いつ種が落ちたのか、入口あたりに、あちこちから芽を出しますが、大きくなる前に最初は葉が黒ずんで、やがてあっけなく枯れてしまいます。
大きくなって茂っていた木でさえ、突然枯れてしまいます。
もっとも道路の側溝近くに生えたのは私が容赦なく刈ってしまいますし、こんな石垣の間に出たのも、そろそろ抜かなくてはなりません。
それでも大きく育つ木がなかなかないので、できるだけ残すようにしています。そんな残しておいたクサギが、門燈のすぐ後ろに見えています。
見上げると花が咲いていました。
石に登り、枝をたわめて写真を撮っていたら、バランスを崩して、下の道に飛び降りてしまいました。
やれやれ。
背骨を損傷してから、お医者さまに「絶対に転ばないように」と言われているのに、ついつい油断してしまいました。
もっとも、うまく着地して、転びはしませんでした。
手には折れたクサギの枝を握ったままでしたが、揺れた拍子に咲いていた花は落ちてしまっていました。
花はいい香りがするそうですが、嗅ぐ暇もなく、折れた木の臭いにおいが、しばらく手に残っていました。
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