「〇〇(次男)に買ってもらおうか?」
夫は、私と違って普段は全然物欲を持っていませんが、そう言うということは、よっぽど気に入ったのです。
「えぇ、それはないよ。私が買うよ」
以前、友人の彫刻を見て、長男に買ってもらったことがありました。
親の遺したもので家を建てている不甲斐ない私たち、その上息子たちに頼るわけにはいきません。
おりしも、「木とこども」展の最終日は夫の誕生日、自分には手厚いのに夫には何一つあげたことがない私が、プレゼントすることにしました。
杉を刳り抜いたたまごの中に、鉄の鉢が入っていて、山から採ってきた、三年物のウリバカエデ、ヤマツツジ、それに、一年物の小さなコナラが植えてあります。
鉢が小さくて、大きくは育たないので、剪定にそう気を使うことはないとのことでした。
「水は遣りすぎることはないから、じゃぶじゃぶとかけて」
と言われましたが、その水が鉄鉢の底の穴から出なくなるまで、外に置いて水切りしなくてはなりません。
「毎日はあげなくていい?」
「毎日の方がいいみたい。葉には霧を吹いてやって」
「わぁ、できるかなぁ」
夜寝るときに水を遣り、朝までそのまま、シンクなどで鉄鉢の水を切って、朝起きたらそれを木のたまごに戻せばいいというのです。
となると、夫が当初置きたがった作業棟の二階に置くというわけにいきません。常に目について、水遣りが簡単にできる場所に置いておかなくてはなりません。
意外と面倒です。
夫が、継続して地味な水遣りができるとは思えません。私の仕事が増えたぞと思い、一日目は緊張して水を遣ったのになんてこと、二日目の昨夜はもう忘れて寝てしまいました。
あぁぁ、先が思いやられます。
夫のお誕生日に、次男一家から電話がありました。
「おじいちゃん、なにか買って欲しいものある?」
とはなちゃん。
「安いのでいいから、今度来るとき、クッキーを買ってきて」
と夫。
あれっ、穀物フリーの食生活をしているんじゃなかったっけ?
甘いもの大好きの夫です。
2 件のコメント:
だんなさんの誕生日は6月25日ですか?うちの夫は6月24日だから1日違いですね。最初の頃はプレゼントとかあげていましたが、ストライクゾーンが狭い夫に何をあげたら喜ぶのかわからないので、最近はあげていません(笑)。欲しいものは自分で買っちゃってるし。今回はイベントとしてスパに行きました。
今年は欲しいものがわかってあげやすかったですね。とても素敵!でも取り扱いがなかなか面倒そうですねぇ。私も生けた花を置く場所は水回りに限っています。そうしないと全然水を替えないので~。
hiyocoさん
わぁ、一日違いだ!夫は沢田研二と同じです(何の関係もないけれど、笑)。
誕生日などを一番覚えてくれているのは次男夫婦で、私も忘れたりします。でもさすがの次男夫婦も、私たちの結婚記念日がいつかなんて知らないだろうなぁ。いつも、普通の日として過ぎていきます。
確かに欲しいものでよかったけれど、三日坊主ではなく、二日目から忘れているようでは、先が思いやられます。昨日は、草刈りしていて、コナラの赤ちゃんをばったばったと切り倒しながら、「お姫さまのようにかしずかれている鉄鉢の中のコナラと、お前たちの運命の違いは何か?」と哲学的な疑問が頭の中でぐるぐるしました(笑)。
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