2012年5月20日日曜日

落とし文


オトシブミの季節がやってきました。


テラスのそこここに、転がっているのは欅の葉でつくられたものです。


スモモの木には、できたばかりのようなオトシブミが。


こちらは、古いもの?


あぁ、こんなにいるようでは、今年もスモモは期待できません。


ほとんど生っていませんが、生っているのもちゃんと育つかどうか....。

2012年5月19日土曜日

スジオチバタケ


一週間ほど前に、三つ葉を摘んでいて見つけたかわいいきのこ、昨日になって名前を調べてみたら、スジオチバタケ、食べられます。


傘の裏も見ておけばよかったと、もう一度見に行ってみたら、何本も生えていたのに、影も形もありませんでした。


きのこってそんなに早く消えるのでしょうか?それとも見落とし?
残念でした。

それにしても、きのこはどうしてみんな「タケ」という名がついているのでしょう?倉敷のあたりでは、きのこと呼ばず、タケと呼んでいました。
きのこの方が名前としてはかわいいけれど、タケの方が、理にかなっているような気がします。


2012年5月18日金曜日

不思議な木

先日、夫の古い友人のK夫妻が遊びに来たとき、東西道具談義やら、職人技談義になって、桐箪笥がよくできているという話になりました。

Kさんの家では一度火事を出したことがあるそうです。そのとき、家はほぼ全焼しましたが、古い桐の箪笥は燃え残りました。
「えっ、どうして桐の箪笥だけ燃えなかったの?」
「どうしてだろうね。桐は油を含んでなくて、燃えようがなかったのかもしれない。洋タンスなんかは、火が飛んできたら、すぐに穴が開いて燃え上がってしまったけれど」」
そんな不思議なことがあるのでしょうか。
「それから、水をどんどんかけたんだけれど、引き出しはぴったり閉まっていて、水が入らないから、中のものは全部無傷だった」
「へぇぇ!」
「ありふれた、古ぼけたタンスだったけれど、すごいねぇ」
確かにすごい話です。

さてそのKさんに、庭を案内していたら、


焚き火場に積み上げた桐の枝から、新芽が出ているのが目につきました。
これは、二週間以上も前に切って積んでおいた枝です。


新芽だけではなく、蕾からは花も咲いています。


何という生命力。

そういえば、これも先日来ていたSくんが、昨年台風で倒れた桐の木から葉が出ていると教えてくれたのを思い出しました。
「見間違えたんじゃないの?」
「間違えませんよ」
「まあ、根元は皮一枚まだつながっているからな」
と、夫。
私は半信半疑のまま、確かめるのを忘れていました。


見に行ってみると、やはり葉を出していました。


皮一枚つながっていると言えば、つながってはいますが...。


桐の木はもろく、枝もすぐ傷ついて枯れます。大木が突然倒れたのを見るのも二度目です。
それなのに、どうして切った枝から葉を出しているのでしょう?
どうして火事のとき、焼け残るのでしょう?

とっても不思議な木です。



2012年5月17日木曜日

葉のレース


インドからの客人がいたとき、近くの西光院に行きました。


山の中腹から、田植えがすんだばかりの田んぼを見はるかすことができます。


このあたり、楠の木は生育の北限に近いのですが、勢いよく新芽を出していました。


それにしても境内のアジサイの葉、どれも虫に食べられて穴だらけでした。


もっと端から残さないで食べればいいのにと思いますが、これって、葉を枯らさないで残す虫の知恵なのでしょうか?


どの葉もきれいなレースになっていました。


2012年5月16日水曜日

ミノムシくん


ヒイラギモクセイの幹の皮が剝され、所々で裂いたように二本線になって、隙間ができています。
どうしたんだろう?



一ヶ所、裂け目の終わりのところに、蓑虫がぶらさがっていました。
こいつの仕業でしょうか?


ブロッコリーの花の色は、なかなか素敵です。

2012年5月15日火曜日

アメリカデイゴの苗


よく通る道の傍らに、色とりどりのジンジャーの畑があり、二本のアメリカデイゴの木が植えてあります。
今年は、枝を切った太い幹にビニールさえかけないで、アメリカデイゴは冬を越していました。

先日そこを通りかかると、軽トラックにジンジャーの枯れた茎を満載して、畑を後にしようとしていた、老夫婦にお会いしました。ここで、畑の持ち主に出逢うのは、初めてのことでした。

いい機会なので、(他人事ではありますが)なんの養生もしなくてもアメリカデイゴが大丈夫なのか聞こうと、車を降りて声をかけると、ぜひ自宅近くの畑を見に来ないかと誘われました。


ついて行ってみると、自宅近くには、よく手入れの行きとどいた畑があり、畑の周りに何本、何十本ものアメリカデイゴが植えてありました。
Kさん夫妻は、お二人とも70歳を過ぎているというのに、なんと三町七反もの畑を持っていて、今もご夫婦だけで耕されているとのこと、その十分の一にも満たない土地の維持だけで青息吐息の私たちとは大違いの、年季の入った農業者でした。
かつては一町五反も桑を植えて養蚕をやり、タバコ栽培もやって子どもを育てあげ、今はアメリカデイゴの苗や、ジンジャーの株など売っている、つまりアメリカデイゴやジンジャーは趣味として育てているのではなく、生業として育てていらっしゃったのでした。

その日の作業は、薬草(まだ秘密の薬草らしい)の間にジンジャーの枯れた茎を敷くことでした。作物の虫よけになるのだそうです。


畑の周りのアメリカデイゴの、太いのはどれも短く切られていますが、もう芽を出しているのもあり、出してないのもありました。

根を割って増やしてある、まだ幼いアメリカデイゴは、Kさんの話では冬の間はまっすぐ植えないで斜めにしておくと、新芽が出るのが早いということでした。


斜めに植えるってどういうこと?


一本売っていただくことになって、 掘りあげたアメリカデイゴの根を見て合点が行きました。


太い根は、コテンパンに切られているのです。これなら、斜めにして植えておくのが、造作もないことでしょう。


というわけで、日本原産の植物だけにこだわりたいと思っていた我が家の庭に、アメリカデイゴがやってきました。
バナナ(芭蕉?)や、ジンジャーはあるし、ライチーも順調に育っているので、当初の思いとは違って、国際色豊かな(=無節操な)庭になりつつあります。


冬が来る前に、せっかく伸びた枝はすっかり切り落とさなくてはなりません。できるでしょうか?
そうそう、こんなに枝を切り落としているせいか、豆はほとんど生らないそうです。

Kさんはジンジャーは、13種類も育てていらっしゃいました。
ほかにも、ご自宅(茅葺!)の庭にはモッコウバラがいっぱいあって、今を盛りに咲いていました。野草もいろいろあり、いつまでも眺めていたい楽しさでした。

それにしても、メタセコイヤはともかく、大きなユリノキが三本も植えてあるなんて、お庭の広さもさることながら、お若いころから、好奇心旺盛、植物好きのお人柄が伝わってきました。



2012年5月14日月曜日

朴の花


昨年は、育ったホオノキに初めて咲いた花を見損なって、気がついたら実になっていました。葉が大きいし、下を通るだけではあまり気がつかないのです。
今年こそ見たいと見上げてみると、もう蕾がついていました。
 
もっとよく見ると、てっぺんの方では開いているのもあります。
一番高い梯子を持ってきて登ってみました。


絶景かな、絶景かな。
梯子からは花が眺められますが、下からでは全然楽しめません。


植えた場所がよくなかったなあ。上の方にはずいぶん蕾もついています。


「いいねぇ」
うっとり見ていて、発見しました。



花も見ず、せっせと葉を食べているお方を。
あんまり一生懸命食べているので、こちらには気がついていないようでした。