2014年11月30日日曜日

まだまだ


落ち葉を掃いていたら、センダンの実が、センダンの木から遠く離れたところに落ちていました。
毎年、しなびて落ちる寸前にたくさんのヒヨドリが来て、センダンの実に群がります。
体内時計があるのかと思っていましたが、そうではないようです。待ちきれない鳥が、もう食べられるか、もう食べられるかと、ついばんでみているに違いありません。


まだまだ、実はしっかりとしています。


たったの一日か二日、この木に数え切れないほどのヒヨドリがやって来て、楽しい初冬の饗宴を繰り広げます。
落ちた後も、数日は食べられるようで、木の足元にやってきます。
食べごろになる日は、もう遠くないのかもしれません。




2014年11月29日土曜日

浜辺で出逢った手仕事


通りがかりに浜辺に寄ったとき、いろいろなプラスティック浮きを拾って楽しみましたが、大きい発泡スチロールの浮きも六、七個だったか、もっとだったか流れ着いていました。
 

おもしろいなと思ったのは、「わ」にしたところのナイロンロープを、わざわざ紐で編んで覆っているところでした。
「何故だろう?」


ここは、「わ」にしているくらいですから、常に引っかけておくところです。もしかしたらこすれたときに摩擦熱が起こらないようにカバーしているのでしょうか?
うろ覚えですが、ナイロンロープの出現で登山などでの使用が飛躍的に増えたのですが、摩擦で切れやすいことがわかったということを聞いたことがありました。
そのため、ナイロン以外の素材で覆えば、摩擦熱を回避することができるかもしれません。


いくつも転がっていましたが、どれにもこんな覆いが施してありました。


それにしても、どうしてこんなに美しい手仕事を加えたものがたくさん流れ寄っていたのか、不思議でした。
もっとも、発泡スチロールの浮きを、どんな漁に使うのか、全然知りません。
もしかしたら2011年の地震のときに流された浮きが、まだ海を漂っていて、漂着したものでしょうか?




2014年11月28日金曜日

海へ


海に近いホームセンターに行く用があり、ちょっとだけ海にも寄ってきました。


晴れていたけれど、波はかなり高く、


海岸の打ち寄せラインには、千切れた海藻が並んでいました。


遊んでいたのは、カモメでしょうか?それともウミネコでしょうか?


海藻ばかりに見えましたが、中国の浙江省でつくられた浮きが寄っていました。


魚の模様がついています。
 

「パーマ」と書いてある浮きも拾いました。


裏はこんな感じ。


スーパーボールと、釣り用浮き。


疑似餌もありました。


そんな、人工物ばかり拾ったひとときでした。




2014年11月27日木曜日

植物園での拾いもの


つくば実験植物園に落ちていた、カラマツの松ぼっくりです。


カラマツの松ぼっくりよりちょっと大きいこちらは、コウヨウザン(広葉杉、Cunninghamia lanceolata)の球果です。
コウヨウザンは、種が熟して、落ちてしまったら、枝ごと球果を自分で切り落としてしまうのだそうです。というわけで、球果とともに、たくさんの枝先が散らばっていました。
 

中には、十分に育つ前に落ちてしまったと思われる枝もありました。


ヒマラヤスギといい、コウヨウザンといい、自然の造形の美しさにはうっとりします。
 

ほとんど踏みつけられていて、姿が残っている球果はごくごく少しでした。
  

それにしても、難しいのはどんぐりです。
アカガシ、シロガシ、ツクバネガシ、アラカシ、スダジイ、ミズナラ、コナラ、カシワなどなど、小路に近い木には、名札のぶら下がっているものもあります。ない木もあります。
全体としては木と木の間隔が詰まり過ぎているので、木たちは徒長して、下の方には枝も葉もない木がほとんどです。
そんな、いろいろな木が入り混じって生えている下には、どんぐりも入り混じって落ちていて、しかもどんぐりを拾う時期はとっくに過ぎているので、土からの湿気で傷んでいました。

『ひろった・あつめた、ぼくのドングリ図鑑』を開いてみたけれど、個体差もあるようだし、特徴はさしてないし、お手上げです。


そんな中で、特徴のある左のはかまは、アラカシのはかまでしょうか?








2014年11月26日水曜日

つくば実験植物園


先日、つくば市で時間ができて、つくば実験植物園で時間をつぶしました。
紅葉がきれい!
空がかっと晴れわたっているともっと素敵でしたが、その日はどんより曇っていました。


山繭の繭は落ちてから時間が経ったものか、薄汚れていて、さずがの私も拾いませんでした。


ツクバネウツギ。
ツクバネは見かけませんでした。
広いところをめくらめっぽう歩いたのですから、そういろいろな「種(しゅ)」に出逢うはずがありません。


トチノキの下には、種を拾い集めた跡がありましたが、果皮ばかりです。


諦めきれずに目を凝らして、やっと数粒見つけました。
植え込みに入ってはいけないので、手を伸ばして拾いました。


いつ見ても、しっかりした種です。




2014年11月25日火曜日

決明子


しばらく前に、庭に今年も勝手に生えてきたケツメイシ(決明子、エビスグサ)を収穫しました。


片づけるときには、茎もつけたままでざっと切っておいたものを、莢だけにします。


すでに乾燥しているので、乱暴に扱っているとどんどん種が落ちてしまいます。
莢だけにした後は、くちゃくちゃもんだり、押しつけたり、叩いたり、テレビを観ながら手で開いたりと、いろいろな方法で種だけにしました。


ケツメイシは、煎じてお茶にすれば便秘、慢性胃腸病、消化不良、胃拡張、胃下垂、胃酸過多、胃アトニー、口内炎、黄疸、じんましん、腎臓病、腎盂炎、脚気、糖尿病、膀胱カタル、婦人病、神経痛、眼病などに効き目があることが知られているそうです。
でも、お茶にする予定はありませんし、何度か飲もかもしれませんが、習慣化しそうにはありません。
じつは、お手玉の中に入れるのに、最適な重さと種の大きさなのです。

小さい頃、手になじんで一番使いやすいお手玉は、中にクズ米を入れたものでした。
お手玉をできるだけたくさん掴んで、それを高く上げて空中で掴み取る競争をするときなどは、小豆やジュズダマの中身では跳ねて具合がよくないのです。
ただクズ米は、遊んでいるうちにだんだん割れていくのが欠点でした。

そんなお手玉の中身の条件にぴったり合うのが、ケツメイシなのです。
五つセットで、七セットは十分できる量の収穫でした。


 
 


2014年11月24日月曜日

シクラメンの気持ち


夫が買ってきて、水遣りくらいしか世話をしていないシクラメンの鉢があります。
ときには、その水遣りも忘れて、花がだらんとしなだれていることもあります。

さて、昨日四人ばかりの人たちが遊びに来て、話をしていました。
すると、銀のアクセサリーをつくっているYくんが突然、
「シクラメンの花摘みをしていいですか?」
と聞きます。
「もちろんよ」
彼は、鉢を持って来て、しきりに手を動かしていました。


他のみんなは話に熱中していて、全然Yくんに注目していなかったのですが、しばらくして気がつくと、鉢が戻され、積まれた花が残っていました。


シクラメンの球根はちょっと扁平な丸い球根です。その球根に光がよく当たると、花は次々と咲き続けるのだそうです。

と聞いて、私は私の植えている原種シクラメンを思い出しました。
日向、日陰のどちらを好んでいるのかよくわからなかったので、一株ずつ日向と日陰に植えています。というのも、日陰に植えた方は、どんどん株が増えているのに、日向の方は、まったく株が増えないからです。


でも、Yくんの話を聞いてよくわかりました。
日陰の方の株が、少ない花の種をこぼして、株を増やしているのは、日陰では生きにくいので、「種」を絶やさないようにしながら、日向に移動したがっているのでしょう。

日向の方は、二ヶ月ほど前から花を咲かせ続けていますが、日陰の方は葉ばかりです。


日向の株も、うっかりしているとすぐ落ち葉に埋もれてしまいますが、せいぜいきれいにしてやりたいものです。

そして、時間を見つけて、日陰のシクラメンも日向に移してやりましょう。




2014年11月23日日曜日

マメ科の豆たち


mmerianさんにいただいた種の続きです。
石垣島のハマカズラ。


ハマカズラって、バウヒニアなんだ!知りませんでした。石垣島の浜辺には、いっぱい生えていたそうです。
バウヒニアの葉はハート形で、私の大好きな葉です。
ハマカズラは、ハマナタマメとともに、憧れの実でした。


トウアズキ。
もしかして、種が全部莢についていたものが、送られてくる間に落ちたのでしょうか?
その昔、インドの道端で採ったトウアズキの莢は、もっとくるくる巻いていたような気がします。
大切にしていましたが、何度もの引っ越しで傷み、泣く泣く捨てたものでした。

引っ越しは丁寧にやろうと思いながら、いざその場におよぶと時間との戦い、ものもたくさんあって始末に負えなくなり、何かしら傷んでしまいます。
そういえば、これまでの20回近い引っ越しで、引っ越し業者さんを頼んだのは、タイへの行き帰りだけでした。
あとは全部自分で荷造りしました。
頼むのが嫌いなのか、自分でやりたいのか、ご苦労なことでした。


タシロマメ(Intsia bijugaナンバンアカアズキです。
どちらも、石垣島に生ったものか、漂着物かはわかりませんが、生ったものでしょうか?
タシロマメにも、いろいろあるようですが、マングローブの生えた陸寄りの低地林中に生育していて、やや高くてほっそりしている木だそうです。



扁平さがかわいい、ちょっと先がとがって、栗の形をしたものもありました。
タシロマメは茨城県の海にも、流れ着いているのでしょうか。






2014年11月21日金曜日

宮崎からの贈りもの(一)


宮崎のmmerianさんから、手紙が届きました。
植物の切手でまとめているところが、にくいところです。

 
「オキナワスズメウリの切手もあったんだ!」
最近は大げさな記念切手シートばかりで、集める楽しさが失われて、切手には全く注目していなかったので、全然知りませんでした。

 
メンディングテープも、いつもながらmmerianさんらしいものです。


素晴らしい!
宮崎の木の実や、石垣島でもらったという木の実がどっさり入っていました。


mmeriannさんの行動半径の中に、斑入りのマテバシイのどんぐりがあるのは知っていました。
「これだったんだ」


何とも、不思議に素敵です。


ピンオーク、アメリカのどんぐりだそうです。


今年の実なので、植えると発芽するそうです。

昨年は、mmerianさんにいただいたヨーロッパブナが発芽しました。
十分大きくなった苗を、暖かくなったころ、満を持して定植したのに、あっけなくイノシシに蹴散らかされてしまい、跡かたもなくなってしまいました。
また、そうなるのか。植えるべきか植えざるべきか複雑な心境です。

イノシシは、2メートルほどになった木でも、植えて間もないと思えば掘り返します。

アメリカどんぐりの可愛い苗も見てみたいし、悩むところです。