ずいぶん前に、近くだけれど知らない家の門を叩いていただいてきた、ヨイマチグサです。
一ヶ所にじっとしていなくて、あちこち放浪したがるのが悪い癖、計画が立ちません。一ヶ所にとどめたり、群生にしようと試みたりしましたが、すっかり諦めました。
数年前からは、ほぼ忘れられた存在で、変なところに出てきたら、容赦なく刈ったり引っこ抜いたりしていました。
そのヨイマチグサ、今年は刈り払い機では絶対刈られることのない、石と石の間に生えています。
丈が高くなり過ぎると、汚らしく寝てしまいますが、それでも朝起きて、まだ開いているヨイマチグサを見ると、
「きれいだね」
と声を掛けたくなります。
「花の命は短くて」
次の日には、オレンジ色の紙クズのようになってしまいます。何を考えているのか、毎日、一輪ずつ咲いています。
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