骨董市で、まことさんの店先に、きったない尺玉が置いてありました。
しかも、いびつです。時折、骨董市で大きなガラス浮きを見ますが、これほどゆがんだものは見たことがありません。
半球分の紐にはフジツボがいっぱい。
それにしてもひどい埃と見ると、
その中に貝がいます。
ということは、埃ではなくて、乾燥してしまった藻なのでしょう。
安かったら買うかと、試しに値段を訊いてみました。
さすがまことさん。これで儲けがあるの?という値段でゆずっていただきました。
ピンセットで藻をつまみ出しました。
藻の中から、たくさんの、米粒ほどの貝が出てきました。中には大きめの貝もありました。
次はお風呂です。
カチカチだった綿紐が緩んできたので、内側の藻もつまみ出します。
そして日光浴。
フジツボは残しましたが、藻も取りきれていません。
ガラスの表面二か所に、四角いガラスを貼りつけてありますが、これがマークでしょうか?
「プカプカ通信」の浮き玉マークで調べてみましたがが、わかりませんでした。
へそのところは、ものすごく波打っています。
へその上の紐を引っ張ってのぞくと、へその裏がくぼんでいるのが見えましたが、マークはありませんでした。
日本のガラス浮きにも、こんなにいびつになったものがあるのでしょうか?
それとも、韓国製でしょうか?
へそを上にして計測すると、直径30センチありますが、
へそを脇に持ってくると、ぺちゃんとつぶれていて、直径25センチくらいしかありません。
のらさん、教えて?
追記:
あれから、のらさんとShigeさんに、いろいろ教えていただきました。
付着したフジツボの中には、チシマフジツボがあるので、このガラス浮きは、北の方で使われたものだそうです。
製造国は、中国、韓国、北朝鮮の可能性があり、北朝鮮当たりのものではないか、四角いパッチが貼られたものはときおりあるそうです。
そして、あまりにもいびつなため、「かぼちゃ玉=Pumpkin-Ball」と呼ばれています。2000年代中ごろまでは、時折日本の浜に漂着していましたが、最近は、割れていないものは、とんと見かけなくなったそうです。
また、日本のガラス浮きがまん丸なのは、半球型のリンという鉄のジグに入れながら吹き、徐冷窯に入れるときも丁寧に扱っているからで、そんなことには無頓着につくっているところもあって、中には二つの玉がくっついているのもあるそうです。
のらさん、Shigeさんありがとう。
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