2009年5月14日木曜日

縄文土器


我が家は低い山並みから南西につきだした丘の上にあります。古老に聞くと、以前は松林だったそうですが、戦中戦後には食糧難から畑にされて、しばらく芋や落花生が作られていましたが、私たちが移り住む10年ほど前からは放置され、篠竹やクズが覆い繁っていました。
草を刈り、家を建てるため、ユンボを借りて少し掘ったところ、土器のかけらが出てきました。もっと早く気がつけば意識して集めたと思いますが、建設作業が忙しく、気がついたのはずいぶん後になってからでした。
かなり薄手ですが、縄文土器らしいのです。
現存する村は、歴史を遡れば源平の戦いあたりまでたどれるみたいですが、村の家はといえば、田んぼにできる土地は避けて、しかし掘れば井戸水の出るところに建てられています。山間の高いところにも家はありますが、だいたい谷津に沿っていて、丘の上にはありません。
ですから、古代人は丘の上に住んでいたけれど、中世からは住み方が変わったのでしょうか。
1メートルくらい掘らなくては土器のかけらは出てきません。古代人が同じ山を見つめ、同じ月を見ていたのだと思うと、不思議な気持ちになります。

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