2017年5月7日日曜日

アリジゴク

孫のはなちゃんたちが来ていた時のこと、
「かりんちゃんたちにも、アリジゴクを見せてあげたい」
と、はなちゃんが言います。
「どこにあるか知っている?」
「うん」
「前に掘ったところより硬いけど、掘ってみたら」
と、移植ごてとトレイを渡しました。


今でも軒下には、あちこちにすり鉢状の落とし穴が見られますが、ビニールハウスの仮設木工室にあったような、さくっと掘れるアリジゴクはなくなって、どれも硬い土につくられています。


ほどなくして、
「見つかったよ」
と見せてくれたアリジゴク、泥だらけの姿で、恨めしそうにしていました。
「蟻をあげてみようよ」
などとひとしきり楽しんでいた二年生たちでしたが、しばらくしたら静かになりました。

どうやら彼女たちが掘った穴にアリジゴクを入れ、その上にすり鉢をつくり、蟻を見つけて来ては大盤振る舞いしたようでした。








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