが、石とは重さが違います。


脳みそのようなもの。


これは肉眼では穴が貫通しているところも見えるのですが、レンズではとらえられませんでした。


折れやすいので、細くて長いものはこのくらいが限界です。長い方が65ミリです。 


模様のおもしろいものもありました。
  

ハートのサンゴたち。
楽しいサンゴ拾いでした。





2014年1月28日火曜日

いただいちゃいました!


どこに行っても丸い石に目が行ってしまう私、プーケットのホテルに着いたとたん、建物の入り口で、さっそく拾ってしまいました。
門の前の、敷石と扉との間に細く並べている石で、いろいろな色模様が混じっていました。長径で5センチほどの石です。

このホテルでは、いろいろな丸石を、場所によって使い分けていました。
近くの海岸には、丸い石はありませんでしたから、どこか河口近くの浜から、はるばる運んで来た石なのでしょう。


ホテルの食堂からの景色です。
いくつもの浅い水槽を高低差をつけて配置することによって、不思議な空間を作り出していて、水槽には丸い石が敷き詰めてありました。
水槽と水槽の間にはくぼみがあってテーブルと椅子が置いてあり、座ると水の中に座っているような目線になります。


そんな浅い水槽の中に敷きつめてあったのは、比較的色の薄い石でした。
そして、水槽の水は縁から溢れて均等にこぼれるのですが、その下にめぐらした排水溝の上に並べてあるのは、もっと茶色っぽい、濃い色の石でした。


泳ぐためのプールの脇にも、こぼれた水を逃がす排水溝(左)が取ってあり、そこには小さめの真っ白な石が並べてありました。


同じ用途でも、色や形を変えてあるのです。

ほかにも、鯉や小魚の泳いでいる池の周りには、直径10センチほどの大きくて濃い色の丸い石が敷き詰めてあるなど、きめの細かい演出でした。
建設時、おそらく何百台ものトラックで丸石を運んできたのでしょう。
 

丸い石が好きですが、今回気に入ったのは、三日月の形の石です。
三日月にも、ゼリービーンズにも見えます。


いただいて来てしまいました。






2014年1月27日月曜日

プーケットのヤドカリ



プーケットの小さな浜辺では、あまり生きた生物を見ませんでしたが、ときおり、いきなりせかせかと歩き出すヤドカリに出逢いました。
どれも、色はさまざまだけれど、似た形の、似た大きさの貝を使っていました。


最近では、ペットボトルのキャップを家にしているヤドカリもいるらしい。お目にかかってみたいものです。
キャップは、人からは目立ちますが、天敵からは目立たないかもしれません。


大きな穴がところどころに開いていたので、ヤドカリだけではなく、カニもいるようでした。


すでに命はおとしてしまっていましたが、カニを捕まえようとしたのか、穴に首を突っ込んだ、間抜けな姿のネズミも見かけました。



2014年1月23日木曜日

ホウガンヒルギ


ホウガンヒルギ(Xylocarpus granatum)の種です。
先回、1910年にタイに行った時も、プーケットの東の対岸にあるクラビの浜辺でホウガンヒルギをたくさん見たのですが、どれもみごとな虫喰いでした。
ところが、今回出逢ったホウガンヒルギはほとんどが虫喰いではなかったので嬉しい、拾うことができました。


上と下の写真のホウガンヒルギでは、大きさが違います。


大きい方は、縮んでしまったことを考慮し、外果皮の厚みも入れると、直径13センチ前後はあるでしょうか。比較的大きいホウガンヒルギです。


それに比べ、これは外果皮を入れても6センチに満たない、小さいものです。


ホウガンヒルギの大きな実は、直径18センチにもなるそうです。

プーケットで今回、端から端まで車で走ったのですが、あまり海岸沿いに道がなかったせいもあるのか、道を走っている限りにおいては残念ながらマングローブ林を、一度も見ることはありませんでした。
しかし、対岸のクラビ、トラン、サトゥーン県などにはマングローブ林はたくさんありますので、プーケットの浜に、ホウガンヒルギは日常的に流れ寄っているものと思われました。




2014年1月22日水曜日

線入りの石


基本、ごろごろ転がされて、まん丸くなった石が好きです。
でも、成分が違う石が層になっていて、線ができている石を見ると、いつも、
「おやっ」
と思って、見とれてしまいます。


この大きな岩には、線が走っているだけでなく、


どこから来たのか、全然成分の違う柔らかそうな石が埋め込まれて、しかもおへそのように出っ張っていました。
こんな大きな石は、拾えませんから、


プーケットの浜から拾ってきたのはこんな石です。


これまでよく拾った石は、固さがちょうど同じくらいなのか、色が違ってものも同じくらいの石たちでしたが、今回、白い部分が削れていない石をよく見ました。

「十字に線が入っているということは、どういうこと?」
いつも頭はついていきません。


白い帯を残して、砂岩が削られています。


う~ん。見過ごせない。


「いいね、いいね」
また我が家に、地球のかけらでが増えてしまいました。





2014年1月21日火曜日

まん丸い実


プーケットの海岸に寄っていた、まん丸い実たちです。
これらは、テリハボク(Calophyllum inophyllum) でしょうか?


表皮がすっかりなくなったものや、


誰かにかじられた(?)ものがありました。


ところで、これもテリハボクでしょうか?


髭(根)の可愛い種でした。



2014年1月20日月曜日

モモタマナ


タイに住んでいたころには、どこにでもあるので見向きもしなかったモモタマナ(Terminalia catappaの実ですが、久しぶりに見れば、それなりに懐かしく、海岸に漂着したものだけ拾ってみました。

モモタマナは、塩分を含んだ土にも育ち、成長が早く、横に張った枝がよい日陰をつくるので、日陰の欲しい海岸には欠かせな木です。しかもマレー半島原産の木ですから、タイじゅう、あるいはマレーシアなど周辺国でも、どこの海岸にでも生えたり、植えたりしています。
だから、実もいつも波間を漂っているのでしょう。


あれっ、右側はモモタマナとは違います。


ヤシの実の一種でしょうか?


そして、このすっかり水にさらされたものは、左と同じものでしょうか?