2009年11月16日月曜日

機織鳥(はたおりどり)の巣



タイでは、木の上に、機織鳥の巣をよく見かけます。いろいろな木にぽつんぽつんとある場合もあるのかもしれませんが、一本の木にたくさんの巣がぶら下がっているのを目にすることが、多かったような気がします。

タイ人は機織鳥の巣が好きなのか、訪ねた農家に飾ってあるのを、よく見かけました。
この巣は、自分で拾ったものではありません。私が羨ましそうにしていたので、友人がくれたものです。「また取るから、持って行っていいよ」と言われて、大喜びでもらって来たものです。

右の巣が求愛用の巣です。止まり木にドームがついたような形をしています。雄はこのような形の巣をつくって、雌を待つのです。そして、めでたくカップルになりますと、巣を増築して、左のような子育て用巣に改造します。写真ではよく見えませんが、巣の右側の真ん中あたりに出入り口があり、下に、おそらくは糞を落とすと思われる穴が開いています。
左の巣も、元は右の巣のような形をしていたのだと考えると、右の求愛用の巣がとっても大きくて豪華なことがわかります。しかし、この巣をつくった雄は、子育て用に改造するような相手に恵まれなかったと思われます。
雌は豪邸というだけで目がくらんでしまうのではないのですね。ちゃんと人柄(鳥柄)も見るのでしょう。

草や藁で丁寧に編まれていて、その技術の高さに脱帽です。

2009年11月14日土曜日

フジの実



藤の花を見るのが好きでした。庭に咲いているものより、車窓から山の木々にからまって咲いていたりすると、うっとり見惚れたりしていました。

ところが、農村に住みたいと思い、気に入った土地(長く放置され、荒れていた畑地)にめぐり合い、クズ、セイタカアワダチソウ、篠竹などをやっと刈り取ってみたら、そのまわりの雑木林や、もと畑だった土地の、木という木に、蔓が巻きついているのに気づきました。

夏場は、敷地内の草刈りだけでも大変なのに、ちょっと油断すると、その荒れた雑木林や畑から、せっかくきれいにした我が家に蔓が伸びてきます。
まわりに生えている、山桜、クヌギ、コナラ、ムラサキシキブなど、すべての木は蔓に巻きつかれていますが、蔓に厚く覆われていて、盛り上がってはいるけれど、木かなにかもわからないものもあり、見た目もうっとうしくて、汚らしい感じでした。
そこで、それぞれの地主さんの了解を得て、数年かかって、背よりも高く伸びている篠竹を刈り、木々を被っている蔓を払っています。私は「山仕事」と称していますが、重労働ですが、やりはじめるとけっこう夢中になってしまいます。
主な蔓は、フジ、アケビ、クズなど、それまで好きだったものばかり。でも思い切って、目につくものは全部切りました。
すると、瀕死のクヌギ、コナラ、山桜などが生き返り、ミズキ、センダン、畑からは、柿、梅などが姿を現しました。

それでも残っているフジもあります。我が家の入り口あたりに、切り忘れたフジがあり、季節になると藤色の花びらを落とし、しばらくすると、平べったい種を落とします。
高いコナラに巻きついたもので、高過ぎて花そのものは見えないし、昨年、とうとうそのフジも切ってしまいました。直径が、15センチほどあったでしょうか。太いのでフジの木とは思わず、切り残していたものでした。

それでも、春になるといたるところにフジが咲きます。フジとかクズとかは、マメ科の植物ですから、地中に窒素を固定するだけではなく、蔓で被って人を寄せつけにくくして、せっせと土壌を豊かにしていたのでしょう。恐るべし、自然の力です。

山や放置された田畑には、どこでも草や潅木が生い茂っています。古老の話では、その昔はみんなで下草を刈るし、落ち葉もさらうので、今は篠竹だらけの山も裸足で歩けるほどきれいだったそうです。
でも、日本の山から松が消えたのは、化石燃料が使われるようになったり、家畜の餌にされなくなったりして山がきれいにされなくなり、土壌が豊かになったからという説もあります。荒地でないと松は育たないのだそうです。

我が家も、野性味が年々そこなわれて、暖かい「人の住処感」が増していますが、これも他の生物たちともせめぎ合いに、いまのところ私たちが太刀打ちできているということに他なりません。

2009年11月12日木曜日

ビーチグラス



海が好きですが、あまり海へ行く機会はありません。海岸線を歩いている人の本やブログを見ていると、うらやましいなあと思うのですが、諸事情でなかなか行けません。
珍しく海に行ったときは、景色を見ないで、見るのは足元ばかりです。そして、夢中になってビーチグラスを拾ってしまいます。
これは五浦の浜で拾ったもので、小さな小さなビーチグラスです。

2009年11月11日水曜日

再びマカーモン



2009年8月1日のマカーモンの種、私の思い違いでした。訂正したいのだけれど、写真の入れ替えができない。これがマカーモン(Afzelia xylocarpa)の莢と種です。
で、前の種は、Sindora siamensisでした。とってもトゲトゲの莢に入っています。Sindora siamensisの莢はまだ段ボール箱にはいったままでしょうか。見つかっていません。





マカーモンの種は、とてもきれいに、互い違いに並んでいましたが、度重なる引越しや年月を経たために、ほとんど莢からはずれてしまいました。
先日、骨董市で、ルドラクーシャ(ジュズボダイジュ)Elaeocarpus gantrus (ホルトノキ科)などと並んで、この実の数珠も売っていたので、びっくりました。世界は小さくなったものです。
そしてネットで、日本語で緬賀菩提樹という和名がつけられていることも知りました。

2009年11月7日土曜日

スズメバチの巣



 積み上げてブルーシートを掛けておいた段ボール箱を開いて整理していたら、スズメバチの巣がありました。これ以上つくっても大きくできないと、途中で諦めたのか、テニスボールほどの巣はからっぽでした。いろいろな色の素材で作っていて、1枚1枚は薄くて、何層にもなっています。




ちぎってみるとこんな感じ。削りかつおのようです。そして、練りこんだ色は、もちろん裏側まで同じ。
我が家の近くに、色々な土をくっつけて、それを伸ばして地模様にする方法で作品をつくっている、Kさんという陶芸家のがいるのですが、まるで彼の作品を見るようでした。

2009年11月2日月曜日

風に飛ぶ種



風に乗って軽やかに飛ぶ種が、熱帯の森にはたくさんあります。しかるべき時がきたら、はらはらと舞って行く種。その羽の軽やかなものほど、親木の近くではなくて、遠くまで飛ばないと生き残れない、ということでしょうか?

普通、ターミナリアの種はわりと羽が厚めですが、この種は、薄い薄い羽を持っています。形はターミナリアのもののようだけど、どうでしょうか?
羽の薄い種は特に、一莢にびっしりと入っているので、全部が発芽したら、えらいことになります。きっと、子孫を残していけるのは、ごくごく一握りの種だけなのでしょう。

2009年11月1日日曜日

タイのジュズダマ



いまだに、はと麦とジュズダマの違いがあまりよくわかりません。漢方薬のお店の庭で、「あらジュズダマを育てていらっしゃるのですか」と聞いたら、「はと麦です」と言われました。とんまな質問をしたものです。

タイでは、日本のジュズダマよりずっと小さい、扁平なものが採れます。かつては、山地に住むいろいろな氏族グループの衣装を飾るたいせつなものでした。それにしても、これもジュズダマでしょうか?
食べたり、お茶にしたりするという話は聞きませんでした。