2010年2月14日日曜日

猿面さん



昔々拾った実です。猿の顔のようだったので、「猿面さん」と呼んで愛でていたのですが、久し振りに出してみると、いよいよ乾燥して反り返って、もう分解寸前になっていました。

丸くてかわいい面影はすっかりなくなりましたが、なにか不気味さがただよう、赤塚不二夫のキャラクター的な顔つきになってきています。

6 件のコメント:

Tomoki さんのコメント...

この実、思い出しました。

春さんも普段よく乗られたり、履かれたりしているものに、材料として使われている植物の実の殻です。

ブラジル原産で、イギリス人が盗み出して東南アジアに広めたというものです。

さんのコメント...

Tomokiさん
え、パラゴムの殻ですか?気がつきませんでした。
はぁ、こんな殻に入っていたのですね。パラゴムの実もありますから、拾ってからはじけたのでしょうか。
カンボジアでは南部でアブラヤシ、北部でパラゴムのプランテーションがずいぶん進められています。
荒廃地を使ってならいいのですが、原生林を切ってとなると、どうなっていくのか、ちょっと心配してしまいます。

Tomoki さんのコメント...

通常この猿面が三つくっついて、一つの果実になってます。中にまだら模様の大きな種が入っていて、乾燥してくると、この猿面が2つに弾け、中の種が飛び散るという仕組みです。
結構な勢いで弾けるので、乾季のゴム園の林床に居ると、あちこちでパチンパチンとはじける音が聞こえてきます。

タイ東北部でも、どんどんパラゴムのプランテーションが増えています。今はキャッサバ・サトウキビ・トウモロコシが主流ですが、置き換わってきつつあります。一度植えてしまうと、30年近くは占有されてしまうので、他の作物の生産量がいずれ落ちてくるかもしれません。
また、ここ数年、キャッサバは害虫(カイガラムシ)が蔓延して、収量に影響を及ぼすほどになっているので、積極的に置換対象とされているかもしれません。
でも、パラゴムノキも原産地ブラジルにあった病原菌が、東南アジアに入ってきていて、あちこちで枯損が目立つようになってきているので、どうなるんでしょうね。
タピオカもゴムも世界的になければ困る重要作物なんですけどね...。

さんのコメント...

Tomokiさん
ブラジルで原生林にしかパラゴムが生えていないころ、採集に行った人が帰り道がわからなくなり、たくさん行き倒れて死んだと聞いています。もともと、パラゴムも多様な樹種の混じった熱帯林に生える木のひとつだったのですから、一種類だけ広域に植えるには無理があるのでしょう。
いずれにしてもモノカルチャーは土壌を疲弊させますし、それが一年生、二年生の作物ではなくて、ユーカリやパラゴムなどのようにスパンの長い植物の場合、状況はもっと深刻になるというわけですね。

最近、日本ではケナフの名刺を誇らしげに示す人が減りましたが、あれだって、森林を切ってケナフを植えているのですから、バイオマスとしては少なくなっているわけで、環境にいいわけがありません。

ゴムの需要はまだまだ拡大しているし、でんぷんもそうだし、本当に一次産業(生活の基幹)は危ういところに立っています。

Tomoki さんのコメント...

本当にモノカルチャーはいいことなしですよね。 チャやカカオ、コーヒーなんかも病気蔓延で栽培地が壊滅的打撃を受け、場所をかえて発展してきた歴史ですもんね。

綿やケナフも一時タイ東北部で大規模に栽培されていましたよね。今では道端の雑草と化してますが。

いつも長々とすみません。

この関係になるとつい熱くなってしまうもので...。

さんのコメント...

Tomokiさん
そうですか。ケナフや綿が雑草化しているとは知りませんでした。
結局、鳴り物入りで奨励した政府の役人の一部や、種や農薬を売りつけたCPあたりだけが儲けて、農民は借金をつくって、土壌は疲弊したのでしょうね。
いつまでもコメントください。私も熱くなってしまいます(笑)。