2009年8月18日火曜日

パラゴム


どんなにプラスチックの性能がよくなっても、天然ゴムの需要はまだまだなくならないようです。
というわけで、タイ、マレーシア、カンボジアなどに行けば、大きなプランテーションから小さな個人経営のものまで、たくさんのゴム園を目にします。
パラゴム(Heva brasiliensis)は30メートルにもなる高木で、大きな木になると、斜めに傷つけて樹液を採るタッピングのあとが見えて、金属や焼物の樹液の受け皿が結びつけてあります。

かつて、ブラジルの森林に野生のパラゴムが点々と生えているのを採集していたころは、たくさんの人が森の中で道を失って二度と帰らなかったとか、自動車産業の拡大につれ、種だか幼木だかをイギリス人がまんまと盗んでマレーシアに運び、人工生育に成功してプランテーションをはじめたので、ブラジルのゴム産業が衰退したとか、パラゴムにまつわる話はいろいろ残されています。

パラゴムの種はちょうどビー玉くらい、斑模様が入っています。ゴム園の子どもたちはこの種で遊んでいるのでしょうか?

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