2011年3月5日土曜日

ミシンの部品





いつだったか、我が家の焚き火場に、ずっしり重い、機械の部品のようなものが落ちていました。
「なんだろう?」
拾って、しばらくながめていました。
夫にたずねると、あっさり判明、
「ミシンを台につけていた金具だよ」、ということでした。

足踏みミシンは、使うときだけミシンを上に引き出し、使わないときは、ぶら下げて収納しておくのですが、重いミシンをいつも支えておくため、頑丈な部品が使われていたものと思われます。

これは、祖母の足踏みミシン(の一部)でした。
家ができるまでと、地下室に保管しておいたのですが、残念なことに、湿気で木部がだめになったのです。
最初は、思い切って捨ててしまおうかと思ったのですが、祖母に申し訳なくて、分解して、はケヤキの甲板をつけたテーブル(飾り台)にしました。




そのとき、傷んだ木部は燃やしたのですが、夫の話だと、この金具が外せなかったので、木と一緒に燃やしたとのことでした。
機械ですら、昔のものは、なにか重厚な雰囲気を漂わせています。




捨てるつもりだったミシン本体も、やっぱり捨てられなくて、とってあります。
置くと、下に出ている機械の関係で、ちょっと斜めになるので、何か台をつくらないと不安定です。

明治末から大正はじめのシンガーミシンは、日本ではないところでつくられたもののようです。
木部をダメにしたのは本当に残念でしたが、木部は無垢ではなく、大変複雑な張り合わせになっていて、それが湿気でばらばらになってしまったので、どうにも救いようがありませんでした。





2 件のコメント:

Shige さんのコメント...

足踏みのシンガーミシン、うちにもありました。
うちといっても、オレの実家ですがね。

さんのコメント...

Shigeさん
祖母は思い切って買ったようでした。とっても大切にして、いつも油を塗っていたから、使う前にしばらく他の布を縫って、油気をとらなくてはならなかったりして(笑)。
昔のものは、工場製品でさえ、手づくりのようですね。