2014年12月10日水曜日

北の小箱に入っていた南の豆

ブログでお友だちになった、北海道在住ののらさんから、「北の小箱」が届きました。


のらさん、これは小箱なんてものじゃないよ、「北の大箱」だよ!
一度に開けるのがもったいなくて、少しずつ見ています。


一番上に乗っていたのは、アフリカイナゴマメ(英語からの訳、和名はヒロハフサマメノキ、Parkia biglobosa)です。
これは、のらさんがガーナで暮していた人からもらわれたもので、ダワダワの材料だそうです。
ネットで検索して見ると、ダワダワとは、ガーナやナイジェリアのサバンナ地域でつくられ、使われている調味料で、アフリカイナゴマメを発酵させてつくります。


いまでは、ダワダワと検索すると、おいしそうなシチューの写真まで出てくるのですから、地球は狭くなったものです。

ガーナ北部ではダワダワと言いますが、ナイジェリアのヨルバ人の言語ではイルと言い、
「たくさんのイルはシチューの味を損ねない」
ということわざがあるそうです。
イル=ダワダワ、いくら使っても使い過ぎることがないという意味でしょうか。ダワダワを使った料理は、きっとおいしいに違いありません。


ヒロハフサマメノキはサバンナに生える木です。

私たち夫婦がガーナの中部の町クマシ(熱帯多雨林地域)で暮らした1960年代には、北部のサバンナの町々には一軒のレストランもありませんでした。ガーナで二番目に大きい町のクマシでさえ、レストランがなかった時代でした。
したがって、旅行中は携帯して行った灯油のコンロで、タマネギやトマトを煮てスープをつくり、缶詰めのスパゲティーをぶち込むような、お腹さえいっぱいになればいいというものを食べて、野宿していましたから、ダワダワは口にする機会がありませんでした。

  
ただ、マメ科の木には見覚えがあります。
バオバブと言い、ヒロハフサマメノキといい、有用な木は大切にされ、とくに乾季にはあちこちで目にしたものでした。

サバンナでは、雨季にはシコクビエやタカキビと言った雑穀を植えるので、道以外遠目が全然効かなくなりました。
  



2 件のコメント:

のら さんのコメント...

春さん
この豆をなめてみてください。黄色い粉の部分が、きな粉のような味らしいです。豆を発酵させた調味料は味噌のようだそうです。

さんのコメント...

のらさん
ありがとう。でももったいなくて開けられません(笑)。タマリンドやアメリカギンネム(♪この木なんの木気になる木♪の木)など、マメ科の木って、種の周りのところが甘かったり酸っぱかったりして、食べられる木がいっぱいありますね。
試しに割らないで莢をなめてみました。全然味がしないよう(笑)。