2010年6月24日木曜日

ライチー



昨年の暮れに、友人から、「一緒にバティクを習わない?」と誘われました。
友人の友人の友人に、インドネシアでバティクを習った人がいて、将来、バティク教室を開く予行練習に、教えてみたいという話でした。また、その人は近々、再度学校に入るためにインドネシアに行くので、レッスンは短期で、ということでした。
「私、やったことないんだけど」
「私だってやったことないよ。大丈夫みたいよ」

本格的な教室ではないし、先生の方が教えてみたいので、謝礼も格安と聞き、バティクの好きな私は、参加してみることにしました。




一月の終わりに、初めて集まりました。
生徒は、私以外は陶器づくりで生業をたてている女性ばかり3人で、S先生を入れて5人、わいわい、がやがやとはじまりました。
最初は、S先生の持っているバティクを見せていただいたり、お話を聞いたりということもありましたが、お茶のあとはお昼、お昼のあとはお茶と、おしゃべりばかりして、蝋置きはその合間にちょっとしかできない感じでした。

バティク(ジャワ更紗)は、布に蝋で模様を描き、それを染めることを繰り返してつくります。私も持っている、チャンティという銅でできた筒描きの道具に、温めて溶かした蝋を入れて、布に描いていきます。
1メートル×2メートルの布で、手の込んだものは、完成までに1年もかかるそうです。




月に一度のレッスンですが、三回目くらいでしょうか、手慣らしにつくったエコバッグが完成しました。
「次は、これ」、と先生が持ってきてくださったのは、風呂敷よりちょっと小さめの布に、伝統的な模様を描くものでした。
全体の半分はS先生が下絵を描いてくださって、あと半分は、自分の好きな模様にします。また、下絵があるところも、蝋の置き方で、まったく違った模様になるので、伝統的な模様を習いながら、独創性を出す楽しみも味わえるという、楽しい企画でした。

そのころから、お昼を持ち寄るのは負担が大きいので、午後だけのレッスンに変更しました。
朝からやってさえ進まないのに、午後だけで大丈夫かしらと危惧しましたが、回を追うごとにみんなの熱の入れ方が違ってきて、最近では、お茶の時間も惜しんでいるくらいになりました。おもしろさが、少しわかってきたのでしょう。
暖かくなったので、蝋の乗りもよくなり、みんなで黙って、チャンティを走らせています。




そんな、バティクのレッスンで、おやつにライチー(Litchi chinensis)を持参した人がいました。

以前は、害虫防除の目的で、ライチーやマンゴスティンは冷凍でなくては持ち込めなかったように記憶していますが、今では検疫方法が進んで、生のものでも大丈夫になったのでしょうか?メキシコ産でした。

みんなの食べた種もいただいてきました。気候がいいので、植えてみようと思ったのです。




早速、ちょっとだけ頭を出した状態で、植えてみました。左の大きいポットのものは、根の出たアボカドです。先生がインドネシアに旅立つころまでには、芽が出るでしょうか?




2 件のコメント:

Shige さんのコメント...

自分で染めたバチックを使ってバッグなんて、ステキですね。

かばん作るのって、ちょっとやる気になりますね。

今使ってる浜カバンは漂着したシートを使った自作です。

さんのコメント...

Shigeさん
ずっと以前、見せていただきましたよ、Shigeさんのかばん。
私はShigeさんほど、器用でもまめでもありません。バッグは、もうバッグにつくっていただいた物に蝋描きしただけです(笑)。
以前、ココヤシで器をつくっていたのも見ましたよ。私は、3つの穴を利用して顔に見立て、丸く切ったブローチをなくしたので、つくろうと思ったのですが、あっというまにギブアップしました。なんて、自慢している場合ではありませんが(笑)。