2015年6月30日火曜日

ほおずき


「帰りに、ほおずきを持って行って」
「はぁい」
五月に伺ったときの書家Bさんの前庭には、採らなかった蕨(わらび)が丈の高いシダになって、狭い通路を残して生い茂っていましたが、その後誰かが刈ってくれたらしく、六月の終わりには、少し草刈りしたところが広がっていました。
そして、草を刈っていないところに、他の草に混じって、ほおずきがぽつん、ぽつんと生えていました。


赤いほおずきもかわいいけれど、白い花が次々と咲いて、次々とチビのほおずきが生まれる今頃も、とてもかわいいものです。

ほおずきは他の草の勢いにも負けない強さを持っているようで、ランナーを伸ばして、かなり広がっていました。
Bさんの家にあった、柄の曲がった、真っ赤なおしゃれなスコップ(残念ながら写真なし)を借りて掘り、二本いただいてきました。


一本は十分長い根がついていたので、そのまま植えましたが、一本は根が短かったので、安全を見て地上部分を切り取りました。
その茎についていた、ほおずきたちです。


一番小さいほおずきはほおずきになって、何日目なのでしょう?
赤くしてあげられなくて残念でしたが、地上部分がなくなったため、根はきっと喜んでいると思います。
来年を期待します。







2015年6月29日月曜日

テングツルタケ


梅雨はきのこの季節、入れ替わり立ち替わり、生えては消え、消えては生えています。
このぐらい、特徴があれば私にもわかる、テングツルタケです。


笠の裏面だけでなく、表面のギザギザがきれい。
しかも、どれもほぼ正円です。


テングツルタケは、クヌギ、コナラなどの下に生えるそうです。







2015年6月28日日曜日

カラスアゲハ


いつも、動いている鳥とか、蝶とかまったく写真に撮れないのだけれど、カラスアゲハがあまりにも熱心に蜜を吸っていたので、撮れました。


ヒメイワダレソウの花が咲いてよかった。


「忙しい、忙しい」


山椒の木には、アゲハの幼虫がいるかしらと、見てみましたが、影も形もありません。
この実は、アゲハの幼虫が抱いていたので採り残した実です。









2015年6月27日土曜日

羽のないバッタ

地面近くで作業をしていると、いろいろなものが行きかっているのが目に入ります。百足、ヤスデ、カメムシ、カマキリなどなど、もっとも多いのは蟻です。
同じほどの群れが反対方向に歩いていて、一方の方向に歩いている蟻だけ、みんな一つずつ卵を抱えて、大移動していることもあります。


おや、バッタです。


「んっ?」
よく見ると、羽がありません。

羽がないという、フキバッタの一種なのでしょうか?
それとも全体に柔らかそうだから、まだ成虫ではないのでしょうか?






2015年6月26日金曜日

ホタルブクロ


垣根の下から、ホタルブクロがのぞいているのを見かけました。
 

いいなぁ。
ホタルブクロは丈が高いので、倒れたり、それの支えを立てたりと汚らしくなりがちですが、こうやって植えればいいのでしょう。


同じおうちで、淡いピンクのと、


薄赤紫色のとがありました。
薄赤紫の方は、石垣に垂れさがっています。
 

蜂が忙しそうに蜜を集めていました。
 

私は、濃い紫色のホタルブクロが一番好き、我が家にも植えていました。
でも、残念ながら作業棟の工事をはじめたとき、消えてしまいました。
 

もう一度、場所を選んで植えてみようかしら。
ホタルの季節に、ホタルブクロが咲いているのを見ると、なんだかほっとします。






2015年6月25日木曜日

ただいま成長中


見かけるカマキリが、すっかり大きくなってきました。


体長3センチほどのカマキリは、チビのように慌てて逃げたりしません。



かといって、大きなカマキリのようにどっしり構えているわけでもありません。


いつでも逃げられる体制を取りながら、一丁前に威嚇体制を取っています。






2015年6月24日水曜日

Shingostar LIVINGの植物たち

いつ行っても、つくばのShingostar LIVINGの植物たちは素敵です。蘇ったオリーブをはじめとして、魅力的な木が所狭しと植えられています。


セイヨウニンジンボク(Vitex agnus-castus)はこれからラヴェンダー色の花を咲かせます。


ナンキンハゼ(Triadica sebifera)は、柿の木のすぐ近くに植えられていて、下からはほとんど見えませんが、


新しくつくっている建物の屋上に登ると、葉が目の前に見えます。


ナンキンハゼは紅葉も素敵だけれど、若葉も素敵です。
 

柿の木の足元のアジサイ、「墨田の花火」は満開でした。
いいなぁ。
まったく枝を切ったりしていないそうです。

 
我が家の墨田の花火は、刈り込まれて(私が刈り込んだのですが)、花も一つ二つしか咲かせていません。
ここは通行の邪魔になるので、どこかへ移動させた方がよさそうです。


Shingostar LIVINGのドクダミは、わざわざ植えたみたい。


これは、もとから生垣として植えてあった木だそうですが、何でしょう?

新しい建物の周りは、やがて植栽され、屋上は一部ハーブ園となり、一部は斜めの草屋根となるそうです。
どんな感じになるのかなぁ、楽しみです。





2015年6月23日火曜日

路傍の花


道端のあちこちにハルシャギク(波斯菊、Coreopsis tinctoria)が咲いています。
小さい頃、祖母の家の近くの、田んぼに囲まれてあったお墓によく咲いていて、一度摘んで帰ったら祖母に、
「お墓のものをとるんじゃない」
と叱られてしまいました。
それ以来、私にとってはハルシャギクは手を出せない花のままです。
 

祖母は進歩的なところもありましたが、なにせ昔の人、毎朝お天道さんを柏手を叩いて拝み、節季ごとの行事なども、おさおさ怠りませんでした。
そして、様様な神さまたちのたたりも恐れていました。その祖母から見ると、お墓に生えた花を摘んでくるなど、とんでもなかったのです。
昔はみんな土葬でした。

ハルシャギクは北アメリカ原産で、明治初期に日本にやってきた帰化植物です。


黄色と赤の花びらが多いのですが、真っ赤なのもあるはず、さがしてみたら一株ありました。
 

なぜか、その昔から、赤いのがときおり混じっているのです。


ハルシャギクは、県道の脇に点々と、誰にも注目されず、しばらくは咲き続けることでしょう。






2015年6月22日月曜日

蘇ったオリーブ

つくばのSingostar LIVINGは、古い蔵を改造したギャラリーカフェですが、昨秋から増築しています。
新しい建物はコンクリートづくりで、レストランになる予定、建設予定地内にあったオリーブの木は、工事に先だって、蔵の真ん前に移植されていました。

それが、昨秋にうかがった時は、常緑樹だというのにすっかり葉を落とし、寂しい姿をさらしていました。
残念ながら枯れてしまった、あるいは枯れつつあるとしか思えませんでした。


ところが、なんてこと!
生き返っていました。
「樹木医さんもだめだろうって。『早く新しい木と植え替えた方がいいですよ』、と言ってくれたんだけれど、たった一枝だけ葉が残っていたから、『待ってください、もうちょっとだけ、もうちょっとだけ』って言っていたら、一年ぶりに葉が出てきました。感動でした」
と、しんごさんのお連れ合い。
あの、オリーブの木の打ちひしがれた姿を見た人なら、これこそ奇跡と思われる蘇生ぶりです。
 

感動的な、元気いっぱいの葉っぱたちは、力強く伸びています。
諦めてなかったと言ってはいたものの、やっぱり半信半疑だったのか、ちょっと離れた場所に、別のオリーブの苗が植えられているのを目にしました。

以前、見たこともないほど大きく育ったオリーブの木を見たとき、
「私もオリーブを植えてみたい」
と言いながら、そのままになっていましたが、やっぱり植えてみようかしら。そんな気にさせる、オリーブの蘇生でした。
もっとも、あそこの土地には、特別な地力があるように思えて仕方ありませんが。







2015年6月21日日曜日

石鹸事件


秋でもないのに、コブシの葉が落ちています。
よく見ると、葉に斑点があります。余った植木をたくさんくれた植木屋さんに相談に行ってみました。その植木屋さんは、首都圏の公園や公共施設など手広く植栽や管理をしています。
ツツジを買いに行ったとき、どこかの公園の植え替えをする四月まで待っていなさいと言われ、300本ほどの抜いたツツジをただでいただいてからのおつき合いです。おつき合いと言っても一方的にいただいているだけで、スモモ、桜など、季節を過ぎた苗をそれからもたくさんいただきました。

さて、コブシはカビの一種だとのこと、最近の暖冬で冬にかびや菌が死なず、どんな木も病気にかかりやすくなっているのだそうです。

木は、病気にかかって働けなくなった葉を、容赦なく落とします。とにかく、落ち葉にカビがついているので、できるだけ集めて燃やした方がいいということで、落ち葉を集めていたら、
「ん?」
ピンクの塊が、さつきの下から転がり出てきました。


石鹸です。
我が家ではピンクの石鹸を使っていません。
誰?カラス?狸?アライグマ?ハクビシン?
角がつぶれているので、ちょっと高いところから落としたのかもしれません。落としたら、転がって見えなくなった。
あるいは、齧ってみたら不味かったので捨ててしまった。
誰が運んできたのでしょう?









2015年6月20日土曜日

カタツムリ

「レリーフの瓦がもう一つ欲しいんだ。瓦屋さんに見に行くけど行く?」
「行く、行く」

瓦屋さんの玄関先には、形を整え中の松がありました。
「まぁ、きれい!」
瓦は夫に任せて、松に見とれていたら、
「ん?」


殻の美しいカタツムリがいました。
松の枝にぶら下がるような形で移動しています。
 
足元に落ちていた竹ぼうきでつついたら、カタツムリは砂の上に落ちました。怪我はなかったようでしたが、砂がべったりついてしまいました。


石垣の上に乗せてみたら、激しく左右に身体をよじります。
 

何をしているんだろうと見ていたら、身体についた砂を落としていたのです。
お見事!


一通り観察したあと、また松の枝に戻してやりました。


カタツムリは柔らかい葉を食べるのではないか。
松の枝の上でも、何かいいことがあるのでしょうか。