2010年2月3日水曜日

植物園 その1



クラビの友人宅に滞在していたとき、一日だけ遠出して、植物園に行きました。植物園というより、試験場のようなところでしょうか。場所を表す看板もなければ、客もいませんでした。
友人はランを見せたかったらしいのですが、季節はずれで、ランはあまり咲いていませんでした。そのため、友人はがっかりしていましたが、私はさしてランには関心がないので、ちっともがっかりしていませんでした。

ランの小屋で、ふと足元を見ると、半分にたたまれた、大きな大きなバウヒニアの葉が敷き詰めるように落ちていました。ランに日陰をつくるために植えられたもののようでした。
これまで、私の拾ったバウヒニアの葉で、もっとも大きいものは長さ11センチ、幅12センチです。でも、これより小さな葉の方が多くて、長さが4センチしかないものもあります。ところが、今回ひろった葉は、長さ、幅ともに21センチという巨大なものでした。半分に折れたまま乾燥して、広げることができなかったので拾わなかった葉の中には、もっと大きいものもありました。

左側の葉は、




ムラサキソシンカ(Bauhinia purpurea Linn.)という、和名もついている、よく生垣などとして使われるバウヒニアです。
比べてみると、植物園の葉っぱの巨大さがわかります。残念ながら、どの植物図鑑をひっくり返しても、そんな大きな葉っぱのバウヒニアは載っていませんでした。




葉表はまるで皮のよう、そして葉裏がバックスキンのような感触のものもありました。海老茶色も素敵です。




誰も来ない植物園で、半分にたたまれたまま、朽ち果てようとしていたバウヒニアの葉は、私に拾われて、無理やり葉を広げて乾かされ、旅をして、日本までやってきました。

2 件のコメント:

Tomoki さんのコメント...

春さん、タイ南部で貴重な拾い物をされましたね。

このバウヒニアは、学名Bauhinia aureifolia、ゴールデンリーフとも呼ばれます。

というのも、このバウヒニア花の時期になると、出てくる葉全ての表裏が赤銅色のビロードで覆われてとてもきれいなためです。1983年にタイ南部の川沿いで発見され、その美しさから一躍有名になりました。

花が終わると赤銅色の毛は徐々に抜け落ち、シルバーに変わり、さらに毛が抜け落ちて最後にはツルツルの緑色になります。

最近では、タイ南部のOTOPとして、立体的に乾燥させた額縁が売られるようになりました。

私も初めて見たとき、あまりの美しさに心を奪われ、思わず大きめの額縁のものを買ってしまいました。

さんのコメント...

Tomokiさん
そうなんだ!知りませんでした。
あんまり大きくてどうにもならないので、A4用クリヤーファイルに挟んだままにしてありますが、出してみたら以前と変わらない感じでした。葉の裏はみんなワインカラーです。
花も素敵、花の時期に見てみたいものです。ランの覆いなんて、もったいないですね。