2012年1月20日金曜日

めでたい、めでたい



熱海のMさんから、暮れに写真が届きました。
おととしの暮れに、お正月飾りにと活けたマンリョウの実と葉が、根が出たわけでもなく、枯れたわけでもなく、一年経ってもみずみずしく生きている、というものでした。

「あれ、不思議!」




お正月から、早速実験しました。
二枝挿しておいたものの、二週間後です。



 
一枝は、明らかにしなびてきました。




しかたがない。しなびたのは捨てて、また新しい実(左)の補充です。




ついでにセンリョウの実も採ってきました。

それから一週間。
センリョウもマンリョウもどちらもみずみずしさを保っています。



2012年1月19日木曜日

育て、ゴンズイ





ゴンズイという名前は、木だけでなく魚にもついていますが、共通する意味は、「役立たず」ということだそうです。
名の通り、材木にもならないゴンズイですが、その実のかわいいこと。




道に落ちていても、そこはかとない風情があります。




芽吹いたのを見つけたときはほんの小さな稚木でしたが、ずいぶん大きくなりました。
手前(左)がゴンズイです。

2012年1月18日水曜日

ガーナを思って



ガーナのクマシは、初めての外国暮らしをしたところでした。
クマシは、アフリカがくびれたところカメルーンから西へ伸びる、熱帯林の西の端の方に位置していて、当時はまだ大きな木がたくさん残っていました。
そして、カカオの栽培にも適していました。
写真は小学校です。

私たちがクマシで暮らしたのは、1966年から68年まで、ロッテのガーナチョコが発売されたのが、1964年です。
カカオの産地ガーナにも国産のチョコレートがありましたが、暑い国では解けやすいため、温帯のチョコレートより固めにつくってあり、そうおいしいものではありませんでした。




夫の休暇のとき、何度か北に向かい、ガーナ北部やオートボルタ(今のブルギナファッソに行きました。
サバンナでは、乾季にはバオバブの木や、土づくり、雑穀(四国ビエやソルガム=主食)の茎で葺いた屋根がどこまでも見渡せました。
また、町でなければ道もないので、車でどこでも走れました。

しかし、雨季には景色が一変します。丈の高い雑穀が視界をさえぎり、道の両側に見えるのは雑穀の茎だけ、遠望はまったくきかず、まるで迷路を行くようでした。
乾季に訪ねたところを再訪したいと思っても、家も見えず、ほとんどたどり着けませんでした。

この古い写真は乾季のもの、右の木はバオバブ、下に家が見えます。家は、中庭のある、円筒形の個室のつながりですから、全部で一軒です。
そして、左のこんもりした木の足元に見えるのは、穀物や種籾を入れる、納屋群でしょう。木の左には定期市に行くのか、人の姿が見え、一番左に遠くの別の家が見えます。




さて、バオバブの木が好きなのに、バオバブを偲ぶものは写真しかないので、こばやしジャム店が特大のバオバブの実を売り出したのをよいことに、またまた注文してしまいました。

届いてみたら、その大きさにびっくり。
もっともとくに大きいのを選んで送ってくださったようでした。ラグビーボールくらいあります。




そして、カカオも送っていただきました。
ガーナを偲ぶ、実二つ。
存在感のある実たちでした。

そういえば、こばやしジャム店のHPを調べるためにのぞいてみたら、なんとフタバガキの実まで仕入れていました。こばやしさん、がんばっています。

2012年1月17日火曜日

ゴルフボールより大きい実



もち米入れをひっくり返した中に、あった実です。いびつな形をしています。




長径54ミリ。
振るとかさこそと、複数の小さな種が入っているような音がします。 ということは、ヤシではないということ。
いったい何かなぁ?

2012年1月16日月曜日

はじけた豆


Tomokiさんが、ひょうきんな豆を見て、
「白と赤以外のナタマメは見たことがない」
とおっしゃいます。
「あれは、どこへしまったかな」


 


さがしてみましたら、もち米入れの籠に入っていました。


 


以前、整理(?)したときに、我が家ではじけた豆など整理のつかないものを、一緒くたにしまっていたのです。 




ナタマメを確かめてみましたが、やっぱり莢にある、「種の跡」は四つ、黄土色の豆が三つと黒い豆が一つ入っていました。
いっしょに入っていたのでしょうか?

豆だけを拾うときは莢は捨てます。莢で拾っておいたものは、莢を開いたりはしないので、これは自然に開いたものです。




あと、一緒に入っているはじけた豆といったら、スオウ。これはくっついている豆もあるので簡単にわかります。




そしてこれは何?
ミモザでしょうか?カシアでしょうか?ちらちらと図鑑を見てみましたが、わかりませんでした。




一応分類して、可能な限り、別の容器に移し替えましたが、




多くは、また同じ籠に収まりました。
こうやって、中途半端な移し替えをしているから、また何がなんだかわからなくなるのです。




2012年1月15日日曜日

備えあれば



簡単工作です。
空き箱ばらして、細く切ります。




組むための切込みを入れ、




組んで、




 深さのある額縁にはめます。



枡の中に、豆を、ぎゅうぎゅうに詰めます。
全部日本の豆です。




蓋を閉じてひっくり返したら、鑑賞用兼保存用の豆の額ができました。
左上から、青大豆、紅絞り豆、手亡し豆。
二段目、左から大福豆、鞍掛け豆、紫花豆。
三段目、左から金時豆、うずら豆、虎豆。
四段目、黒大豆、鉈豆、うずら豆。
そして五段目は、貝豆、小豆、黒目豆です。
栽培したもの、いただいたもの、買ったものいろいろです。
ナタマメだけは、煮て食べられませんが、粉にして鉈豆茶にできます。

これだけあれば、災害時には何日も食いつなげます。
「備えあれば憂いなし」
台所に掛けました。




もっとも、この額を取り崩さなくてはならないような災害には、遭いたくないものです。

2012年1月14日土曜日

桐の種




我が家との境界あたり、ちよさんの畑には、桐の木が六本並べて植えてあります。
ここに家を建てるとき、
「桐の木を切ろうか」
との申し出もありましたが、いえいえご心配なく。もろいので日常的に落ちる折れ枝が、屋根にだけは当たらないよう、気をつけていれば、毎年花が楽しめ、コゲラの来訪も楽しめます。
硬い実(外皮)はいつも落ちていますが、中は空っぽで、どんな種が入っていたのか、考えてもみませんでした。

ところが、INAXの種子展のカタログに、旅をする種として載っていたのは、その桐の種でした。
それから気をつけていたのですが見つからず、種子展を見に行って、やっと感覚がつかめました。あの外皮にびっしり詰まっている種だったのです。

秋まで待つつもりでしたが、
「待てよ、まだあるかもしれない」
と作業の手を休めて見てみました。




今はこんな丸いものがついています。これは何?つぼみ?
これもよく落ちています。




「おっ」
古い実も残っています。でも、中が空っぽのばかりですが、





ありました。
種が残っています。




ぎゅうぎゅうに詰まっている種は、何せ小さすぎて、どのくらいあるのか、数えようもありませんでしたが、ざっと見ても千単位でしょうか?




振って出てきた種を見ても、ゴミのようですが、




拡大してみると、魅力的な形をしていました。長さが4ミリくらいでしょうか?

これが、せめて長さ4センチくらいだったら、どんなに素敵だったことでしょう。
世界一大きなフリル(薄い羽 )を持ったアルソミトラは、羽の差し渡しが18センチくらいありますもの。