夫は、私と違ってものに執着しない性格、ほとんど何も欲しがりませんが、ときおり思いたって、安い植木を買い込む癖があります。
「植えておいてどうするのよ」
「大きく育つだろう」
育つといったって、いったい何処にいつ植えるつもりでしょう?
定植するあてが定まらない木が、あちこちにかためて植えてあり、しかも伸び放題。くっつけて植えてあるので、よい木姿に育てることもできません。
そんな植木の一つヒイラギモクセイは、触ると痛いし、草刈りの邪魔になるし、何の取り柄もなさそうでした。
昨日、草刈りをしていると、よい匂いが。
見ると、植えて以来数年、一度も花を咲かせたことのなかったヒイラギモクセイが、一本だけ花を咲かせていました。
花は、キンモクセイにそっくり四弁で、なんとも言えないよい香りです。
そのキンモクセイは、今年はやたら開花期が長いのです。
もう半月以上も咲いていると言うのに、衰えることを知りません。
今でもこんなです。
もっとも、一時庭中にただよっていた香りはすっかり失われ、鼻をくっつけても匂いません。
以前住んでいた家から持ってきたキンモクセイは、老木ですが息を吹き返し、母からもらった苗木は、すっかり大きく育っています。
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