2015年1月30日金曜日

蜘蛛の巣

「あら、いやだ。あんなところに蜘蛛の巣が」
というと、
「蜘蛛の巣が嫌いっすか?えっ、嫌いっすか。おれ気にならないけど」
とSくんはいいます。

好きか嫌いかと言われれば、やっぱり嫌いでしょう。蜘蛛の巣だらけというのは、なんだか無精に見えます。ところが、どこから入り込むのか、ふと気がつくと天井近くに、蜘蛛がせっせと糸を張っています。
室内でもそうですから、外はもう蜘蛛の巣だらけ。夏の虫が多い時などは、いつも明かりのついているガラス窓の外には、取っても取っても蜘蛛は網を掛けたがります。


これは中に卵を産みつけているのでしょうか。


怒って顎を下げて戦闘態勢に入った山羊さんにも見えますし、間抜け顔の子猫にも見えます。






2015年1月29日木曜日

蔓(かずら)


しばらく前に倒れた松の根っこです。
たくさんの蔓が引っ掛かっています。


スイカズラ、アケビ、クズなどなど、地表に出ているのは見つけ次第切ってしまっているのに、地下には、網の目のように根が張りめぐらされています。


蔓細工をしている人たちにとっては、ここは宝庫かしら?
私はただせっせと切っているだけです。





2015年1月26日月曜日

まだまだ続くセンダン祭り

テラスへの扉を開けると、近くの木々から、一斉にヒヨドリたちが飛びたちました。


いちじくの木にいたものは、その向こうのケヤキに移動し、さらにみんなでもっと奥へと移動します。
少なくとも50羽はいたでしょうか。
もうセンダンの実は落ちてしまったのに、いったい何をしていたのでしょう。


と、足元を見ると、テラスの手すりにセンダンの種が転がっていました。


テラスの床にも。
ヒヨドリたちは、地面に落ちているセンダンの実を拾い、いちじくの木やケヤキに留まって食べ、食べ終わるとまた拾っていたのです。
木の上で食べれば猫などにやられる心配もありません。

とすると、猫がいると知ってテラスで食べたヒヨドリたちは、とても大胆なヤツだったのかもしれません。




2015年1月25日日曜日

鮮やかなホウレンソウ


いただきもののホウレンソウ、なんともカラフルです。
 

パプリカも合わせて、冬だというのに、ビタミン色いっぱいのサラダになりました。





2015年1月24日土曜日

長持ちしません


庭から一歩も出ないで、霜柱の立った庭をうろうろしています。


目に入るものと言えば、霜柱だけです。
芝生などのところにはありませんが、工事の現場は土がむき出しなので、霜柱の立ち放題です。


高い!


長い!


お昼前には、どこもかしこも、ぐちょぐちょ、ぐちょぐちょ。
霜柱は、跡かたもなく溶けてしまいますが、次の朝には懲りずにまた立ちます。





2015年1月21日水曜日

カビ干し


実や種は、しっかり乾燥させたつもりでも、ビンやビニール袋に入れておくとカビてしまうことがあります。
一年前にタイで拾った種たち、よく見ると、カビが目立ちます。


砂?カビ?
やっぱりカビでしょう。


というわけで、洗えるものは洗い、洗えないものは一つ一つ古い歯ブラシでこすってカビを取りました。


ビンに入れておくのが、目には一番嬉しいけれど、籠に入れた方がカビたりしないようです。






2015年1月20日火曜日

霜の結晶


このところ、朝の気温は零度前後です。


土に埋め込んだごろた石の、決まったものにだけ、周りに霜の結晶ができるのは、どうしてでしょう?


日中、熱を十分に蓄えられる石と、そうでない石があるのでしょうか?


陽がさすと、霜は溶けて行きます。


土のところ、午前中はサクサクと歩けますが、お昼ころから、溶けた霜でぬかるんできます。
作業用安全靴の底には、歩けば歩くほど、底についた泥が厚くなって、気持ちの悪いことこの上ありません。



2015年1月19日月曜日

冬の果樹園

 栗の木がこんなに枯れやすいとは、ここに来るまで知りませんでした。
我が家でも、植えた栗の木がもう二本も枯れてしまいましたし、そこここに勝手に生える山栗の木も、気がつくとあっさり枯れていたりします。

栗の木は、家具にすると美しいものですが、虫が入らずによく大木になったと感心してしまいます。


というわけで、栗畑も、立派な古木の栗畑はよく切り倒され、小さい木に植え替えられています。
昔は、桃栗三年柿八年と言いましたが、今は接ぎ木しているのか、小さくてもしっかり実をつけるようです。
果樹の扱いは、まるで野菜並みだと思いながら眺めています。

我が家も、栗の苗を買わなくてはなりません。
 

栗に比べると、梨の木はもっと安定しているようです。


今頃は、枝の剪定で忙しい時期。


上につんつんと伸びている枝は、これから全部曲げられて、今は巻いてある網の位置に張ってあるネットに結びつけられます。






2015年1月18日日曜日

柿栽培


暮れに電気屋さんのほんださんに会いました。
「今年は大変だったよ。親父を手伝って、毎日毎日柿の収穫して、まいっちゃった。こんなこと初めてだよ」
ほんださんの家は、生まれたときからの柿農家です。
「親父が間違ったもんだから、たくさん生り過ぎちゃってさぁ。しかも『今日は行きたくない』なんて言っちゃって。親父がすっかり衰えちゃったよ」
お父さんは、80歳をとっくに越しています。


柿農家は、選定やら何やらで、毎年柿のなる量を調節します。
柿には生り年と裏年があるのですが、それを同じにするのが、腕の見せどころです。あまり気張って生らせると次の年にも次の次の年にも響く、勘と経験がものをいう作業なのです。

「でも、お父さん経験を積んでいるんだから、あまり間違いはないんじゃないの?」
「それが、ダメ。柿職人は去年どうだった、一昨年はどうだったって、柿の木一本一本について記憶しておかなくっちゃなんないのよ。何百本もね。それを間違えちゃうと、手入れ全体が間違っちゃうってわけ。年とると、その記憶がいい加減になっちゃって、見ての判断は間違いないんだけど、全体の情報量が少なくなってしまうんだよ」 
「あちゃぁ、難しいんだねぇ」
「おれも、こうして生活できているのは、全部柿のおかげだからなぁ」
「でも、今からだと、柿の手入れのことは何もわからないんでしょう?」
「そうなんだ、何にもわからない」


秋には鈴生りの柿を見て感心しているだけですが、柿農家は一年中手入れが欠かせません。
果樹の寿命はわりと短いので、うまく上手に世代交代もさせていきます。若い木より老いた木の方がおいしい実が生りますが、量は採れません。それをどう調節するかで、経営を計ります。
植えたばかりの苗は、こもを巻いて、しっかり養生しています。


手前の木はずっと前に、奥の木は昨年、皮を剥いでしまった柿の木です。
「柿の木って、昔から皮をはいでいたの?」
皮の下に虫が入るからと、柿畑の矮性(わいせい)仕立てにした柿の木は、たいてい皮が剥いであります。
「あれは昔は辛い作業だったんだよ。おふくろなんて何回も皮をむいてて手を切ったって。ひどい怪我をしたした人もいたよ。でも今は高圧の水で剥くから、簡単なものだよ」
石に字を彫るのも、石を切るのも、今ではみんな水とは知っていましたが、柿の木の皮まで水で剥いていたとは、全然知りませんでした。 



 

2015年1月17日土曜日

イノシシ、健在!


張りめぐらした、イノシシ除けの紐を久しぶりにチェックしてみました。
あっちも切られている、こっちも切られている、10ヶ所くらい切られていました。
毎日チェックしていないので、どういう形で切られたか正確にはわかりません。張ってある糸を切るのは簡単そうですが、一度切れてゆるんだり、地面に転がったりした紐を切るのは難しそうです。

何度か切られて、侵入経路はだいたいわかりました。
こちら、Kさん、Jさんの家の方向です。


こちらは、ぶつぶつに切られていた場所です。
手入れされていない森や林、荒蕪地に続いていると言うよりは、どちらかと言えば、もっとも人間の領域に属している一角です。
端まで行って下をのぞくと、


Kさん、Jさんの家へ行く道があり、その向こうには、隠れていますが公道があります。


左手、木の陰にはちよさんの家があり、右手のちよさんの家の前は谷津田、そしてその向こうには、やはり丘がせり出しています。
谷津田は右に向かって開けていて、左が山です。イノシシどもは左の山、あるいは奥に見える丘から下りて谷津田を通り、公道を横切ったら斜面を駈け上ってKさん、Jさんの家への道に出て、また斜面を駈け上って来ているのです。
「どうして人家の方に来るのよ?」
山の土だってふかふかでミミズもいることでしょう。

最近、我が家の実害は減っていますが、暮れには近くの集落で、戸を開け放したままで外に出ていた人が家に入ろうとして、中から飛び出してきたイノシシとぶつかり、怪我をしたという記事が新聞に乗っていました。イノシシは留守の台所をあさっていたらしいのです。

まあ、何度も言いますが、熊も鹿も猿もいないのでよしとします。
そして、兎、狐、狸、狢(むじな)、貂(てん)、鼬(いたち)などは大好き、出逢うと嬉しくなります。もっとも狐は話に聞くだけで、まだ出逢ったことがありません。






2015年1月16日金曜日

まん丸い穴


倒れた松の枯れ枝には、まん丸い穴があいていました。
樹上で、枯れ枝になってしまってから、何ものかがあけた穴でしょうか?


一つならず、いくつもいくつも見つかりました。


それにしても、なんて丸いのでしょう。
まるで電気ドリルで開けたような正確な穴です。




2015年1月15日木曜日

松が倒れた


いつかは倒れると思っていた、Hさんの敷地の松が倒れました。
ここに来た十数年前には、まだ大きな松の松林が残っていて、訪れた人から珍しがられていました。
それが次々と枯れ、倒れ、もう三本しか残っていない松の一本でした。

松は、落ち葉をすっかり取り除いた痩せ地に育つと言います。ところが、誰も手入れしない林には雑木が増えて落ち葉がつもり、土地は栄養たっぷりとなり、残った松も枯れていきます。
昔は、焚きつけに肥料にと、落ち葉や枯れ枝が大切だったので競って拾い、林の中は裸足で歩けるほどきれいだったそうです。


もうずいぶん前から枯れていたのですが、力尽き、根元からどたりと倒れました。


幸か不幸か、以前つくったけれどもう使っていなかった物置の、鉄パイプで支えられるように止まっています。


途中で枝分かれして二本になった幹の細い方が、引っ掛かったのです。


道を塞いだり、他の木をなぎ倒したりしなくてよかったけれど、片づけるのはちょっと大変です。


二本残った松のうち、この松も今年中には倒れそうですが、倒れても遮るものがありません。
まあ、直撃されない限り、問題はありませんが。



2015年1月14日水曜日

ツワブキ


邪魔になったので移植しておいたツワブキが、すこぶる元気になっていました。


きれいな綿毛をつくっています。
昔、友人から、伊予の人たちは春になると山にツワブキの葉を採りに行き、おひたしにして食べると聞いたことがあります。


これまで一度も食べたことがありませんが、この春には食べてみたいものです。