小さいころを、岡山県の倉敷で過ごし、中学以後は東京の下町で大きくなったこともあり、どちらかと言えば北の地に生える、トチの木にはまったく無縁でした。
だから、トチの木の存在を知ったのは、ずいぶんあとのことだったと思います。学生時代、東北を旅していて、車窓から、山の中に美しい花が見えると、それがトチの木だったり、ホウの木だったり、あるいは季節は違いますが、辛夷の木だったりしました。
トチの木は、花が美しいだけでなく、木の姿もいいので、植木屋さんをまわってさがし、我が家にも植えました。植木屋さんの自宅の、大きなトチの木の下に実生していた細い苗をいただいて、5年ほど経ったでしょうか。すでに、3メートルくらいに成長しています。
この実は、成田市三里塚にある、御料牧場で拾ったものです。御料牧場には、それはそれは高いトチの木がたくさん生えていて、すごく素敵です。我が家のトチも、100年もしたら、あんなに大きく育つのでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿