2025年11月3日月曜日

ザクロ


「拾ってきたよ。好きだろう?」
と夫がザクロをくれました。
日々の生活に無頓着で、何もかも忘れてしまう、というか覚えようともしていない夫ですが、ザクロを見たとき、私がザクロを好きだということを、奇跡的に思い出したようでした。
ザクロを手にするのは久しぶり、さっそく割ってみましたが、いつから落ちていたのか、一つは半分腐っていて、もう一つは全部腐っていました。
そのことを夫に話すと、あっさりと、
「じゃぁ、生っているのを採ってきてやるよ」
と言います。
「それって、泥棒じゃない」
「いや、誰も採っている気配はないね。腐っていっぱいおちているし」


というわけで、数日後、夫が約束通りザクロを採ってきてくれました。


いつ見てもきれいなルビーのような実、あっという間においしくいただきました。
中東のザクロと違って種は固いので、吐き出さなくてはなりませんでした。




  

2 件のコメント:

hiyoco さんのコメント...

中東のザクロは種ごと食べられるのですね。20年ぐらい前に初めて友達の庭になっているザクロを食べましたが、美味しいけど種が面倒でした(苦笑)。
中高生の頃に読んだ漫画に「ザクロは血の味」と書いてあったので、それ以来ザクロはホラーのイメージです(笑)。

さんのコメント...

hiyocoさん
食べ物は特に小さいときの思い出が張りついているものなのでしょうね。私の家にあったザクロの木はあまり実をつけない木でしたが、生ると嬉しくておいしくいただいたものでした。実はかじりつくのもいいのですが、全部外して小鉢などに入れ、まとめて口に放り込み、もぐもぐ噛んでからペッと吐き出すと簡単ですよ(笑)。
いつか間違えて、コストコに出口から入ってザクロを箱買いしようとしたらレジで会員でなければ買えないとわかって品物は返して出てきたことがありますが(笑)、あれはアメリカのザクロだったのかしら?
確かに、ちょっと血の味かもしれませんね。傷をなめたときの味に似ている(爆)?