2014年10月7日火曜日

ハナズオウの莢

蘇芳の枝は、東南アジアのタイやマレーシアから赤色染料として、600年も前から近代に至るまで、途切れることなく輸入され続けました。
鎖国の江戸時代も、琉球を経由して、運ばれてきました。
蘇芳はマメ科の、熱帯ではありふれた木ですが、日本では貴重な染料でした。

日本のハナズオウは蘇芳とは何の関係もない木で、花の色が蘇芳染めした布の色に似ているからと命名されたものです。
ところが、偶然なのか、それとも植物の知識のある人が名前をつけたのか、マメ科であるという共通点があります。


そんなハナズオウの莢が今熟れています。
暗紫色です。


さて、偶然でしょうか、それとも莢の色としてはありふれたものだからでしょうか、蘇芳の莢の色と、ハナズオウの莢の色が、なんだかとてもよく似ています。





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