2011年3月31日木曜日

漁網の錘





妙に赤い石が目立っていた海岸で拾ったものです。
これは、石ではなくて、レンガや、タイルや錘(おもり)など、素焼きのものが、波に洗われて丸くなったもののようです。




漁網につける錘です。
錘は、石浜に散らばっていましたが、黒くなっているものもありました。
もしかしたら、浜で、古くなった漁網を燃やして、錘が残ったのでしょうか。




胴がくびれていない形の方が、私的には好きですが、ここの錘は全部ひょうたん形になったものでした。


2011年3月30日水曜日

赤い石





そこは、赤い色の石が目立つ、岩場に囲まれた、小さな石浜でした。




どっきりするような、鮮やかな赤い石がごろごろしていました。
ずいぶん大きな赤い石もあったのだけれど、自然にできたものか、燃えて赤くなったものかわかりません。
上の白い石が燃えると、赤くなる?




普通の砂岩もありました。
黄色、薄紫色、ピンク色と、きれいです。




柔らかい砂岩ばかりではなくて、硬い石もありました。




軽い、炭にしては硬いけれど、石にしては柔らか過ぎるような石もありました。
形は、とってもきれいでした。


2011年3月29日火曜日

ハナマルユキ



ここ茨城から、伊豆に向かった日、安全を見て、午前四時に出発しました。
順調に車を走らせることができて、チェックインが午後三時というのに、午前九時にはもう伊豆にたどり着いていました。
というわけで、途中の海岸で、時間をつぶしながら、行きました。

猫は、初めての遠出に興奮しきって、肉球に汗をかいていますが、実は犬にも問題があります。

祖母犬アルシは、糖尿病の合併症で、白内障が進み、昨年八月に、まったく視力を失いました。しかも秋に、お客さんについて出たテラスから、三メートル下に落ちて、命はとりとめましたが、骨盤を複雑骨折してしまいました。
手術は危険だということで、安静にして、骨が固まるのを待ったのですが、ちょっとよくなったら、段差のあるところを歩いたりして、骨は、レントゲンで見ると、ずれてくっついてしまっています。
人間ならたぶん、腰が痛くて仕方ないところですが、いたって元気で、一日二回のインシュリン注射は欠かせませんが、家にいる限り、不自由なく歩きまわっています。また、砂浜を歩くのが大好きで、絶えず呼びかけていないと、遠くにまで行ってしまいます。

母犬うなぎは、身体が柔らかいので大丈夫だと信じていたのですが、先日、まさかの椎間板ヘルニアになりました。
これで、死んだ孫娘犬の小春も含めて、犬は全員が椎間板ヘルニアにかかったことになります。
幸い、症状は軽かったので、薬を飲みながら絶対安静にして進行を抑え、さらに二週間は安静にして様子を見ようとしているときに、地震にあいました。目を離すと走ったりするので、目が離せません。
やれやれ。

というわけで、わけのわからない猫と、介護の必要な犬二匹がいるのに、海岸にいるとなると、歩いてみずにはいられない私です。




漁船が数隻しか停泊できないような、小さな漁港の脇の、夏には賑わうのかしら?と思えるような、小さな小さな砂浜で、つやつやとした、美しいタカラガイを拾いました。




ハナマルユキという名前のタカラガイでしょうか?




2011年3月28日月曜日

ホウレンソウ





Gさんが、新鮮なホウレンソウを持ってきてくれました。
今回、茨城産のホウレンソウは出荷停止措置が取られていて、行き場を失っています。

3月15日には、放射性物質が茨城県はおろか、東京、神奈川を包み、静岡県にまで達していますから、ここいらにも降ってきたのは、確かですが、農薬多用の野菜と比べて、どちらが危険かと問われれば、どっちもどっちです。

農薬はもちろんのこと、化学肥料も使わないでつくる有機野菜は、それまで化学物質を使っていた畑なら、三年くらいしないと、土壌から化学物質が抜けないと言われています。
みんな、黙々と土づくり、野菜づくりをしていたのに...。

このホウレンソウは、Gさんがつくったものではありません。他の方がつくったものを、Gさんが大量に引き受けたものです。

美味しくいただきました。





2011年3月26日土曜日

練習用ゴルフボール



福島第一原発の、三号機が爆発して、放射線量が上がった日、息子に促されて、東京の息子の家に避難しました。
しかし、二部屋しかないマンションの居間に、犬二匹と猫を連れて長居するのは難しく、一旦帰宅し、犬猫も泊まれる格安のホテルを探して、再度家をあとにし、静岡県伊豆に一週間ほど避難しました。

犬は、一緒に出かけるのに慣れていますが、猫は慣れていません。
息子の家に泊まったとき、トレイと猫砂を買いましたが、そんなものを使ったことはないので、その夜は一度も排泄しませんでした。




さて、ホテルの部屋で、猫はうろうろして、夜じゅう鳴きっぱなしです。そして、疲れてしまって、昼はベッドの上で、何時間も爆睡です。

閉塞感を紛らすには、戸外の空気を吸うことが欠かせません。
しかし、猫は一度姿を隠したら、二度と出てこないだろうから、外に出るときは、洗濯ネットに入れたり、犬のリードを使ったりしていました。
しかし、リードは、すぐに上手に抜けることを覚えてしまいました。




困りました。

そんなとき、浜辺で、練習用の、ひものついたゴルフボールを拾いました。打ってもボールが紐からちぎれないよう、しっかり結びついています。
首輪に結びつけると、いい感じです。紐が長いので猫も嬉しいし、ボールが手に残るので安心です。

「大きな苦しみや悲しみには、小さなよいことや嬉しいことがつきもの」、というのは、インガルス一家の口癖です。今回の、小さな嬉しいことは、野生児のトラが、トレイでうんちやおしっこができるようになったことでした。

ホテルは、屋外の犬用トイレに出やすいし、あちこちにビニール袋やタオルが備えてあって、快適でした。
しかも、電話で受けつけてくれた人の手違いで、格安の被災者料金で、猫は無料でした。


            3月11日の地震




2011年3月11日金曜日

庭の春





毎年、マンサクとともに、春一番に咲く花に、ミツマタがあります。
コウゾ、ミツマタのミツマタですが、コウゾより、ずっと成長が遅くて、紙が良質だとしても、とても大量には採れそうもありません。




我が家のミツマタ、もう数年同じ大きさで、同じ密度で、全然成長の跡が見られません。
しかしこの時期になると、元気に花を咲かせます。




昨日が寒さの底だったとか、そろそろ紅梅もほころんできました。
しかし、この、植木屋さんにいただいた紅梅はいつも遅い!
近所の梅は、どこももう満開です。




マンサクは、植えて三年目くらいから、すっかり元気になりました。





2011年3月10日木曜日

いったい、どうなる? 夫の拾いものPⅡ





昨日の午前と午後、二ヶ所からいただいてきた石で、入口辺りはごった返しています。思ったより石が大きく、思ったより数があったようでした。

つぎはユンボで、石を片づけます。ダンプトラックは、昨日のうちに返してしまいました。
ユンボを借りているあいだには、石だけではなく、コンクリート打ちにじゃまになる植木や土も、動かさなくてはなりません。

しかし今、季節は年度末。
建機リースのお店では、ユンボ貸し出しの需要が高く、借りられるのは、昨日、今日と明日の三日間だけです。

いきおい、夫は焦らざるを得ず、朝から働き通しで、ピリピリしています。




入口付近に、せっかく根づいていたドウダンは、じゃまになるので全部掘り上げられてしまいました。
石はあちこち動かされ、埋められ、並べられています。見たところ、あたりは大惨状です。

誤って掘り返されて、電線を入れたパイプでしょうか、ちぎれたり、むき出しになったりしているところもありますが、私は見て見ぬふりをしています。沈黙は金、触らぬ神に祟りなしです。




石は、あちらこちらに置かれるので、うかうかできません。
まだ芽吹いていませんが、いろいろなものが植えてあるので、ひやひやです。
大切な七段花は、安全な場所に、自主避難させました。しかし、七段花のまわりのシュウカイドウは諦めました。また、買ってくる以外なさそうです。




今日もお天気で、助かりました。



2011年3月9日水曜日

夫の拾いもの





とうとう、ユンボ(パワーショベル)とダンプトラックを借りて、きみさんの石をいただいてきました。
畑の隅の埋まっている時より、ずっと大きい感じ。
20個余りありました。




小さく見えたきみさんの石が、こんなに大きいのなら、雑草にうもれている、造園業のKさんの石は、とてつもなく大きいものでしょう。想像しただけで、私は足腰が萎えそうですが、夫は浮き浮きしています。
いよいよ一休みしたら、その石にとりかかります。

というわけで、先日、久しぶりに小さい石を片づけてすっきりした入口あたりは、また石置場になってしまいます。



2011年3月8日火曜日

鳥の群れ





散歩していたら、冬枯れの田んぼで食べるものをさがしていた鳥の群れが、さぁっと動きます。

何度か移動して、電線にとまった鳥たち、野鳥の図鑑で探してみる、絶好のチャンスです。
数えてみたら、30羽ほど、しかし、カメラを向けても、そっぽばかり向いています。




カメラは幸い望遠つきです。
拡大してみたら、このお腹はシロハラに見えます。さーっと飛ぶとき、白い色がきれいでした。




しかし、顔はツグミにも見えます。




結局、決め手がなくて、わかりませんでした。
やっぱり、野鳥の図鑑は宝の持ち腐れのようです。


2011年3月7日月曜日

土の巣





いつも、窓枠に巣をつくっている、このお方、土蜘蛛だと信じていたのに、ネットで調べてみたら、土蜘蛛というものは、この世に存在しないのだそうです。

ではあなたは誰?
ハチの仲間?それとも他の虫?
集団で住むのではなく、幼虫の個室です。

今回は、田んぼで拾った石を、庭の片隅に積み上げていたのを、別のところに動かそうとして、平たい石の裏側で見つけました。

陶芸家のTさんは、あるとき、この巣を焼いて、しかも釉薬までかけたのを展示していました。

とにかく、ちょっと油断すると、どこにでもこの巣をつくられてしまいます。
地下室に、ダンボールに入れた品々を保管していたとき、箱をよく閉めておかないと、あちこちに巣をつくられて、閉口したこともありました。


2011年3月6日日曜日

カニの骨



日本人はカニ好きです。
一世帯(二人以上)の一年間のカニ消費量の平均は750グラム、消費量一位の鳥取県では、なんと4600グラムも食べているそうです。

ということは、我が家は平均値を下げている存在にほかなりません。
カニを買うこともなければ、外食でカニを食べることもない生活をしています。




そんな我が家ですが、カニの缶詰をいただきました。
缶詰だから、まあぼちぼち食べればいいやと思っていましたが、卵好きの夫が、卵を炒めるときのお供に、みんな使ってしまいました。

カニ缶のなかで、「ズワイガニの爪」缶の中に入っていたのが、この薄い羽のような骨(?)です。あまりズワイガニを食べたことがないので、初めて見ました。
「そんなものまで拾って」と、夫は絶句していましたが、乾燥すると、なかなか素敵な感じになりました。

カニが嫌いなわけではありません。
小さいころ、瀬戸内海の子持ちワタリガニは大好物でした。
タイのプーダム(マングローブガニ)のカレー炒めは、今でもときどき、無性に食べたくなります。
どうも、夫婦して、北方系のカニにはあまり食指が動かなのかもしれません。

2011年3月5日土曜日

ミシンの部品





いつだったか、我が家の焚き火場に、ずっしり重い、機械の部品のようなものが落ちていました。
「なんだろう?」
拾って、しばらくながめていました。
夫にたずねると、あっさり判明、
「ミシンを台につけていた金具だよ」、ということでした。

足踏みミシンは、使うときだけミシンを上に引き出し、使わないときは、ぶら下げて収納しておくのですが、重いミシンをいつも支えておくため、頑丈な部品が使われていたものと思われます。

これは、祖母の足踏みミシン(の一部)でした。
家ができるまでと、地下室に保管しておいたのですが、残念なことに、湿気で木部がだめになったのです。
最初は、思い切って捨ててしまおうかと思ったのですが、祖母に申し訳なくて、分解して、はケヤキの甲板をつけたテーブル(飾り台)にしました。




そのとき、傷んだ木部は燃やしたのですが、夫の話だと、この金具が外せなかったので、木と一緒に燃やしたとのことでした。
機械ですら、昔のものは、なにか重厚な雰囲気を漂わせています。




捨てるつもりだったミシン本体も、やっぱり捨てられなくて、とってあります。
置くと、下に出ている機械の関係で、ちょっと斜めになるので、何か台をつくらないと不安定です。

明治末から大正はじめのシンガーミシンは、日本ではないところでつくられたもののようです。
木部をダメにしたのは本当に残念でしたが、木部は無垢ではなく、大変複雑な張り合わせになっていて、それが湿気でばらばらになってしまったので、どうにも救いようがありませんでした。





2011年3月4日金曜日

春の霜柱





一月ごろは雨も降らず、乾燥していましたので、この冬はあまり霜柱を見ませんでした。

ところが最近、啓蟄も近いというのに、朝のこの冷え込みの厳しさはなんでしょうか。
朝、外を歩くと、霜柱を踏みつけるので、カリッカリッという、硬い音がします。




7、8センチの高さの霜柱、日陰ではお昼になっても溶けず、ただちょっと倒れるだけです。




ここで暮らす前は、霜柱が石を持ち上げるなんて、知りませんでした。
かなり大きな石も、細い氷の柱が持ち上げ、気温が上がるとストンと落ちます。




2011年3月3日木曜日

カエデの羽





『カエデ識別ハンドブック』を持っているというmakinoさんをたよりに、たった一枚だけ持っていた、カエデの種をUPしてみました。

海外だと、ヨハネスブルグで拾ったという可能性もありますが、日本のカエデではなかったかと思います。
ちなみにヨハネスブルグの街路樹は、刈りこまれてなくて、大きくて本当に美しいものでした。
近くに住む人が、落ち葉の始末がめんどうだからと苦情を言い、こてんぱんに切ってしまうような街路樹なら、植えない方がいいのではないかと、日本の、死なない程度に刈りこまれた街路樹を見るたびに、思ってしまいます。




羽の幅は30ミリ以上、しっかりした羽です。



2011年3月2日水曜日

羽の種





知人から、種を見せられました。
「これなんだろう?」
「知らないわ」
私がブログを書いているなんて、まったく知らない知人です。
「さしあげるから、育ててみて」




いただいたからといって、なんでも育ててみるわけにはいきませんが、いったいなんの種でしょう?
楓の仲間でしょうか?それとも茎が細いから、木ではなくて、草でしょうか?

種の根本のところ、ちょっと見には、離れているように見えます。細い細い、肉眼(私の)では見えない柄で支えられています。





2011年3月1日火曜日

キノコ





山道に散歩に行くと、蛤のような形のものが落ちていました。キノコです。
何日たっても、見たところは同じ感じ、全然枯れません。




裏返してみると、上半分、木に着いていたところが見えます。木の方がもろくなって、キノコはあえなく落ちてしまったようでした。

キノコを見ると、近くに住むキノコ写真家のIさんを思い出します。
どこへ流れて行くのかわからない水洗便所を嫌って、屋外で用をたすこと、連続5000日以上という強者で、お尻を拭くのに紙も使わず、葉っぱを使います。仕事で東京へ行くことも多いのですが、東京にもいっぱい適当な場所があると言います。もちろん、土をかけて、きれいに埋めてしまうそうです。
ときどき、「ウンチの話」の講習会も開きますが、キノコをはじめ、菌の役割を熟知している人だからこそのうんちくが聞けます。




その昔、ラオスのヴィエンチャンからカムアンまで、車で移動していたときの話。女性四人は、お手洗いに行きたくなると、運転手さんに、「お花を摘みたいんだけれど」と言って、停めてもらっていました。
帰り道で、同乗のタイ人男性が、「ここより、あっちの方にもっときれいな花があるじゃないか」と言うので、びっくり。
「えっ、今まで気がつかなかったの?」
大笑いしましたが、それからは、「花を摘む」たびに、「大きな花かい?小さな花かい?」と混ぜ返され、大騒ぎの楽しい旅でした。

当時はラオスには舗装道路がなくて、ヴィエンチャンからカムアンまで二日の行程でした。冷房車もなくて、窓を開けて走るので、みんな髪も顔も赤土の埃で真っ赤っかに染まりましたが、舗装されている今は、楽ちん楽ちん、数時間で辿りつけます。




話が脱線してしまいましたが、キノコはこの桜の木についていたのでしょうか?