2014年1月12日日曜日
ゴバンノアシ
プーケットの、泊ったホテルの入り口にゴバンノアシが生えていました。
ゴバンノアシは英語でFish Poison Tree(魚毒木)とか、Sea Poison Tree(海毒木)と言いますが、魚を捕る銛にゴバンノアシの樹液を塗ったり、樹液を撒いたりすると、魚が仮死状態になり、簡単に捕まえることができます。そうやって捕った魚を人が食べても、問題ありません。
ゴバンノアシの花は大きくてきれいですが、夜しか咲きません。夜に、高いところに咲いているのを見つけて、写してみましたが光が足りず、ひどいピンボケになってしまいました。
では、落ちた花を拾いたいところですが、ホテルの入り口のことであり、掃除を怠らないので、すぐ片づけられてしまいます。
早朝拾いに行く手がありますが、部屋から歩いたら一時間以上はかかります。そして、早朝は園内を送迎してくれる車(軽トラックを改造したトゥグトゥグ)も走っていないので、とうとう、美しい花を写すことはできませんでした。
わずかに、道の植え込みの間に見つけた花の残骸です。
それでも、未練たらしく木を見ていたら、蕾と花が散った跡がありました。
そして発見!その奥にあるのは、なんとかなり大きく育ったゴバンノアシです。
わっ、すばらしい!
でも、アブラムシがついていて、黒い蟻が忙しそうに働いています。
赤い蟻に刺されるととんでもなく痛いのを知っていますが、この黒蟻はどうでしょう?
門番のおにいさんに聞いてみると、
「刺すよ。刺されると痛い蟻だ」
と言いますが、仕事が忙しく、期待しているのに採ってはくれません。
仕方なく、植え込みの中から竹の棒を引き抜いて来て、夫にたたき落としてもらったら、嬉しいことに蟻たちはすぐにどこかに行ってしまいました。
プーケットで撮ったときのゴバンノアシ。
家で撮ると、どうやっても色が薄くなってしまうのですが、まだもう少し緑みどりしています。
こちらは、浜で拾ったゴバンノアシです。
乾燥して縮んだとはいえ、小さいので未熟な実が落ちたのだと思います。
こう見たところが、ゴバンノアシと名づけられた所以でしょうか、四角の一辺は8センチです。
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4 件のコメント:
こちらはゴバンノアシ、やっぱ緑色のはきれいですね。さすがにこんなのはこっちまで来ません。
ゴバンノアシの本体はこんなに立派な木なのですね。
見事な花や青い果実、やはり南の国の植物だなと思います。
日本名とネーミングがかけ離れているのも面白いです。
Shigeさん
ゴバンノアシの実はどうやっても薄緑にしか撮れなかったのですが、まだしっかり緑みどりしています。今は花の時期なので、実は生っていないかと思ったのですが、慌てものの実が生っていて、よかったです♪
それにしても、かなりしっかりくっついているのに、どうして落ちて、海に流れるのでしょうね。
hana-ikadaさん
そんなに大木にはなりませんが、ゴバンノアシはそこそこの木です。漁村や元漁村にはたいてい生えているので、使っていたのでしょうね。
モダマにしろ、ゴバンノアシにしろ和名は海岸で拾った人たちの気持ちがしっかり伝わる名前で、面白いと思います。
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