2009年4月30日木曜日

ミフクラギ


繊維が行儀よく並んでいるヤシの実。波に洗われて、繊維だけになってとっても軽くなっています。たくさんあるのだから、一つくらい割って中がどうなっているのか確かめたらいいのですが、どれも大切に思えて、割ってみたりできないでいます。ずっと中まで繊維みたい...。

石井忠著、『新編・漂着物事典』を見ていましたところ、これとそっくりの実の写真が出ていました。ミフクラギ、夾竹桃の仲間で、やしの実ではありませんでした。
そこで、『Flowering Plants of Thailand』で調べてみたところ、海岸に生えるのなら、Cerbera odollamではないかと思いました。
海岸に流れ着いたら、マングローブかやしの実かなんて、安易な考えでした。2009年9月

2009年4月25日土曜日

山津波でできた石


あれは1980年代の終わりころだったでしょうか。タイ南部で数日間集中豪雨が続きました。森林伐採で禿山になった山々の地盤がゆるんで、あちこちで突然 崩れて、3つの県にもわたる広域で村々が丸ごと呑み込まれ、砂漠のようになってしまったことがありました。たくさんの人が生き埋めになり、村がなくなり、 再建には長い時間を要し、心の再建にはもっと長い時間を要しました。

この石は、そのとき、崩れた岩が土石流になって流れ落ち、一夜にして丸くなってしまった石です。まん丸い形をしているのに、表面がすべすべしていません。

多くの村では、この山津波を教訓に、山には木を残したり植えたりするようになりました。

2009年4月24日金曜日

ハートの石


タイとかカンボジアとか、舟でないと行けない所とか、行くのに舟の方がより便利なところって、けっこうたくさんあります。
北部チェンライの町から、舟でコック川をさかのぼり、小さな村に行ったときのこと、あちこちの村で象を水浴びさせているところに出くわしたりしました。これはそのコック川の川原で拾った石、幅が10センチ以上あるのですが、ちょっと重いのですが、拾ってきてしまいました。

そう、私の旅は、いつも「行きはよいよい帰りは重い」です。

2009年4月21日火曜日

あかすりの石


これも、自分で拾ったものではなくて、拾ったものをもらったものです。
右側の大きい方の石ですが、マレーシアのサラワクの、ムル国立公園近くの宿屋に泊まったときもらったものです。
小さな宿で、めったに来ない客だけではなく、家族も使う水浴び場に、あかすりとして置いてあったものです。すべすべしています。

「すっごくいい石ですね。拾ったものですか?」なんて撫でまわしていたら、「よかったら持って行きなさい」と言われて、大喜びで貰ってきたものです。
近くの川で拾ったものだそうです。そういえば、そのとき浴室には不気味にも血だらけのバケツが置いてあり、床にも血がついていたりして、聞いたら、川で捕れたすっぽんを切り分けたばかりだとか言っていました。

左の茶色の石はタイ国境の町メーサイで国境を越え、ビルマの市場で買ったあかすりです。タイ人とビルマ人に限り、日帰りなら自由に超えられる国境を、タイ人と一緒に越えて行きました。私は、だいたいタイならどこでも外国人とは見られないので、なかなか便利でした。
こちらの方はざらざらしていて、軽石としてとってもいい感じです。

2009年4月18日土曜日

巻貝の蓋


これがその蓋です。
厚くて、すべすべで、大理石のようでした。

友人のプレゼント


タイ南部クラビ県に住む友人夫婦が一週間ほど遊びに来ました。「お土産は何がいい?」とメールが来て、久し振りにザボン(ソム・オー)が食べたいなあと思ったのですが、残念ながら税関で持込が許されていません。
そこで、「海岸で拾ったものを持ってきて」と返事しました。彼らはアマンダン海のビーチの近くに住んでいます。

それから、会うまでとっても楽しみでした。そして、持ってきてくれたのは大きな巻貝の蓋、ランプや細工物にする窓貝、そして小さな宝貝でした。
巻貝の蓋は、厚みが2センチ近くありました。
ブログの使い方がわかってなくて、写真を2枚入れられないので、お見せできません。
私の拾ったものではありませんでしたが...。

2009年4月6日月曜日

またまたフタバガキ科


これは、フタバガキ科の種だってことだけはわかりますが、学名は知りません。タイ東北部の乾季には乾燥が激しい地域でもしっかり育つ種類で、田んぼの脇にちょっとした並木を作ったりしています。
拾ったときはとても鮮やかな赤い色をしていますが、残念ながら、色はだんだん褪せてしまいます。
種のところはひだひだになっていますが、とってもかわいいので、見るとついついまた拾いたくなってしまいます。

2009年4月1日水曜日

ホペア


熱帯には、私の大好きな木がたくさんあります。
菩提樹、ベンガル菩提樹など、イチジク科の木は幹が太く、ブロッコリーのような樹冠がすてきですし、すか~んと背が高い野生のドリアンや綿の木は惚れ惚れするし、マンゴーやマンゴスティンも捨てがたいなどなど、好きな木を揚げていたら際限がありません。
その中で、フタバガキ科の木は姿よし、種もよしで、本当に楽しませてくれます。
種の落ちる季節には、フタバガキ科の木の下では目は地面に釘づけになってしまい、何時間でも楽しめてしまいます。
これは、Hopea odorata、直径5ミリほどの小さな種です。