2014年6月8日日曜日

八重のドクダミ


十年くらい前に、水戸の和菓子屋さんにお菓子を買いに行ったとき、店先でお茶と和菓子をいただいたことがありました。
そのテーブルの一輪ざしに、八重のドクダミガ活けてありました。初めて見ました。
聞いてみると、庭で摘んだとのこと、欲しくてたまらず、植えたいからと一株所望しました。

しかし、くださったのは根のついてない一輪だけ、ちょっと残念でしたが、文句を言う筋合いではありません。根のついていないドクダミを持ちかえり、数日間花瓶に活けておいてから土に降ろし、大切に大切に育てました。

幸い八重のドクダミは根づき、数年でビニールの仮設小屋の片面一面に広がりました。
ところが三年ほど前、作業棟を建てるのに仮設小屋が邪魔になりはじめ、解体しました。我が家の植物どもは、植え込むときはついつい空いている、手近なところに植えるものだから、全体計画が進むにつれて、あちこちへの移動を余儀なくされてしまいます。
そのときも仮設小屋を解体する前に、八重のドクダミを掘って別の場所に移植しました。


今度は動かさなくていいようにと、石垣のきわに植えました。
そこは、もとから一重のドクダミガ好んで生えていたところだったので、しっかり根づきました。


花が咲くまでは、八重のドクダミも、一重のドクダミも区別がつきません。
昨年は花が咲いてから、一重のを抜き、八重のだけ残しました。その甲斐があってか、今年は、八重のドクダミの面積が広がり、ちょっと困ることに、石垣をよじ登っているのさえ出てきました。


一方、作業棟建設予定地に根が残ったものも、どんどん出てきました。
通路だったり、作業現場だったり、掘り返したり踏み固めたりしてもへこたれません。むしろ、コンクリートの基礎をつくるために何度も掘り返したり、ユンボで均したりと、土を動かしたために、かえってドクダミの面積が広がってさえいます。

今年中には、このあたりにはアスファルトを敷く予定です。
移植したものは順調に育っているし、アスファルトを敷く面積からあふれ出たのもあるので、八重のドクダミガ消えてしまう心配はまったくなさそうです。






2 件のコメント:

toki-sapp さんのコメント...

春さん。
これだけ旺盛に増えることがわかって安心です!
八重のドクダミのお花、一重のに比べて、なんて清清して見えるのでしょうね。

はっぱがつやつやしているのは関東の雨のせいでしょうか?
雨の被害はありませんか?

さんのコメント...

toki-sappさん
写真をいろいろ撮ってあったのだけれど、昨日雨の中で撮ったらけっこうつやつやしていたので、雨に濡れたのを撮り直してみました(笑)。
そう、八重のは一重のと違って素敵ですよね。我が家から、何ヶ所かにはお嫁に行きましたが、先日来た人は、「初めて見てきれいだけれど、ドクダミだからいらない」って(笑)。あの増え方を知っている人ですね。我が家も一重のドクダミはせっせと抜いていますが、石の下のようなところに逃げ込んで、石をどかしてみると、下で根がとぐろを巻いています。「ドクダミ茶にすればいい」と言われますが、なかなか飲む方が続かなくって。
おかげさまで雨の被害はありません。でもときおり強く降っています。数日で梅雨の期間を全部合わせたほどの雨が降っているようですね。植物はみな喜んでいます。