私たちがガーナに行ったのは、クワメ・エンクルマ(ンクルマ)大統領がクーデターによって失脚して、海外に亡命した年でした。
そのため、当時のコインには、全部に、まだエンクルマの肖像が刻んでありました。
上の写真の裏(表?)ですが、左は1958年に製造され1ペニー、右は1965年に製造された10ペソワスです。
1960年に、たくさんのアフリカ諸国が独立しました。それに先駆け、ガーナはアフリカの中では最も早い、1957年に独立を果たしています。その独立の父がエンクルマです。
ガーナには40ほどの民族グループがありましたが、エンクルマは、少数民族グループの出身でした。大きな民族グループたちをうまく融合させ、工業化へのかじ取りをしていたはずですが、為政者の多くが陥るように独裁に走り、結局は失脚、失意の中で異国で亡くなりました。
1966年にクーデターが起こったのですが、左はクーデター以前の、右はクーデター以後のコインです。
1967年製造の1ペソワの裏(表?)は、エンクルマの肖像からドラムに代わりました。
これもクーデター以後に製造された、20ペソワス。
裏(表?)には、ガーナの輸出品目の上位を占めているカカオが描かれています。
ケニアのジョモ・ケニアッタは今でも慕われています。
クワメ・エンクルマが復権する日が、いつか来るでしょうか。
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