2012年7月5日木曜日

旅する種


庭はシンプルを良しとしています。
ところが、生活もシンプルを良しとしているのに、全然そうはいかないように、庭も理想と現実は、 大違いです。

あの草も欲しい、あの木も欲しい。
なんて言っていると、収拾がつかなくなります。

その上、飛んでいく種があちこちで、勝手に発芽します。
どれを残し、どれを抜いてしまうか、迷わないで抜けるものもありますが、大いに迷ってしまうものもあります。


サギゴケの一角は、雑草の侵入を拒んでしっかり保護しているのですが、タツナミソウが芽吹きました。
「まっ、いいか」
とそのままにしておいたら、元気のいいこと。
サギゴケより高さがあるし、これ以上増えてきたら、抜く以外ないかもしれません。


タカサゴユリは、植えたところのは昨年はよく茂らず、今年も貧弱です。それを補うように、昨晩秋から、いろいろなところで芽を出しています。
タマリュウの中に種がとどまる率が高いらしく、あちこちのタマリュウから葉が数枚のぞいていたころは、何かしらと思っていました。春になって、伸びてみると、タカサゴユリでした。
「歩くとところじゃなければ、いいよ」
と80%は容認しています。


ここにも、


そこにも。
石のそばに生える植物には勢いがありますが、石が熱をためて暖かいだけではなく、石からカルシウムも取れるそうです。


私は松に弱いのです。
杉、檜、欅などは、躊躇なく引っこ抜いてしまいます。でも、松は...。

小さいころから、松が大切と教えられ、子ども心にもそう思いこんで育ったためなのか、引っこ抜けません。それに、幼苗はかわいいのです。
以前住んでいたところでは、屋上庭園に生えた松を抜けなくて、放っておいたら大木に育って、困ったことがありました。


松は、しばらく、成長を見ることにします。
といっても、ここは家のひさしのかかるあたり、松が育ったら、絶対困るところです。

4 件のコメント:

Shige さんのコメント...

シンプルな生活ですか・・・本や楽器が大好きで、拾い物も好きなオレには、到底無理なコト・・・(笑)

モノは墓場へ持っていけないのは分かっていますが、今更ライフスタイルを変えるわけにも行きません。(笑)

さんのコメント...

Shigeさん
山本周五郎の小説に出てくる「長持ち一つ」で一生暮らす人にどんなにあこがれることか(笑)。
田舎暮らしだと、実はものが途方もなく増えるのですが、さらに不必要なもの、趣味の世界がそれに輪をかけていて...。
私もShigeさん同様、どうにもなりません。お手上げです。というか、現在もものが増殖中です。あぁあ。
でも、長持ち一つの気持ちも忘れたくなかったりして(笑)。そんな言い訳しないほうがいいですね。

Shige さんのコメント...

それは言い訳と言うよりも、志でしょうね。

オレにも、ソローのハット・ウォールデンや、鴨長明の方丈の庵の気持ちがありますから。(笑)(笑)

さんのコメント...

Shigeさん
あはは、ごっつぁんです!