2002年、フィリピンのルソン島北部を訪れた帰りに、マニラで、友人の知人の家に泊めていただきました。
カソリックの信仰厚い家で、家のあちこちに、大きくてりっぱなキリスト像や聖母子像が飾ってありました。興味津々で家めぐりをしていると、どの像にも、見慣れたジャスミンの花のほかに、いい香りのする白い花が供えてありました。
家の女主人に、「あの花はなにかしら?」と聞くと、「名前は知らないけど」と、玄関の植え込みのところに連れて行って、その植物を見せてくれました。
ショウガのような根が地表に見えていました。
「この根はいくらでも増えるから」と、辞退するのもかまわず、その人は根を掘りあげてくれました。
持ち帰った根は、庭の片隅に植えました。
しかし、どうやって、熱帯の植物に冬を越させよううかと思案していたとき、訪ねた近所の家の庭で、同じ花が元気に育っているのを発見しました。なにもしなくても冬を越す、じょうぶな植物だったのです。
ジンジャー(
Hedychium coronarium)、別名花縮砂は、インド原産です。
日本全体ではどうなっているのか知りませんが、ここ八郷では、ジンジャーはあちこちに植えられている、とってもありふれた花だったのです。な~んだ、マニラから、わざわざ根をいただいてきたというのに...。
この時期、我が家は、ジンジャーのおかげでいい香りがいっぱいです。
一つの花は一日でしぼみますが、蕾がいくつかついていて、次々と咲きます。二日前に生けた花は、こんなになっています。
2 件のコメント:
キレイな花ですね~!
ジンジャー・・・生姜の仲間でしょうか?葉っぱがそんな感じですね。
SHigeさん
日本でジンジャーと呼ばれているだけだと思われますが、どうしてこんな、まぎらわしい、味のない名前を冠したのでしょうね。
生姜や茗荷は、しょうが科、しょうが属ですが、ジンジャーはしょうが科、シュクシャ属です。
しょうが科には、ウコン、カルダモン、ナンキョウ、月桃など、薬やスパイスになるものがいっぱいありますが、ジンジャーが食べられるかどうかは、知りません。
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