2016年11月27日日曜日

漁具、いろいろ

福井のビーチコーミングの教室が開かれた午後のこと、浜を歩いて拾ったものでモビールをつくる時間に、大きな箱が二つ用意されていて、その中のものは何でも使っていいと言われました。
箱には、昨冬に大量に寄ったというアオイガイを目玉に、いろいろな貝、骨、プラスティックフィギュアなどなど、Shigeさんが、このあたりの浜で拾われたものがいろいろ入っていました。


モビールの材料として入っていたこの板は、糸巻きのようでした。
漁をするとき、漁網は引っかかったりして破れ、船の上でも修理しなくてはならないことがあります。
そんなときのために、糸(と言っても漁網用の太めのもの)をこの糸巻きに巻いておいて携帯するのだろうと思います。


これは、のらさんから、モビールの材料にしようと拾ったけれど、使わなかったので要らないともらった、韓国製の網針(あばり)です。
25センチとかなり大きなものなので、ざっくりとした、太めの糸の漁網を編むのでしょう。
竹の網針は、以前つくってみたことがありました。


こちらは、坂尻の浜に転がっていたけれど拾わなかった、ボンテンです。やはり、韓国製だそうです。
ボンテンは浮標で、刺し網や延縄の目印として使うもの、網につけるとこのように立ちます。


何でも喜んでもらってしまう私を、Shigeさんは面白がっているようでした。
別れ際に、
「これ、いる?」
と車のトランクからとりだしたのは、手づくりの潜行板でした。
「いるいる」

潜行板は曳き網漁で使うものですが、バランスよくつくると、文字通り海中に沈み、魚が掛かって引っ張られると、ひっくり返って、魚ごと海上に浮上してくるという、優れものらしいのです。
これは手製ですが、いまはもちろんプラスティック製の既製品がおもに使われています。


潜行板には「柚志 広野丸」と書いてあり、柚志は、京都府京丹後市丹後町にあります。
潮に乗って、若狭の浜に流れ着いたものなのでしょう。

南浜名湖遊び隊!より

カツオ漁を潜行板を使ってやっている写真がありました。


糸巻きと網針にたこ糸を巻いてみました。
巻いていて気づいたのは、網針は思いのほか使いやすそうなこと、よくしなるし、なめらかで引っかかることもありません。漁師さんたちは、竹の網針からプラスティック製の網針になって、さぞかし喜んだことだろうと思われました。
カンボジアで竹製の網針を見ましたが、その美しさは、プラスティック製とは比べものになりません。いつか、日本の竹の網針も見てみたいです。







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