2010年10月11日月曜日

最後の四つです




12年前には、フィルムカメラしか持っていませんでした。
冷蔵庫の中には、フィルム専用の引き出しがあって、プリント用、スライド用、ASAの違うものなど、安売りのときにまとめ買いしたものが入っていました。そして、出張のときなどには、そのフィルムの中からいくつかを選び、持って出かけたものでした。

10年前には、フィルムカメラにデジタルカメラが加わりました。
デジタルカメラは、コンピュータ処理が便利でしたが、なにせ容量がすぐいっぱいになり、バッテリーもすぐなくなって、撮影不能になるので、予備のバッテリーとともに、フィルムカメラを持っていくことも欠かせませんでした。

時が流れて、いま、フィルムカメラはどこにしまいこんであるのでしょう。すっかり忘れ去られています。
デジタルカメラの容量は信じられないほど増え、バッテリーは長時間使えるようになり、格段に使いやすくなりました。




さがしものをしていたら、黒いフィルムケースが出てきました。久し振りに見ると、妙に懐かしい感じです。
他にも、フィルムケースがあったはずと、あちこち引き出しを開けてみましたら、いくつかありました。もう、たぶん二度と買うはずのないものです。

現像に出してしまうと、無用になるフィルムケースですが、いつも幾つか手元に残しておきました。
小さな種を拾ったときは、種類別に入れておくのに便利でした。虫を一匹ずつ入れて、昆虫好きの知人宛に送ったこともありました。




見つかったフィルムケースの二つには、イスラエルのコインと、タイのコインが入っていました。海外に行くと、高額紙幣の入ったお財布を出すのが、はばかられるときがあります。バスの乗車代を払ったりするとき、バッグの中からフィルムケースを取り出してコインを取り出せば簡便で、まわりにも気を使わないですむというわけです。

クリップの入っているケースもありました。これは、空き時間を利用して、日常的に新聞の切抜きをしていたときの必需品でした。かつては、小さい鋏とともに、いつでもバッグに入っていたものでした。

そして、もう一つには、小さな画鋲が入っていました。



6 件のコメント:

Shige さんのコメント...

初期のデジカメ、容量はメディアで何とかなりましたが(それも昔はスマートメディア)、電池がスグ無くなるのには参りましたね。
1990年代後半に購入した35万画素のデジカメ,フル充電した電池4本で撮影できた時間が15分ほど!コレには参りましたね。

白のケースはフジで、黒はコダックでしょうかね?俺が使っていたコダクロームはグレイのケースに黒の蓋でした。

さんのコメント...

Shigeさん
あはは、それほどひどくなかったです。2000年に買ったデジカメ、1万円以上した電池2本のフル充電で、合計30分以上撮影できまでした。
仰るとおり、白いケースはフジ、黒はコダックです。灰色のもありましたね。まだ消えていないんでしょうけれど、私の中では、もう消えています。毎日、なにも変わらないようで、変わっていきますね。

Shige さんのコメント...

大きな変化ってありますよね。子供の頃夢であったTV電話は現実のものに。
それにデジカメは写真を大きく変化させましたね。
記録写真がメインのオレは、コマ数が倍撮れるハーフの一眼・オリンパスペンFをずっと使ってきました。35万画素のモノは使い物になりませんでしたが、300万画素になったら、記録ならこれでOK!2000年から記録写真はデジカメになりました。今では大きなカメラもデジになってしまいましたが、こんなに早いとは!
後は燃料電池の自動車でしょう。一度の充電で500キロ走れるようになったら。買い換えます。

さんのコメント...

Shigeさん
写真家の友人が幾人かいて、デジカメへの反応はまちまちでした。いち早く取り入れる人、絶対拒否する人、スライドしか撮らないけれど、コンピュータで加工する人(例えばカラーを白黒に)。
まあ、誰がどうとは言えませんが、私たち一人一人も、もしかしたら、江戸末期のような激動の時代を生きているのかもしれませんね。

渚の探偵:助手 さんのコメント...

職場でもらったフィルムケースが大量にあったのですが、いつの間にやら後数本になってしまいました・・・
渚で拾った壊れやすい貝などを持って帰るのにすごく重宝するので、残りを大切に使いたいと思います。

さんのコメント...

渚の探偵:助手さん
私も、空きフィルムケースがバッグに必ず一つや二つ入っていたころは、いろいろ重宝していたことを、久し振りに思い出しました。
改めて考えてみると、けっこうな優れものでしたね。軽くて、硬くて、ぴっちり閉まって、惜しげもなくて。