2013年10月23日水曜日

カヤの種


カヤの種を、農産物直売所で見つけました。
以前、旧家の庭でちょうど今頃、カヤの大木に実が生っているのを見かけたことがありました。カヤの木は九州から関東あたりまで自生していて、福島が北限とありますから、ここ茨城は北限に近い方です。


小さい頃、私は倉敷で育ちましたが、カヤの木は見たことがありませんでした。
もっともあのあたりは強風にさらされないからか、屋敷のまわりに大きな木を植えるという習慣はありません。せいぜい植えてあるのは。枝ぶりのよい松くらいでした。


カヤはほうろくで炒りました。
「殻は銀杏のようにはじけないのかしら?」


と考えていたら銀杏も食べたくなり、一緒に炒りました。
カヤは殻を割らないで炒ってもよかったみたい、割れて飛び散ったりしませんでした。


さて、味は苦いと聞いていました。
恐る恐る噛むと、さくさくと歯ごたえがよく、甘くないクッキーのようです。そして、なにかよく知っている味がします。最初、八角かなと思いましたが、いや違う、黒胡椒の味でした。

おもしろい、これがタイにあったとすると、きっと黒胡椒の代用として、季節には市場に並んだのではないかと思ったほどでした。


6 件のコメント:

mmerian さんのコメント...

宮崎には碁盤の産地があるけれど、カヤの実を食べる話は聞いたことがありません。黒コショウ味の実なんて美味しそう!実を見つけたら食べてみなくては!販売もしているようですね。

さんのコメント...

mmeriannさん
八郷の農産物直売所では、普通売ってはいないものを時おり見かけます。果肉を取り除かなくちゃならないので、きっと手間もかかるはずです。
有機農業の連中がばあちゃん仕事にはかなわない(価格競争できない)と言っているので、恐ろしく手間のかかることでも厭わないばあちゃんがたくさんいるのだと思いますが、。

hatto さんのコメント...

懐かしいです、カヤの実。祖母が生きている頃は季節がくると必ず送ってくれたものです。
今では、カヤを見つけることすら難しくなかなか口には入ることがありません。炒られた写真の焦げをみて口の中に遠い記憶の香ばしいさと祖母の声が蘇りました。

さんのコメント...

hattoさん
召し上がったことがあったのですね。殻は薄くて、銀杏と一緒によく炒ったら炭化した部分もありましたが、面白い味だと思いました。
その昔は世界中で親しまれたドングリ類は何故栽培作物にならなかったのかという本を読み、生育に時間がかかり過ぎると言う理由に納得、カヤもそうだったのでしょうね。

mmerian さんのコメント...

春さん、届きました。
有難うございます。嬉しかったです。
早速、生のまま食べてみたら、黒コショウの味がしました。
炒らなくても美味しいのですが、炒ったらもっと香ばしくなりますか?

収穫の秋は、田んぼの周りも森も美味しそうに見えます。先日会ったゲッチョ先生に影響うけたかも。笑

さんのコメント...

mmerianさん
えぇぇ、生で!
ゲッチョ先生の本、ネコジャラシとか食べていますよね。
イヌビユの実もアマランサスと同じだからと集めてみましたが、食べるには至らなくて(笑)。以前タイ人がイヌビユの葉を摘んで、ナムプラーにトウガラシを入れたたれでそのままご飯と食べたときは一緒に食べたのですが、一人の時は食べる気がしなくて、などなど、何でも食べるつもりでいても、一人では敷居が高かったりします。