2025年5月27日火曜日

シヴァリンガム

昨日は、大学のクラス会に出席しました。
コロナ前は毎年のように開かれていたクラス会ですが、コロナ禍があり5年ぶりでした。毎年のように開かれていたとはいえ、私が出席したのはこれまで1度か2度だけでした。
3年生で8つの専攻に分かれて少人数になったものの、2年までは70人という大所帯でしたが、クラス会の常連は半分くらい、私のように散発的に出席するのは4分の1くらい、一度も出席しない人たちもいました。それでも幹事さんたちは立派で、欠席者にも集合写真などを送ってきてくれたのでなんとなく様子はわかっていました。
今回の出席者は男性6人、女性6人の12人。会ったときは顔がわからなくても、1分ほど経つと今の顔の下から昔の顔が出てきて、話も弾み、楽しい時間を過ごしました。


その帰り、上野駅で特急を待ちながらふとのぞいたお土産屋さんで、石や化石を売っている中に、ラグビーボールのような石がありました。説明書がついていたのですが字が小さく、「シヴァリンガム」しか読めませんでしたがインドの石だと思い、値段も550円と安かったのでクラス会の記念(?)にと買ってきました。


帰宅してから、文字を読む眼鏡に替えて説明書を見ると、「採集地India」は読めましたが、もっと小さい字は読めません。拡大鏡も出してきてのぞくと、
「インドの7大聖地とされるナルマダ川で、年に1度だけ採取される。川の流れによって自然に研磨された楕円形の形が特徴となっている」
と書かれていました。


私は以前にもインドの楕円形の石を手に入れたことがあり、あのような形に削ったものだとばかり思っていました。しかし、その石も自然にあんな形になったものと知り、驚いてしまいました。少しいびつなものは磨いて形を整えるようですが、基本、楕円形の石が拾えるらしいのです。
ナルマダ川に、日本のODAと世界銀行の融資でダム建設が計画されたのは、1980年代の後半でした。ダム計画は、多くの人の生活を奪うとして大規模な反対運動が起こり、たくさんの人たちが死を覚悟で建設予定地に座り込んでハンガーストライキをした結果、世銀と日本政府は、計画そのものから撤退せざるを得ませんでした。
そのナルマダ川の石だったと知らなかった、手に優しい石です。

ちなみに、小、中、高校の同級生たちは、何度も引っ越しを繰り返しているうちに連絡不能となり、誰がどうしているか、まったく知りません。



 

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