2014年1月23日木曜日

ホウガンヒルギ


ホウガンヒルギ(Xylocarpus granatum)の種です。
先回、1910年にタイに行った時も、プーケットの東の対岸にあるクラビの浜辺でホウガンヒルギをたくさん見たのですが、どれもみごとな虫喰いでした。
ところが、今回出逢ったホウガンヒルギはほとんどが虫喰いではなかったので嬉しい、拾うことができました。


上と下の写真のホウガンヒルギでは、大きさが違います。


大きい方は、縮んでしまったことを考慮し、外果皮の厚みも入れると、直径13センチ前後はあるでしょうか。比較的大きいホウガンヒルギです。


それに比べ、これは外果皮を入れても6センチに満たない、小さいものです。


ホウガンヒルギの大きな実は、直径18センチにもなるそうです。

プーケットで今回、端から端まで車で走ったのですが、あまり海岸沿いに道がなかったせいもあるのか、道を走っている限りにおいては残念ながらマングローブ林を、一度も見ることはありませんでした。
しかし、対岸のクラビ、トラン、サトゥーン県などにはマングローブ林はたくさんありますので、プーケットの浜に、ホウガンヒルギは日常的に流れ寄っているものと思われました。




6 件のコメント:

Shige さんのコメント...

日本に寄るものは、ほとんどがフナクイムシに侵されてますので、こんなのは浜で見られません。

mmerian さんのコメント...

こちらで見られる漂流種子のほとんどがブーケットで見られるのですね。タイ産のものも流れ着いているのかな??

さんのコメント...

Shigeさん
更新してから出発できると思っていたのにできなくて、コメントが遅くなってごめんなさい。ちょっと出かけていました。
そう、ホウガンヒルギは虫に喰われやすいのに、今回、虫喰いでないのが見つかってよかったです。よっぽどおいしいのでしょうね。
大きいのが珍しいと思いました。

さんのコメント...

mmerianさん
宮崎にあんまりタイ語のペットボトルとかが流れ着いていないようなら、Shigeさんの方がよくご存じかと思いますが、日本には台湾あたりから流れて来ていると考えるのが妥当かもしれませんね。でも、台湾あたりの海岸には、もともとタイやマレーシアから流れ着いたものが生えているのかもしれません。まあ、あちこちでストップオーバーしながら、みんな勢力範囲を広げているのでしょうか。息の長い話です。

Shige さんのコメント...

愛知や福井にはタイをはじめ、ベトナム、フィリッピン製品はやってきますよ。もちろんそこよりも近い台湾や中国も多いですが。これは源流域に近づくほどモノが増えてくる理論ですわ。

さんのコメント...

Shigeさん
ありがとうございます。潮の流れって面白いし、それに乗って広がっていく種もよく考えたものです。
さて、前もそんな話をしたことがありましたが、朝鮮半島の漂着物も見てみたいものですね。
ククイとかも来るということは、太平洋諸国のものも、流れによってはやってくるのですね。